売る前に知りたい車買取と下取りの違い【メリット・デメリット解説】

車買取とは所有車を”買取専門業者に売ること”

買取を簡単に言ってしまうと、所有している車を中古車買取の専門業者に売るということ。業者に車を買ってもらうという言い方も出来るだろう。

基本的に相手は中古の車買取店となり、みなさんも良く知るガリバーやビッグモーターなどで車を売ることになる。

もし単純な好奇心で自分の車の値段が知りたいだけでも、インターネットでおよその値段を調べることも可能だ。

ともあれ、車の査定をしてもらうのなら、ポイントがいくつか存在する。

車種そのものの需要、年式や走行距離です。また、車の傷、タイヤやエンジンの状態なども関わってくる。

また、具体的な査定に基準に関しては「JAAI一般財団法人日本自動車査定協会」が定めている。

査定へ向かう前に洗車などを行っておくことで、評価が上がることもあるため意識しておくことが大切だ。

中古車買取専門業者で査定を行う『メリット』

車買取の主なメリットは専門性の高さです。それは買い取り額の高さとして、顕著に表れる。

車買取は中古車買取店で行われるもの。

彼らは専門的に中古車を扱っているため、中古車売買のノウハウを持ち、高く車を買ってくれる。

相手は買取の専門家のため、いいように買い叩かれてしまうのではないかと不安になる方もいるかもしれない。

しかし、原則としてはそのような悪徳業者は決して多くはない。もしも不安なら、事前にインターネットなどで店の評判を調べておくことも可能だ。

また、その専門性の高さは中古車業界に対する知識の深さも挙げることが出来る

中古の車買取店は中古車の査定について、ディーラーよりも深い知識を持っているため、より精確な買い取り価格を提示してくれるだろう。

例えば、マフラーやエアロパーツに社外品を使用している場合、ディーラーはその部分を評価しない。しかし、中古の車買取店はそこについても評価をしてくれる。

中古車買取専門業者で査定を行う『デメリット』

車買取のデメリットを一言にまとめるのなら、手間がかかるということ。

まず、車を売る場合には複数の店舗で査定を行い、より良い条件の業者を選ぶ必要がある。

しかし、中古買取店の場合、買取店同士には横の繋がりが無いため、多くの時間を取ることになる。そのせいで余計なトラブルに発展する可能性もある。

そして、1つの店舗で売ろうとすると、より良い条件で売れる可能性が無くなるため、買取のメリットである買い取り額の高さを生かすことが出来ない。

手間をかけて高く売るか、手間を惜しんで安く売るか、どちらが良いかは一概に言えないところがある。

もう一点大きな手間と言えるのが、次の車を購入すること。

今後車を使う見込みがないので手放すための買取であるなら問題ない。しかし、車を使う方は基本的に継続して車を使うことが多いはず。

次の車が決まった状態で車を売るディーラー下取りと違い、買取は車を探す時間が必要になる。

タイミングがズレると一時的に車がなくなる可能性もあるのだ。

車下取りとは”ディーラーに売却すること”

車買取の説明を行ったが、手間を惜しまないのであれば買取の方が良いのではないかと思う方もいるだろう。

それはある意味間違っていない。

だが、車の買取と下取りはまったく意味合いが異なり正しく理解しておく必要がある。

消費者は二つの点で中古車と関りをもっています。一つは現に車を所有しているユーザーが、その車を下取りに出し、新たに新車を買い換える場合です。もう一つはユーザーが中古車を買う場合です。

