車を購入する時にはローンを組むのが一般的だろう。このローンを組む時にはある程度の頭金を入れるはずだ。頭金とは支払額の一部を払っておき、残った分をローンにする方法を指す。
この頭金なのだが、どの程度の金額を入れるのが適当なのだろうか。例えばディーラーで新車を購入する場合、車下取りを利用する人がほとんどのはずだ。
そこで車下取りの金額を頭金にするのが良いのか、などを含めて頭金について見ていきたい。
【頭金の相場】車購入時の頭金はいくら支払う必要があるのか
そもそも頭金とは何のために支払うのだろうか。
- ローンの支払額を減らすため
- 支払い総額を減らすため
- 自動車ローンの審査に通りやすくなる
といった3つの目的が考えられる。この3つの目的を特に気にしないのであれば、実は頭金はいくらでも構わない。ただし一般的に言われる基準がある。
などとも言われているのだが、実はいくらでも良いのである。ただし後の返済を考えると、少しでも多く支払いをしておいた方がいいだろう。
頭金が多くなればローンを組む額も小さくなるので、利息の支払いも減るし審査にも通りやすくなる。そのため自分の収入であったり、返済額などに問題があるかどうかを確認してから決めるといい。
頭金なしでフルローンを組むことも可能
前段でも既に伝えたが、自動車ローンを組むのに頭金はなしでも良い。支払額全額ローンにするのを、フルローンとも呼んでいる。頭金の準備が難しい場合は、フルローンを考慮してみるといいだろう。
ただしどの金融機関の自動車ローンを利用するかで対応は違ってくる。審査の面だけではなく、そもそも頭金の最低額を支払い総額の何%と決めているケースもあるのだ。
つまりフルローンを組みたい場合は、対応できる金融機関を選ばないといけない。
いつ支払う?車の頭金を払う『3つのタイミング』
では車の頭金を支払うとして、どのタイミングでお金を用意すればいいのだろうか。この問題については車を購入する店舗ごとに違っている。ここでは代表的な3つのタイミングについて見ていこう。
【タイミング①】車購入の契約の時
頭金の支払いのタイミングなのだが、1つは売買契約を結ぶ時に一部を入金するといったものがある。その後の納車までに残金を支払うといった形だ。
このケースでは、一部ではあるのが直ぐにお金を用意しないといけない。
- 金額の目安はローン会社が指定する最低額以上であること
- 支払い能力があることを証明するために行なわれる
このケースでは早めにどの程度のお金が要るのか、販売店にしっかりと確認するようにしたい。
【タイミング②】納車日までの間
もう1つは納車日までに支払いをするといったものがある。頭金を全額納車までに用意する必要があるのだが、資金調達の時間的な猶予はある方だろう。車を購入する諸々の手続きを終えた後の支払いだからだ。
- 諸経費も含めた総額も把握できる
- 支払いのタイミングに猶予がある
といった点が魅力になるだろう。ただし頭金の額によっては、多額の資金を調達しないといけなくなるので注意したい。
【タイミング③】納車日
最後のタイミングが納車日に支払いをするといったものだ。3つのタイミングの中では、最も資金調達に時間的な余裕があるだろう。しかし注意しないといけない点がある。
ということだ。そのため確実に用意できる金額に設定しておく必要がある。納車が延期になると、任意の自動車保険へ加入するタイミングなども狂ってしまうので注意したい。
【注意】新車と中古車では頭金をいつ支払うかが異なる
車の購入といっても、新車と中古車では大きく事情が異なる点がある。それは新車だと工場から出荷されるまでに時間があるが、中古車は整備をするだけなので時間が短いことだ。
そのため中古車の納車日が頭金の支払い期日だったとしても、資金調達にかけられる時間が新車よりも余裕がないのである。
そのため中古車を購入する場合は、ある程度の金額を先に用意しておく方が無難だろう。金銭を用意できなさそうなら、フルローンを目指した方がいい。
車を買う時に頭金を支払っておくメリット&デメリット
では車の購入時に頭金を支払うメリットとデメリットを確認したい。
車の購入時に頭金を支払うメリット
- 支払い総額を減らせる
- 返済額の負担を減らせる
- ローンの審査に通りやすくなる
といった3つが代表的なメリットになる。特に自動車ローンの審査に通るか不安な場合は、頭金を支払うようにしておきたい。また頭金を支払うことで支払総額が減るので、結果的に金銭負担を軽減できるだろう。
逆にデメリットはどうなっているのだろうか。
車の購入時に頭金を支払うデメリット
- 頭金の額次第では一時的な金銭負担が増える
- もしもの出費に対応できない可能性がある
頭金は特に額が決まっているものではないが、金融機関によっては最低額が設定されている。そのため一時的な金銭の負担が大きくなるだろう。その時に冠婚葬祭が重なると、資金繰りが難しくなる可能性が高い。
