中古車は一台ずつ状態が違い、価格もばらばらだ。どのような車両がお買い得なのか判別しづらいので選び方に迷ってしまう。
そこで今回はお買い得な中古車を、人気の高いボディタイプである軽自動車、コンパクト、ミニバン、SUVの車種で紹介しよう。
お買い得な中古車の選び方
中古車を買う時、安ければ安いほどお得というわけでもないのは言うまでもない。安価にこだわりすぎて、いざ乗り出すと、性能に不満が出てきたり、状態が悪いせいで故障が起きたりして後悔するケースもあるだろう。
お買い得な中古車を探すうえで大事なのは車両の質と状態、価格のバランスだ。どれか一つでも至らない点があれば、その車両はお買い得とはいえない。
この条件が揃っている車が具体的にどのようなものかを挙げれば「不人気な車」がこれに当てはまる。
「不人気車」がおすすめな理由
不人気車についての詳細は「【メーカー・ボディタイプ別】あえて不人気車を選ぶメリットが凄い!」で扱っているので参考にしてほしい。ここでは不人気車がおすすめな理由を簡単に説明したい。
不人気車ときけばネガティブなイメージを抱くが、「不人気車=かっこ悪い車、品質の悪い車、ワケアリな車」というわけでは決してない。
一口に「人気がない」といっても様々な事情が存在する。例えば、デザイン性も品質・性能も良く、おまけに価格も手頃なAという車があったとしよう。
それが販売されている同時期に、ブーム化した大人気車が登場したとする。そのせいでAという車の売れ行きは悪くなってしまった。
この時、Aという車は不人気車という扱いにはなるが、「かっこ悪い車、品質の悪い車、ワケアリな車」には当てはまらないだろう。
注目したいのが、不人気車は市場的にニーズが低いために中古車価格が安くなりやすいということだ。
お買い得なおすすめ中古車「軽自動車」
2021年10月の軽自動車の新車販売台数ランキングを調べてみると1位から10位までは以下のような結果となっている。
- ワゴンR・スズキ:8808
- ルークス・日産:8696
- N-BOX・ホンダ:7442
- スペーシア・スズキ:6319
- ハスラー・スズキ:5416
- デイズ・日産:5035
- タフト・ダイハツ:4926
- タント・ダイハツ:4771
- ミラ・ダイハツ:4520
- N-WGN・ホンダ:4396
この月より前にはN-BOX・ホンダがトップを独走状態だったが、1年11カ月ぶりに首位から陥落、ワゴンRが1位に躍り出た。販売台数を比べてみると、上位は激しく競り合っているように見える。
軽自動車の場合、中古車情報をリサーチしてみると、それほど不人気車を意識し過ぎてチョイスしなくても、有名車・人気車がそれなりにお得な価格で売られていたりもする。
しかし、価格重視のお買い得な一台をピックアップすると例えば以下のような車種がおすすめだ。
ミライース・ダイハツ
車種名 | 中古車価格帯 | 新車価格(税込み) |
---|---|---|
ミライース | ~142万円 | 860,200円~1,372,800円 |
ダイハツのミライースは2011年から登場、2017年にフルモデルチェンジして2代目となっている。
キャッチフレーズは「新・みんなのエコカー」。WLTCモード25.0㎞/Lと低燃費でありながら軽やかな走りも追求されている。手ごろな低価格なのもポイントだ。
中古車価格については3年落ち、走行距離が1万キロ未満の車両が60万円台などかなりお得な値段で販売されている。1年落ちなど新しい年式の車両から順に条件の良さげな車を探していくといいだろう。
お買い得なおすすめ中古車「コンパクト」
2021年上半期(1月~6月)の新車販売台数のコンパクトカーランキングは以下の通りだ。
- ヤリス・トヨタ:119,112
- ルーミー・トヨタ:77,492
- ノート・日産:46,879
- フィット・ホンダ:29,686
- ソリオ・スズキ:27,251
- アクア・トヨタ:20,119
- パッソ・トヨタ:18,778
- MAZDA2・マツダ:12,750
- スイフト・スズキ:12,253
- トール・ダイハツ:8,289
全体的にトヨタ車が強い結果となっている。トヨタは人気なブランドだから、こだわりがなければ他のメーカーのコンパクトカーを選ぶと値が落ちている車両も見つかりやすくなるだろう。
マーチ・日産
車種名 | 中古車価格帯 | 新車価格(税込み) |
---|---|---|
マーチ | ~189万円 | 1,289,200~1,876,600円 |
マーチは1982年に初代が登場したハッチバックタイプのコンパクトカーであり、かつてはコンパクトカーの代表として高い人気を誇っていた。
2021年上半期(1月~6月)の新車販売台数では4,942台で第45位、他のコンパクトカーよりも人気が低めの結果となっている。
