電気自動車(EV)とは、「Electric Vehicle(エレクトリック ビークル)」を省略したもので、電気を動力として走行することができる車のことである。
電気自動車(EV)にはバッテリーが搭載されており、そこに充電されている電気を使って車のモーターを動かす仕組みとなっている。
電気自動車(EV)は電気を動力としているので、ガソリンを動力としている通常の車と比較すると、排気ガスが排出されないため、環境にやさしい車とされている。
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ハイブリットとレンジエクステンダーEVとの違い
電気自動車(EV)の他にハイブリッド自動車があるが、ハイブリッド自動車は電気以外にガソリンも使用する為、完全な電気自動車(EV)ではない。また、レンジエクステンダーEVという種類の車がある。
レンジエクステンダーEVは電気自動車(EV)とガソリン車の中間に位置する車で、電気自動車(EV)と比べると走行距離が長い点がメリットとなる。
なぜレンジエクステンダーEVが電気自動車(EV)よりも長く走れるかと言うと、レンジエクステンダーEVは電気を動力とする以外に、搭載しているエンジンで発電が出来るため、電気が少なくなるとエンジンで発電した動力を用いて走行することが可能だからである。
電気自動車(EV)の年間販売台数は年々伸びてきている
電気自動車(EV)の年間販売台数は、年々増加していることが、国内における電気自動車(EV)の販売台数ランキングなどからも読み取ることができる。
2011年には8,674台となっていた国内の電気自動車(EV)販売台数は、2012年には1万台を超えて11,705台まで伸びを見せている。
その後、一旦2015年にはやや販売台数は落ち込んだものの、2016年にかけては再び販売台数に伸びを見せており、13,056台となっているのである。
さらに、世界規模での視点に変えてみてみると、2017年6月時点での電気自動車(EV)の販売台数は以下になっている。
- 「Tesla Model S」:前年同月比プラス13.9%
- 「Tesla Model X」:前年同月比116.2%
- 「Nissan Leaf」:前年同月比11.9%
- 「Renault Zoe」:前年同月比74.2%
- 「BMW i3」:前年同月比66.6%
- 「Chevrolet Volt」:前年同月比1.0%
このように、日本国内だけではなく世界的にも電気自動車(EV)の販売台数は伸びてきているのである。
ガソリン車と電気自動車(EV)の違い
ガソリン車と電気自動車(EV)の違いは、まず車を走らせる為に必要とする動力源である。ガソリン車はガソリンを爆発させることでエネルギーに変えて車を走らせるが、電気自動車(EV)はガソリンは一切使わない。
ガソリンを使わない代わりに電気を動力源として車を走行させることができるのである。
近年ランキング上位に多く見られるハイブリッド車も動力源として電気を利用してはいるが、ハイブリッド車の場合は電気のみで走行するのではなく、電気とあわせてガソリンも使用するという点が異なっている。
電気自動車(EV)はガソリンを使用して走行しないため、限られたエネルギー源を利用しなくてよい、空気を汚さない、というメリットがある。
また、電気自動車(EV)が充電することが出来る施設なども少ないため、実際に電気自動車(EV)を購入するには充電できる設備などについてもあらかじめ確認しておかなくてはならない。
電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド(PHV)とハイブリッド(HV)の違い
電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド(PHV)とハイブリッド(HV)のそれぞれの違いであるが、まず電気自動車(EV)は電気のみを動力源として走行するのに対し、ハイブリッド(HV)は電気とガソリンを動力源として走行する。
ハイブリッド(HV)とプラグインハイブリッド(PHV)の違いは、プラグインハイブリッド(PHV)の場合は家庭用の電源コンセントから充電できるという点にある。
ハイブリッド(HV)は動力に電気を利用しているものの、外部からバッテリーに電気を充電するという事はなく、あくまで走行しながら電気を蓄えて走行する動力源とするものである。
プラグインハイブリッド(PHV)のメリットは、ハイブリッド(HV)と同様に燃費のよさが挙げられる。また、ガソリン車に比べて排出ガスの量が少ないので環境にやさしく、しかし電気自動車(EV)よりも走行距離が長いというメリットもある。
電気自動車(EV)のメリット3選
電気自動車(EV)の販売台数は年々伸びてきており、ランキングでも目にする事が多い理由として、ガソリン車に比べてメリットとなる点があるからである。電気自動車(EV)をガソリン車と比較した場合にメリットとなる点は主に三つある。
