男性に多い趣味の1つが車弄りだろう。部品の交換などのメンテンスを初めとして、腕に覚えがあるのならチューニングなどをすることもある。
そうした趣味を持つのは良いのだが、問題は交換で外されるパーツだ。消耗品の場合はパーツの処分が必要になるのだが、どすればわからないという人も少なくない。
そもそも家庭ごみで出せるのかという問題もあるだろう。そこで車の不要なパーツを処分する方法について、詳しく把握をしておこう。
【NG】車のパーツ・部品を自治体のゴミとして出すことはできない
最初に確認しておきたいのが、車の不要なパーツは家庭ごみで処分できるのかという点についてだ。結論から伝えると、原則として車の不要なパーツは家庭ごみとして処分ができない。
- 家庭ごみは一般廃棄物の扱いになる
- ほとんどの場合で車の不要なパーツは一般廃棄物扱いにならない
- 一般廃棄物以外のごみは処分してくれない
というルールがあるためだ。各自治体によって詳細は違うので、自分の居住地域の自治体が発行している家庭ゴミのルールを確認して欲しい。ただほとんどの自治体で不可能になっている。
そのため車の不要なパーツを処分するためには、専用の業者を使ったり、パーツ買取などを利用する必要があるだろう。
どうやって捨てる?処分したい車のパーツごとに捨て方を解説
車の不要なパーツは家庭ゴミで処分できないのは、既に伝えた通りになる。では家庭ゴミにならないのなら、どのように処分すればいいのだろうか。ここでは不要なパーツごとに処分方法を調べてみた。
① 油脂類:エンジンオイル・ギヤオイル
車のメンテンスを自分でする人だと、オイル交換などは家でしてしまうケースも少なくない。車には油脂類が多く使われていて、これらの処分は比較的に簡単にできると言えるだろう。
- カー用品店などで売っている油脂の吸収剤に含ませて家庭ごみと処分する
- 廃油として貯めておき、整備工場やガソリンスタンドなどで引き取ってもらう
大きくはこの2つの方法になるはずだ。多くの自治体で廃油を処理するのに、吸収剤を使っておけば問題ないはずだ。ただ一部の自治体では吸収剤を使って、家庭ごみとして処分する方法が使えない。
そうした場合は廃油として貯めておき、一定の量になったら整備工場やガソリンスタンドなどで引き取ってもらうといいだろう。ただ初めての店舗ではほぼ断られるので、馴染みの店舗を作っておくのをおすすめする。
② 金属:ネジ類・ナット・エンジン・ホイール・ドア・マフラー・フェンダー
本格的に車のメンテンスをする場合、ネジ類やナットなど金属系のゴミが出るだろう。またホイールやマフラーなどドレスアップをする時に、ゴミとして出る大きめのパーツもあるはずだ。
- ネジなどの小さなものは自治体によって家庭ごみとして処分できる
- ホイールやマフラーなどはパーツとして売却できる
- 他の金属類については専門業者に引き取りを依頼する
以上のような処分方法が考えられる。ネジのような小さな金属類は家庭ごみとして処分できる可能性があるので、自治体に問い合わせをしてみるといいだろう。またホイールなどのパーツは売却できる可能性が高い。
パーツ専門で買取している業者もあれば、個人売買などを利用してもいいだろう。他の金属類については専門の業者に引きとってもらおう。
③ ゴム製品:タイヤ・ワイパーゴム
タイヤなどのゴム製品も車のメンテンスで出る不要なパーツの1つだ。ただタイヤの交換は自分でするとしても、それなりの設備が必要となってくるだろう。他にもワイパーのゴムなども該当するはずだ。
- タイヤは廃タイヤ回収業者を利用する
- ガソリンスタンドなどで引取してくれることもある
- 原則として家庭ごみには出せない
基本的にタイヤの処分については、廃タイヤの回収業者に任せるといいだろう。料金的にもさほど高いものではない。ガソリンスタンドなどで引取してくれることもあるが、料金的には回収業者よりも高くなるはずだ。
家庭ごみとして処分できないパーツになるので、専門の業者に頼った方がお得に処分できるだろう。
④ 樹脂パーツ:バンパー・テール・ボディパーツ・ダッシュボード
車の大部分は金属になるのだが、樹脂が使われているパーツもある。代表的なのがダッシュボードや、バンパーなどだろう。他にもボディパーツの一部も樹脂が使われている。
- カー用品店や整備工場などに引き取り依頼を出す
- 家庭ごみでの処分はほぼできない
- 美品であるのなら中古として買取できることもある
原則としてカー用品店などで引取してもらうことになるだろう。ただ純正品から社外品への交換などのように、汚損が理由での交換ではないのなら売れる可能性がある。
原則として樹脂パーツも家庭ごみとして処分できない部類なので、カー用品店に連絡をして相談するといいだろう。もしくは廃品回収業者に相談してみるのも方法の1つだ。
⑤ バッテリー
車のバッテリーは約2年~3年程度で交換するのが一般的になっている。やり方さえ知っていれば、自宅でもメンテンスができるパーツだろう。このバッテリーの処分はどうすればいいのだろうか。
- 専門の業者に引き取ってもらうのが基本
- カー用品店などでバッテリーを購入した場合は、古いものを引き取ってくれる可能性がある
- バッテリーの処分だけを依頼すると手数料がかかることがある
バッテリーの内部には硫酸と鉛が入っている。そのため自分で処分をするのは危険性が高い。そのため基本的には専門の業者に引き取ってもらおう。再利用できるものなので、買取か無料での引取になるはずだ。
またカー用品店などでバッテリーを購入した場合、古いものを持ち込むと無料で引取してくれることがある。ただし新品を購入せずに、バッテリーの処分だけを頼むと有料になるので注意しておこう。
どれがお得?車の不要なパーツの廃棄方法¨5つのタイプ¨