ただし、かわいらしいデザイン性を備えたコンパクトカーで女性からの人気はいまだに高い。
中古車情報を見ると、1年落ちから百万円を切っており、状態が良くてリーズナブルな一台が見つかりやすい。
お買い得なおすすめ中古車「ミニバン」
2021年上半期(1月~6月)の新車販売台数のミニバンランキングは以下の通りだ。
- アルファード・トヨタ:56,778
- ヴォクシー・トヨタ:41,101
- フリード・ホンダ:35,551
- シエンタ・トヨタ:33,753
- セレナ・日産:32,283
- ノア・トヨタ:25,229
- ステップワゴン・ホンダ:21,262
- オデッセイ・ホンダ:10,524
- デリカD:5・三菱:8,378
- エスクァイア・トヨタ:7,219
どのミニバンもよく名の知られている車種ばかりがラインナップしている。
ミニバンについてはすでに販売終了している車種を紹介したい。比較的近年に生産が終わっている車種はデザインや性能も古びておらず、かつ中古車価格も大幅に値が落ちているものが多くあり、まさにお買い得だ。
プレマシー・マツダ
車種名 | 中古車価格帯 | 新車価格(税込み) |
---|---|---|
プレマシー | ~175万円 | 159万~252万円 |
マツダのプレマシーは1999年に登場、3代目(2010年~)にモデルチェン後、2018に生産が終了した。海外では2代目以降、「Mazda5」という名で販売されていた。
流線的なデザインが特徴で、ごつごつとした典型的なミニバンのエクステリアとは一線を画している。機能面ではアイドリングストップ機構「i-stop」を搭載させて燃費を向上、ブレーキオーバーライドシステムや横滑り防止装置であるDSCを装備させるなど安全性能を強化。
中古車価格は新車価格から大きく値落ちしている車両も多い。
●関連リンク
お買い得なおすすめ中古車「SUV」
2021年上半期(1月~6月)の新車販売台数のSUVランキングは以下の通りだ。
- ヤリスクロス・トヨタ:55,160
- ハリアー・トヨタ:48,271
- ライズ・トヨタ:47,965
- RAV4・トヨタ:28,383
- キックス・日産:21,193
- ヴェゼル・ホンダ:20,103
- ランドクルーザー・トヨタ:18,540
- CX-5・マツダ:12,460
- フォレスター・スバル:11,692
- ロッキー・ダイハツ:11,220
人気のSUVは各メーカー充実したラインナップで、人気車はなかなか値が崩れにくい。その分、激しい競争から遅れをとっている車種はお得な価格設定になっていることもあり、ズラしてチョイスすることで選択肢の幅も広がるだろう。
エクストレイル・日産
車種名 | 中古車価格帯 | 新車価格(税込み) |
---|---|---|
エクストレイル | ~350万円 | 3,161,400~3,604,000円 |
2021年上半期(1月~6月)の新車販売台数を見ると、エクストレイルは第42位、7,016台という結果で、先に挙げたSUV車よりも売り上げが低調気味だ。
エクストレイルといえばかつてはSUVの代名詞ともいえる車種で、2001年から2010年までの10年連続で国内におけるSUV車販売台数第1位をキープしていた名車だ。もちろん今でも、デザインがかっこよく、高性能で走りが良いと定評がある。
中古車情報を見てみると、3年落ち、走行距離が2,3万キロくらいで、230万円前後の車両が目立つ。5年落ち、走行距離が5万キロで140万円ほどなど、車両状態も良く価格が安いものも探しやすく、まさにお買い得なSUVといえるだろう。
コレを利用すればお買い得な中古車が見つかる
ここまでお買い得な中古車の選び方について見てきた。
お買い得な中古車を探すうえで大事なのは「車両の質と状態、価格のバランス」だ。どれか一つでも至らない点があれば、その車両はお買い得とはいえない。
この条件が揃っている車が具体的にどのようなものかを挙げれば「不人気な車」がこれに当てはまる。
しかし、これだ!という車と出会うのはなかなか難しいものだ。
そこで車探しにおすすめなのが以下のサービスだ。自分の希望にマッチしたお買い得な中古車を見つけることが簡単にできる。
まとめ
今回はお買い得な中古車を、人気の高いボディタイプである軽自動車、コンパクト、ミニバン、SUVの車種で紹介した。
お買い得な中古車のポイントとして、不人気車がおすすめだと説明した。
不人気車ときけばネガティブなイメージを抱くが、「不人気車=かっこ悪い車、品質の悪い車、ワケアリな車」というわけでは決してない。
不人気車は市場的にニーズが低いために中古車価格が安くなりやすいので、あえて人気車からずらした車種を探してみるのといいだろう。