一つは燃費の良さと走行距離、二つ目は走行中の静寂性、そして最後に三つ目が電気自動車(EV)は税金が安くなったり、自治体から電気自動車(EV)を導入することによって得られる補助金と言った金銭面でのメリットである。
【メリット1】電気自動車(EV)の燃費の良さ・走行距離
電気自動車(EV)はガソリン車に比べるとかなり燃費が良いと言える。
電気自動車(EV)の走行距離や燃費は車種によっても異なるが、1キロメートル走行するのに7円前後のコストがかかるのがガソリン車なのに対し、電気自動車(EV)の場合は3円前後で済む。
つまり電気自動車(EV)はガソリン車の半分程度のコストで走行することが可能となっている。ガソリン価格が年々上昇している中、電気自動車(EV)は非常にコスパが良いと言えるのである。
【メリット2】電気自動車(EV)の静粛性
電気自動車(EV)は走行中はもちろんのこと、アイドリング中もガソリン車と比べるとかなり静かであることがわかる。
なぜ電気自動車(EV)が静かなのかというと、ガソリン車はエンジンが動いているときや走行中は主にエンジン音が発生するが、電気自動車(EV)はエンジンではなく電気とモーターで動く為、エンジン音が存在しない。
電気自動車(EV)が走行中に発する音と言えば、タイヤの走行音や早いスピードで走行している際に風を切る音くらいなので、低速で走行している時やアイドリング時にはほとんど音がしない。
ただし、電気自動車(EV)が静か過ぎるため、歩行者などが気づかない恐れがあるので注意が必要である。
【メリット3】電気自動車(EV)のエコカー減税・自治体から補助金が出る
電気自動車(EV)は非常に経済的な車としても有名である。それは、ただ単に燃費が良いというだけではない。
電気自動車(EV)はエコカー減税の対象車種となるので、自動車を所有していると誰でもかかる各種税金が、ガソリン車と比べて減税されて安くなるのである。
エコカー減税で安くなるのは自動車重量税、そして自動車税である。さらに、電気自動車(EV)を購入すると、自治体や国から補助金を受け取ることも出来る。
具体的には「クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金(CEV補助金)」というもので、補助金の対象となる電気自動車(EV)を購入すると、補助金申請を出して審査が通れば、11,000円の補助金が受け取れるのである。
電気自動車(EV)のデメリット3選
電気自動車(EV)は、年々その販売台数が増加しており、今後もその伸びが期待されている。電気自動車(EV)は、環境にやさしいだけではなく、コストパフォーマンスが良いなど様々なメリットがあるので、導入する人が増えている事が要因と見られている。
しかし一方では、電気自動車(EV)のデメリットを懸念して導入しないという人もいる。そのため、電気自動車(EV)を購入する場合にはメリットとデメリット両方を理解する事が必要である。
【デメリット1】電気自動車(EV)のインフラが完全に整備されていない
電気自動車(EV)は国内でも海外でも年々普及してきている。しかし、自動車全体で見るとその割合はまだまだ多いとは言えない。そのため、電気自動車(EV)を利用するに当たって必要となるインフラはまだ不完全な状態である。
具体的には電気自動車(EV)を利用する場合の動力源となるバッテリーの充電が必要となるが、電気自動車(EV)のバッテリーを充電することができる設備が限られているという点があげられる。
電気自動車(EV)のバッテリー充電設備は都心部ではそれなりに確保することができるが、郊外へ行くと設備が少ないため充電する事ができないのである。
【デメリット2】電気自動車(EV)のバッテリーの交換費用が高い
電気自動車(EV)の動力源は搭載されているバッテリーである。電気自動車(EV)のバッテリーは充電することで使用できるが、その耐用年数は決して長くはない。
そして、電気自動車(EV)のバッテリー交換には意外と高額な費用が発生するのである。例えば日産の電気自動車(EV)のリーフの場合、バッテリー交換には60万円ほどかかる。
ガソリン車に乗っていた場合に日々かかるガソリン代は、電気自動車(EV)の場合かからないので一見コストパフォーマンスがよく見えてしまう。
しかし、実際には電気自動車(EV)のバッテリーは使用方法によっても寿命が異なるため、一概にコスパが良いとは言い切れないのである。
【デメリット3】電気自動車(EV)の満充電まで時間がかかる
電気自動車(EV)はガソリンを使わずに電気を利用して走行する為、ガソリンスタンドで給油をする必要はないが、代わりにバッテリーへ充電をしなくてはならない。
電気自動車(EV)のバッテリーを満タンになるまで充電する為に必要とする時間は車種によって異なるが、ガソリン車のように数分で給油して再び走行できないという点がデメリットとも言われている。