車の不要なパーツを処分する方法を紹介してきたが、いずれのパーツであっても簡単に処分するのは難しい。そのため自分で処分するのではなく、廃棄する方法についても知っておいて損はないだろう。
【タイプ①】ディーラーで下取りする時に車と一緒に廃棄依頼する
新車で購入した場合だと、そのディーラーに廃棄依頼を出すこともできる。また新車購入の時の下取りと並行して、パーツの廃棄を依頼することも可能だ。
- すべてのディーラーで対応していない
- そもそも引取してくれないこともある
などのようなケースが考えられる。続けて同じディーラーから車を購入している場合、パーツの廃棄なども手助けしてくれることはあるだろう。しかし初見のディーラーで頼んだとしても、断られるのがほとんどだ。
ただし店によっては手数料が必要なケースも
ディーラーで車の不要なパーツを処分してもらうと伝えたが、こちらの方法は確実性が低い。
【タイプ②】ヤフオク!やメルカリなどネットオークションやアプリに出品
マフラーやホイールなどのパーツについては、ヤフオクやメルカリといったオークションを利用するのも方法の1つだ。
- ヤフオク
- メルカリ
- 楽天オークション
- ジモティー
などが代表的な方法だろう。各サービスによって出品が有料になったり、ならなかったりがある。そのためあまり費用をかけたくないのなら、出品が無料のサービスを使うといいだろう。
ちなみに多くのサービスで落札された時には、いくらかの手数料が取られる仕組みになっている。個人売買を利用するのは良いのだが、同時にトラブルになりやすい点も考慮しておこう。
そのためトラブルにならないよう、各サイトでの注意事項などには必ず目を通すようにしておきたい。最悪は裁判沙汰にまでなるので、計画的に利用するといいだろう。
【タイプ③】パーツの種類に応じた廃品回収業者・リサイクル業者で処分
前段でも伝えたように車の不要なパーツには、様々な種類がある。それぞれに処分方法も違うのだが、楽をしたいのならパーツに応じた業者を利用した方がいいだろう。
オークションなどで個人売買をするよりも確実に廃棄してくれるので安心できる。
- 金属パーツなら金属買取業者に
- 樹脂パーツならリサイクル処分業者へ
- ゴム製品は廃タイヤの処分業者へ
といったような形になる。持ち込みをすれば、1kgあたりいくらといった形で買取してくれるかもしれない。そのため事前に連絡をして確認しておくといいだろう。
費用を支払ってもいいというのなら、廃品回収業者に依頼するのも1つの方法になる。
【タイプ④】中古車パーツ専門店での買取
車の不要なパーツでも専門の買取業者がある。車の解体工場などが行なっているケースもあり、古い車の処分とともにパーツの買取をしているのだ。また一部の業者ではパーツを専門的に買取している。
- 社外品でもOK
- 純正品パーツも利用できる
- カスタムパーツにも対応することがある
などのように幅広いパーツの買取に対応している。オークションなどの個人売買を利用する時のように、パーツを梱包する必要もない。そのため買取に興味があるのなら、連絡を入れてみるといいだろう。
車のパーツ買取業者①:アップガレージ
商号 | 株式会社アップガレージ |
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本社所在地 | 神奈川県横浜市青葉区榎が丘7-22 |
事業内容 | ●カー&バイク用品買取・販売 ●フランチャイズ店舗支援 ●システムソリューション |
車のパーツ買取業者②:アイパーツ
商号 | アイパーツ株式会社 |
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ネット事業部 | 埼玉県比企郡小川町青山1515 |
TEL | 0493-72-7783 |
車のパーツ買取業者③:ACP
商号 | ACP株式会社 |
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本社所在地 | 大阪府摂津市鳥飼本町3-16-58 |
事業内容 | 自動車部品、及び自動車の買取 リース、メンテナンス、自動車保険代理業、及びそれに付随する業務 |
車のパーツ買取業者④:トレードモータース
商号 | 株式会社トレードランド |
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本社所在地 | 埼玉県蓮田市桜台2-1-1 木下マンション1階 |
事業内容 | ネット型リサイクルショップ事業 |
【タイプ⑤】廃車・事故車の買取専門業者を利用
パーツだけの処分ではなく、車が事故にあったなどで廃車にするようなケースもあるだろう。その場合は廃車や事故車の買取専門業者を利用するといい。先述した車の解体業者と同じく、これらの業者でもパーツの買取をしているからだ。
- 事故現状車でも買取可能なケースが多い
- パーツの買取にも対応可能
- 他にも不動車や水没車などでも利用できるケースがある
などのように動かない車などを対象に買取している業者で、パーツの買取は飽くまでもオマケ程度と考えた方がいいだろう。
事故現状車でも買取してくれるので、もし不要なパーツの中で売れそうなものがあれば相談してみるといい。ただ確実に買取してくれるかどうかは業者次第になる。
まとめ
車の不要なパーツを処分する方法についてまとめてみた。車のメンテンスやドレスアップなどを自分で行なう人も多いだろう。
そうした時にどうしても様々な不用品が出てしまうはずだが、原則として家庭ごみとして処理できない。そのため不要なパーツの種類ごとに、専門の業者に連絡をして引き取ってもらうといいだろう。
ただしマフラーやホイールのようなパーツは、買取してくれる業者もある。また個人売買を利用している売ることもできるだろう。