これを理解していないと、車の売買を行う上で、大きな損をしてしまう場合も。

車下取りの際に車を査定するのは、中古の車買取店ではなく”新車のディーラー”。そして、売った側は新車を買うことになる。

つまり車下取りとは、新車ディーラーに車を買い取ってもらうことで、その売却金額を次の車の購入金額に充てることなのだ。

そうすることで、不要になった車を売ってから次の車を買うまでの流れを一括化できる。

車を使う人というのは、基本的に生活のリズムの中に車の使用が織り込まれているもの。

一時的にでも車が使えなくなってしまうと、大きな不便を被ることになってしまう。

ディーラー下取りであれば、そうした余計な時間を作らずに一から十までスムーズな流れで行うことが出来るのだ。

そして、査定が重要になるのは下取りにおいても変わらない。

下取りにおいては、査定において算出された額の分、新規に購入する新車の値段から引かれることになる。

査定で高い値が出れば出る程、新車を安く購入することが出来る。そのため、査定の際により良い状態の車を持ち込む方が良いのは買取と同じだ。

加えて気を付けるべきなのは、新車ディーラーの査定では社外品パーツは評価されず、むしろマイナスになる可能性が高い。

純正品を使っていない車を使用する場合には気を付けよう。また、車検に通る車であることは下取りをしてもらう上での最低条件になる。

ディーラーで車下取りする『メリット』

車下取りを行うメリットは、何と言っても手間の少なさです。

相手は新車ディーラーなので、基本的に1対1の取引を行うことになる。そのため、複数のディーラーを相手にして、余計なトラブルを抱え込むことはない。

また、新車ディーラーの目的は新車を売ること。新車を買ってもらえるようにサービスを意識した取引を行ってくれる。

不要な車を売る側も、最終的には新車を手に入れることが目的で、お互いの目的が一致しているため取引はスムーズに進む。

さらに、車を使う人にとって一番ありがたいのが、新車が納車されるまで元の車を持っておけるところ。

車に積んでいる様々な荷物をいちいち入れ替えずに済むという点も、大きな魅力だろう。

また、手続きにおいても売却と新車の購入が一括して行われるため、ここでも余計な手間は一切発生しない。

こうした作業を行う手間を省略できるのが下取りの強みと言える。

ディーラーで車下取りする『デメリット』

まず、新車ディーラーが中古車を専門的に扱っていないのは前述したとおりだ。

当たり前と言えば当たり前だが、車の販売を行う人は全て等しく専門知識を持っている、と考える方も少なくない。

基本的に新車ディーラーが中古車の専門知識を持っていることは少なく、結果として精確な査定を行ってもらえるとは限らない。

結果的に中古車の専門性が無いことが、査定額の低さに繋がるのだ。

原則は新車ディーラーは中古車を買い取ることに力を入れていないため、どうしても査定額は低くなってしまうのが現実だ。

さらに、下取りによる値引きのせいで他に発生する値引き額が曖昧になってしまうこともあります。

もちろん、そういった悪辣なことを行う業者ばかりでもないが、下取りの際はきちんと値引き額について注意しておく必要があるのだ。

“車買取と”車下取り”の違い

車買取と下取りの違いは見えてきただろうか。

繰り返しになるが、車買取と下取りでは行っている業者が異なる。

車買取は中古の車買取専門業者、下取りは新車ディーラーでそれぞれ行われている。

そして、それぞれに店舗の性質が違うため、同じ車を売るにしろ得られる結果が変わってしまうのだ。

単純な話をするのなら、車買取の方が高額で車を売れる可能性があり、下取りだとかかる手間を最小限に抑えることが出来るといったところだろう。

そこでは、買取における査定額の平均が873,977円、下取りにおける査定額の平均が724,222円という結果が出ている。

車を売るに当たっては、それぞれがどのような特性を持っているのか、何よりも自分が車をどのような形で売りたいのかを、しっかり認識しておく必要がある。

どちらが高価買取が可能か？
間違いなく『買取専門業者』

上記の通り、高く買い取ってもらえることを目指すのであれば、買い取り専門店を頼る方が高額で買い取ってもらえる可能性は高くなる。

もちろん、新車を買う予定があり、代車の手間を惜しむのであれば、下取りにも十分な価値はある。

しかし、安定して高いのは買取専門業者だ。

車買取と下取り、どちらが良いかは最終的には個人の生活スタイルによって変わってくる。

だが、先述した通り、それぞれの平均査定額にはおよそ100,000円以上の差がある。これはフルタイムのアルバイト1か月分と同じ程度であり、決して少ない額とは言えない。

費やすことになる時間とそれだけ働いて得られる収入と比べてみれば、自分にとってこの手間がどれほどの価値を持つのか、客観的に算出することが出来るはずだ。

最高額で売れる買取専門店を見つけるなら『車一括査定』

車一括査定とは、一度に複数ある買い取り業者に査定依頼できるサービス。

車を最高額で高く車を買い取ってもらうなら、間違いなく『車一括査定』を利用すべきだ。

詳しい内容とおすすめの車一括査定をこれから説明するが、売却時には必ず利用してほしい。

まとめ

車買取と下取りの違いはわかっていただけたはずだ。

世の中、どんなものでも専門業者に任せた方が良いのはご存じだと思う。それは車を売る時も同じだ。

高く売るなら『車買取』一択。

これは間違いないが、さらに複数の業者を相見積もりできる車一括査定にすればなお高額査定に期待できる。

ぜひ車一括査定を有効に使ってもらいたい。