具体的には、日産のリーフなら通常の充電で満タンにするまでに約8時間、日産のe-NV200ワゴンでも約8時間、三菱のアイ・ミーヴMならリーフより少し短いが約4.5時間、その他スマートのフォーツー エレクトリックドライブやBMWのi3、フォルクスワーゲンのe-up!でも約8時間の充電時間が必要となる。
電気自動車の国内・国外を含めた世界の売れ筋ランキング
電気自動車(EV)は日本国内でも近年、その販売台数を伸ばしてきているが、これは日本に限ったことではない。
国外でも電気自動車(EV)の需要と供給は延びてきており、自動車販売における売れ筋ランキングにも数多くの電気自動車(EV)がランクインしてきているのである。
【10位】アウトランダー PHEV
2017年発売台数 | 1,831台 |
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新車価格 | Mタイプが3,659,472円 Gタイプが4,681,260円 |
タイプ | 6つのタイプがある |
ライバル車 | トヨタのプリウス、日産のエクストレイル |
アウトランダーPHEVは最も低価格帯(メーカー希望小売価格3,659,472円)となるタイプMをはじめとして6つのタイプが販売されている。
最も高価なのはGタイプのプレミアムパッケージ(メーカー希望小売価格4,681,260円)となっており、2017年の世界販売台数は同月前年比は横ばいとなっている。
アウトランダーPHEVは同クラスの車と比較した場合、格安と言うほどではないがその性能などを考慮するとリーズナブルで人気となっている。
【9位】Chevrolet Volt
2017年発売台数 | 2,286台 |
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新車価格 | 補助金を利用した場合351万円 |
タイプ | セダン |
ライバル車 | トヨタのプリウス、テスラ |
新車価格は補助金を利用した場合、それほど高くはない。2017年のChevrolet Voltの世界販売台数は前年同月との比較ではプラス1.0%とやや伸びている傾向にある。
Chevrolet Voltはライバル車のテスラはChevrolet Voltと同等の燃費の割りに価格が100万円程度高くなることから、Chevrolet Voltの方がお勧めと言える。
【8位】BMW i3
2017年発売台数 | 2,387台 |
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新車価格 | 4,9990,000円 レンジエクステンダーの場合は5,460,000円 |
タイプ | コンパクトカー |
燃費性能 | 1リッターあたり27キロ |
ライバル車 | 日産のリーフ、フォルクスワーゲンのe-up! |
BMW i3は4人乗りタイプで、炭素繊維強化プラスチックを骨格に採用している。BMW i3の2017年の世界販売台数は前年同月と比較するとプラス66.6%と大きな伸びを見せている。
ライバル車と比べてBMW i3の方が価格は高いものの性能面を考えるとBMW i3も人気は劣っていない。
【7位】BAIC EC180
2017年発売台数 | 2,563台 |
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新車価格 | 不明 |
タイプ | コンパクトカー |
ライバル車 | 日産のリーフ |
BAIC EC180は中国産のコンパクトカータイプである。BAIC EC180はホイールやタイヤが本体サイズに比べてやや小ぶりであるが、これは中国の車メーカー全般的に燃費を重視した結果、タイヤを小さくする傾向があるためである。
BAIC EC180の新車価格は不明だが、2017年における世界販売台数は前年同月と比べてみると横ばい傾向にある。
その見た目からライバル車と見られるNissan Leafと比較すると販売台数は劣るが、BMW i3よりはやや多く世界で販売されていることから、一定の人気があることがわかる。
【6位】ルノー ゾエ
2017年発売台数 | 4,251台 |
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新車価格 | ルノー・ゾエR90が287万円 |
タイプ | コンパクトカー |
燃費性能 | 航続距離400キロメートル |
ライバル車 | 日産のリーフ |
ルノー ゾエは欧州で人気のコンパクトカータイプの電気自動車である。新型にマイナーチェンジするたびに搭載バッテリーが大容量化している特長がある。
ルノー ゾエは比較的燃費が良いことでも知られている。ルノー ゾエの新車価格は電気自動車の中では比較的リーズナブルな部類となる。ルノー ゾエの2017年の世界販売台数は前年同月比はプラス74.2%とかなりの伸びを見せている。
【5位】日産 リーフ
2017年発売台数 | 4,647台 |
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新車価格 | 315万円 |
