初めて車買取を利用する時に気になるのは、査定に所要時間がどのくらいかかるのではないだろうか。査定をしなくてはいけないのは理解していても、それが2時間も3時間もかかるようでは困るというケースも少なくない。
特に仕事が忙しい人であれば、なかなか2時間~3時間も空けるのは難しいだろう。だが実は車査定にかかる所要時間は約1時間程度である。ではその理由や車査定を受ける時の流れなどを詳しく解説していこう。
車査定の所要時間は”約1時間程度”
車査定にかかる所要時間はおよそ1時間程度であることが多い。車買取業者の中にはスピード査定を売りにしているところもあるが、大幅に時間が変わることはないだろう。ただこの1時間の中には売買契約前の交渉も含まれている。
つまり交渉で買取額を釣り上げようと考えるのなら、もう少し時間が必要になるかもしれない。この点は車を売る人のさじ加減1つでもある。ただし交渉で値段をあげるのは、かなり高度なテクニックが必要となるので注意したい。
では具体的にどういう計算をして、車査定の所要時間が1時間程度なのだろうか。
- 査定前の書類記入に約10分
- 査定そのものが10分~20分程度
- 査定結果の交渉と売買契約手続きに30分程度
というような内訳になる。もちろんこの内訳程度に進むこともあれば、そうでないこともあるので、飽くまでも1つの目安として見ておきたい。
【ビッグモーター】査定時間を調査
車買取の大手業者であるビッグモーターは、車査定の所要時間がどのくらいかかるのかを確認してみよう。公式のウェブサイトに表記もあるのだが、だいたい30分~1時間程度であるとしている。
ただし車の状態などでも時間が変わってくるので、こちらも目安としておく方がいいだろう。ちなみにこれは店舗への持ち込みであっても、出張査定を選んでも大きく所要時間が変わることはない。
【ガリバー】査定時間を調査
同じく車買取の大手業者であるガリバーでは、車査定の所要時間はどの程度と見ているのだろうか。こちらも公式のウェブサイトに記載があり、査定と買取金額の案内を合わせて1時間程度だとしている。
つまりビッグモーターでもガリバーでも、車査定にかかる時間はほぼ同じであると考えて良いだろう。もちろん店内への持ち込みでも、出張査定でも同じである。
ただし店内持ち込みの場合は、他の人が査定にきているかもしれないため、事前確認をしておく方が無難である。
【全5ステップ】実際の車査定~買取までの具体的な時間割
では次に実際の車査定を受ける時の具体的な流れについて見ておこう。
といった5つのステップで確認をしていこう。
【ステップ1】車買取店に持ち込む
車査定を受けるには車買取店に持ち込みをするか、出張査定を受けるのかどちらかを選択しないといけない。基本的にはどちらを選んでも良いのだが、一般的には出張査定の方が有利だとされている。その理由としては車買取店側のホームで、交渉をしなくてすむからだ。
この車買取店に持ち込み、または出張査定をしてもらう時の所要時間としては、だいたい5分程度を見込んでいる。その理由としては車査定をしてもらう前に書類に記入をする必要があるからだ。
この書類の記入にだいたい5分程度の時間が必要と考えていいだろう。出張査定についてだが、車買取店のほぼどこを選んでも無料で行ってくれる。
【ステップ2】実際に車を見せて査定してもらう
車査定の書類に記入が終わると、実際に車を見せることになる。この時間が最も長くて、だいたい30分程度の所要時間がかかると見ていいだろう。そもそも車査定というのは、実は見るべきポイントが決まっているのだ。
- 外装の状態はどうか
- 内装に傷や臭いはあるか
- 足回りの状態
- エンジンルーム
- その他のチェック
といったように分かれている。これらをすべて合計して、だいたい30分くらいだと言えるだろう。ただし車の状態によって、査定にかかる所要時間も違ってくる。
きれいな状態の車だと短くなるし、傷や凹みなどがあるのならどの程度の状態なのかを見るために時間がかかってしまう。
【ステップ3】査定価格の交渉