車のディーラー下取りと車買取ならどっちが高く売れるのか
新車を購入する場合、ディーラーを利用することがほとんどだろう。その場合に愛車を下取りに出す人も少なくない。しかし金額面で見た場合は、車下取りよりも買取の方が良いとも言われている。
- 単純な金銭面では買取の方が有利なことが多い
- 場合によっては10万円以上の差がつくことがある
車下取りと買取を比較すると、以上のような違いがあるのだ。金額の面だけを見ると、買取の方が高くなる傾向にある。しかしどちらにもメリットとデメリットがあるので確認していきたい。
ディーラー下取りのメリット&デメリット
ではディーラーの車下取りから、メリットとデメリットを見ていこう。
といった3つの点について1つずつ確認していきたい。
【メリット】ディーラー下取りなら車の売却から新車購入までスムーズ
ディーラーで車下取りを利用する人にとって、最大の魅力はスムーズに取引できることだろう。車の引き取りと購入を同じお店で行なうので、手続きも一緒に進めていけるのだ。
そのため必要な書類などについても、一括して用意することで手間を減らせるのである。つまり以下のような人に向いている。
- 多少の金銭よりも時間を節約したい
- 面倒な書類関係をできるだけ少なくしたい
こうした人は車下取りを利用しても損だとは思わないはずだ。
【デメリット①】ディーラ下取りは売却額が安い傾向
手間を減らせるというメリットがある一方で、車下取りは売却額が安い傾向にあるのも事実だ。既に軽く触れたが、下取りは飽くまでも新車購入を促すためのサービスでしかないのである。
そのためディーラーとしては、赤字にならなければ良いという程度にしか考えていない。また下取りした車で利益を出す必要もないので、買取と比較すると相場そのものが低めになっているのだ。
そもそも高く売るための販路もないので、買取店よりも金額が低くなるのは当然だろう。
【デメリット②】ディーラー下取りは査定料など手数料が取られる場合も
ディーラーの中には車下取りを利用するのなら、査定料がかかるケースもあるのだ。他にも手続きを代行してもらうのに、代行手数料がかかることもある。車買取業者では少なくとも査定にお金はかからない。
- 業者によって5000円~1万円程度の手数料があるかもしれない
- 見積もりの時に詳細を確認しておく
中にはそのことを告げずに、見積書の中に数字を入れてくることがある。そのため見積書の中に、不明な項目などがあれば確認するようにしたい。
車買取業者のメリット&デメリット
車下取りのメリット・デメリットを確認したので、次は車買取業者を利用する場合についても見ていく。車買取業者の方が有利ではと考える人も多いが、どこに重きをおくかで結論は違ってくるだろう。
【メリット】車買取は高額査定が期待できる
車買取と車下取りを比較した場合、売却額に明確な違いが出ることが多い。時には10万円単位で違ってくることもあるだろう。
- 買取では高額査定も期待できる
- 査定は基本的に無料である
といった特徴がある。車買取業者は中古車の転売について、様々なルートを持っている。中には海外へ輸出するルートもあり、廃車予定の車でもある程度の買取額がつくこともあるのだ。
そのくらい買取額に違いが出る。つまり少しでも高く愛車を売って、購入する新しい車の頭金にしたいという人に向いているだろう。
特に人気の高い車種で条件が良い車だと、買取額には期待が持てるはずだ。この時には複数の店舗から査定を受けるといい。
【デメリット】車の買取と購入の手続きはまったく別
新車を購入する前提で見ると、車買取業者では売却しかできない。新車の購入はディーラーで行なうのなら、手続きがまったく別に行われるのだ。そのためタイミング次第では、書類を集めるのに二度手間になるかもしれない。
別の店舗で別の取引をすることになるので、手間や時間はどうしてもかかってしまうだろう。こうした手間をかけても高く売りたいのなら、車買取業者を利用した方がいい。逆に手間をかけたくないなら、車下取りがおすすめだ。
頭金で悩まずに車を購入するために今の車を高く売ろう
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2023年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
ディーラーによる車下取りの額は、頭金にできるのかについて調べてみた。頭金とは自動車ローンを組む時に、一部の額を支払いしておくことだ。
一時的に金銭の負担は増えるが、長い目で見ると支払い総額を減らせるだろう。ちなみに頭金の支払いはしてもしなくても問題ない。
あとは自動車ローンの審査に通るかどうかだからだ。ちなみに少しでも高く車を売りたいのなら、車下取りではなく買取を利用した方がいいだろう。