タイプ | コンパクトカー |
燃費性能 | 最大400キロメートル走行可能 |
ライバル車 | トヨタのプリウス |
2017年の世界販売台数は前年同月比でプラス11.9%と順調な伸びを見せている。プリウスの燃費は世界トップクラスの低燃費であるが、日産リーフも夜間の電力が安い時間帯で上手に充電をすることで、プリウスに負けない低燃費を実現することができる。
また、スマートなデザインやカラーバリエーションが豊富にそろっていることなどが人気となっている。
【4位】テスラ モデルX
2017年発売台数 | 4,684台 |
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新車価格 | 980万円以上 |
タイプ | SUV |
燃費性能 | 航続距離542キロメートル |
ライバル車 | アウディQ7 |
テスラ モデルXはSUVタイプの電気自動車である。テスラ モデルXは加速モードが搭載されているなど、決して燃費が良いタイプではない。
テスラ モデルXの新車価格は980万円以上とやや高価格帯になるが、それでも2017年の世界販売台数の前年同月比はプラス116.2%とかなり大幅な伸びを見せており、その人気が伺える。
テスラ モデルXのライバル車はアウディQ7と言われているが、性能や乗員定員数でテスラ モデルXはアウディQ7を上回る。
【3位】Zhidou D2 EV
2017年発売台数 | 4,714台 |
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新車価格 | 不明 |
タイプ | コンパクトカー |
燃費性能 | 航続距離120キロメートル |
ライバル車 | なし |
Zhidou D2 EVは中国にあるZhidou社が販売しているコンパクトタイプの電気自動車である。燃費などに関する情報は、日本国内で未発売であるためか情報が得られなかったが、とそれほど長距離を走行することはできない。
Zhidou D2 EVの新車価格についても、国内未発売のせいか正確な情報はなかったが、Zhidou D2 EVのボディサイズや搭載されているバッテリーなどの情報を見る限り高価格帯である可能性は低い。
2017年の世界販売台数は4,714台とそれなりに売れているが、主だったライバル車はいまのところ見当たらない。
【2位】トヨタ プリウス PHV
2017年発売台数 | 6,038台 |
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新車価格 | 362万円以上 |
タイプ | |
燃費性能 | 総走行距離650キロ |
ライバル車 | 三菱のアウトランダーPHEV |
トヨタ プリウス PHVは国内でトップクラスの人気を誇るコンパクトカータイプの電気自動車である。特にトヨタ プリウス PHVの燃費は非常によく、総走行距離は650キロを超えるところまで伸びてきている。
トヨタ プリウス PHVの新車価格は一般的にはやや高く感じられるが補助金などを利用することで価格を抑えることができる。
トヨタ プリウス PHVの2017年の世界販売台数は世界第二位となる。ライバル車としては三菱のアウトランダーPHEVが挙げられるが、走行距離やバッテリー容量などではプリウスが勝っている。
【1位】テスラ モデルS
2017年発売台数 | 6,157台 |
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タイプ | セダン |
燃費性能 | 航続距離390キロ |
ライバル車 | ルーシッドモーターズのエアー |
テスラ モデルSは4ドアの5人乗りでグレードとしては高級車の部類にあたる。
テスラ モデルSは60kWhのバッテリーを搭載しており、一般的なガソリン車と比べるとかなり燃費が良いことがわかる。
テスラ モデルSの2017年の世界販売台数は前年同月比は13.9%まで伸びている。2017年の世界販売台数第一位となる。テスラ モデルSの販売開始は2018年と言われている。
まとめ
電気自動車(EV)の販売台数は年々増加傾向にあり、その性能や燃費もどんどん進化を遂げている。それは、電気自動車(EV)が環境にやさしく、燃費が良いことや走行中もガソリン車に比べて静かであることなどが挙げられる。
また、電気自動車(EV)は一般的なガソリン車よりも定価は高くなっているが、エコカー減税や自治体からの補助金を利用することでかなりコストパフォーマンスも良くなることが人気の要因でもある。
ただし、電気自動車(EV)にはメリットばかりではなく、デメリットもいくつか存在している。例えば充電設備をはじめとしたインフラが整っていない、バッテリーの充電にある程度時間がかかる、バッテリー交換費用が高いなどがあげられる。
しかし、それでも電気自動車(EV)の人気は上昇傾向にあり、日本国内の大手自動車メーカーをはじめ、世界中の自動車メーカーが電気自動車(EV)の開発や販売に取り組んでいる。