車査定のチェックが終わると、最終的な査定額というものが提案される。この額で売買契約をするかどうかの、交渉がここから始まると言っていいだろう。所要時間は短ければ5分程度、長ければ30分程度になる。車買取店からすればできるだけ安く買取をしたいので、最初は足元を見た価格を提示してくるだろう。
そこからどのように上積みを引き出していくかは、交渉次第と言える。交渉のポイントとしては、複数店から車査定をしてもらうのが最大のポイントだろう。1つだけの店舗だと、比較対象がないので提示された価格が高いか低いか分からない。
だからこそ指針を得るために複数店から車査定を受けるべきなのだ。そのために重要なのが、その場で即決しないことである。
【ステップ4】売買契約についての話
車査定で価格交渉に納得がいけば、実際に売買契約を結ぶ段階に入る。売買契約については、必要な書類を車買取店側が用意をしてくれるので、特に自分で用意するものはない。だが車買取では提出が必須の書類もある。
- 車検証
- 自賠責保険の証明書
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑
- 印鑑登録証明書
などのような書類が該当する。これらの書類については事前に用意しておかないと、最終的な契約を結ぶことができない。スムーズに契約を進めたいのなら、必ず用意しておくべきである。
売買契約での所要時間だが、およそ5分程度となる。これは基本的に書類にサインをするだけなので、特に時間を取る必要はないだろう。
【ステップ5】車の引き渡し
すべての契約が終わった後で、車を引き渡すことになる。車査定は引き渡しをして終了になると考えて良いだろう。例えば出張査定の場合だと、その場で車を引き渡しするのも珍しくない。
だが来店しての場合だと帰りの足もあるので、その場で引き渡しをするケースは少ないだろう。後日引き渡しとなるのだが、契約日から1週間以内に行うのが一般的になっている。
ちなみに契約してから引き渡しをするまでに、キャンセルをしたくなるケースもあるだろう。その場合なのだが、一般的にはキャンセルは通用しない。
車買取店にもよるのだが、大手業者なら1週間以内だと対応可能な例もある。そのため事前に確認をしておこう。
《車買取の裏側》営業トークには絶対騙されるな!
車査定では契約をする前に、必ず価格交渉が行われます。業者が提示した買取価格に納得がいくのなら、特に問題はありません。ですが本当にこの価格で大丈夫なのかと不安になる場合もあるだろう。
車買取店のスタッフも金額交渉には慣れているので、実は営業トークで騙そうとしてくるケースも少なくありません。
- 今すぐ契約してくれたら特別に10万円上乗せします
- 他社ではいくらと提示されました?
- 希望金額はありますか?
などが一般的な内容だろう。この時に注意したいのは、相手のトークにのって希望額などを言ってしまうと不利になるのだ。そうした時はお茶を濁すか、この提示額よりも高かったと言っておきたい。
車を高く売りたいなら『車一括査定』がおすすめ
最後に車査定で少しでも高く売りたい時の方法を紹介しておこう。結論としては車一括査定を使うということになる。車一括査定とはインターネット上で利用できる、無料のサービスのことだ。このサービスでは複数店に対して一括して、査定の見積もり依頼ができる。
これによって以下のようなメリットが得られるのだ。
- あらかじめ高値をつける車買取店がわかる
- 買取店同士を競合させるので買い叩かれる可能性が低い
- 相場を知ることができるため、車査定の買取額にあたりをつけられる
確かに自分で1つ1つの車買取店に連絡をしても、同じ効果を得ることができる。だがそれを実現するには、時間と労力が必要になるだろう。だが車一括査定を使えば、ほんの数十分もあれば申込みができるのだ。
まとめ
車査定にかかる所要時間についてまとめてみた。車買取を利用したくても、査定の所要時間が分からないから躊躇する人は意外と多いだろう。長い時間がかかるのなら、下取りに出した方がいいと考えてしまう人もいる。
そこで車査定の所要時間なのだが、一般的には1時間程度だと考えていい。ただし買取額の交渉が長引くと、もう少し時間が長くなるので注意しておきたい。
だいたいの時間がわかっているのなら、査定も随分と受けやすくなるのではないだろうか。