事故や自然災害などで車が被害にあうことがあるだろう。特に近年は自然災害が増えているため、そうした被害にあう人も多いはずだ。被害にあった車を買取してもらえるのならいいのだが、大抵の場合は買取額がつかない。
そうなると廃車にすることになるだろう。だが実は廃車にするとしても費用がかかるのだ。ここでは廃車にかかる費用相場や、手数料などの内訳について詳しく解説をしていきたい。
廃車にかかる費用・手数料の内訳は『3種類』
では最初に廃車をするのにあたってどの程度の費用がかかるのか、手数料はどんなものが必要なのかを確認していこう。主には3つの種類がある。
この3つの費用について詳しく見ていこう。
【手数料①】運搬費用
廃車寸前の車というのは自走できない可能性が高い。またずっと放置していて動かなくなったというケースもあるだろう。その場合は廃車にするとしても、車を運搬してもらう必要が出てくる。
一般的にはレッカー車を使って車の運搬をするのだが、この運搬費用というものが必要となってくるのだ。ただし業者によってこの費用は大きく変わってくる。
- 無料で引取をしてくれる
- 同市や同県内なら無料
- 一律で費用がかかる
- 車の保管場所から解体業者までの距離に応じた料金になる
などが代表的なケースだろう。一般的に見ればだいたい1万5000円程度が費用相場になっている。ただ業者によっては無料での引取なども行っているので、どこに頼むのかが重要になってくるだろう。
【手数料②】解体費用
廃車にする場合にかかる費用として、解体費用も忘れてはいけないだろう。この解体費用だが、実は依頼する業者によって異なる。費用相場としては以下の通りだ。
- 解体費用が無料のケースもある
- 一般的な費用相場は2万円前後
解体費用がかかる場合だと2万円程度になるだろう。反対に費用がまったくかからないケースもある。
- 廃車専門の買取店
- 解体専門の業者
この2つの場合は無料になるケースが多い。その理由として買取店は国内ではなく、海外に輸出したりパーツ取りをすることで利益が出せるからだ。
また解体専門の業者だと鉄くずとして売るため利益が出るのである。そのため無料としているケースがあるのだ。
【手数料③】リサイクル料金
最後に廃車にかかる手数料として、リサイクル料金がかかることも知っておこう。現行の車を新車で購入した時には、廃車の時の手数料を先払いする形でリサイクル券を購入することになる。そのためリサイクル券がある場合は、この手数料を支払わなくてすむ。
だが平成17年よりも以前に新車登録された車だと、このリサイクル券のシステムが導入される前になる。そのため廃車時にはリサイクル料金を手数料と支払う必要があるのだ。
- 普通車で1万円~2万円程度
- 軽自動車なら7000円~1万5000円程度
- トラックなどの大型車だと1万円~1万5000円程度
- バスは4万円~6万5000円程度
となっている。このリサイクル料金については、法律で定められているものなので、原則として無料にはならない。
廃車にかかる費用相場と手数料の内訳
次に廃車にかかる費用相場と手数料の内訳を考えてみよう。廃車にするといっても大きくは以下のパターンに分けられる。
それぞれのパターンで、どの程度の費用相場なのかを見ていこう。
【自分で廃車手続きをした場合】費用相場と手数料
最初に自分で廃車手続きをした場合の、費用相場や手数料を考えてみる。廃車と一口にいっても実は2つの種類がある。一時抹消登録と永久抹消登録だ。このどちらを選択するのかで廃車の費用相場も変わってくる。
- 一時抹消登録だと1万円~5万円程度
- 永久抹消登録は2万円~7万円程度
次に手数料の内訳を確認してみよう。
- 陸運支局の手続き手数料として350円
- 車の運搬費用が1万円~2万円程度
- 解体費用として1万円~3万円程度
- リサイクル料金が0円~2万円程度
廃車の手続きそのものは自分で行うことができる。ただナンバープレートを外したり、永久抹消登録だと解体を業者にお願いしないといけない。これらの手間を考えると、自分で手続を行うメリットはあまりないだろう。
【ディーラーで廃車手続きをした場合】費用相場と手数料
次にディーラーで廃車手続きをするケースの、費用相場と手数料を確認する。ディーラーであっても、一時抹消登録と永久抹消登録で扱いが異なるのだ。
- 一時抹消登録 2万円~5万円
- 永久抹消登録 3万円~7万円
と自分で手続きをする時の費用と大きな違いはない。次に廃車手数料についても確認しておこう。
- ディーラーに支払う廃車手続きにかかる手数料 1万円~3万円
- 車の運搬費用 1万円~2万円程度
- 解体費用 1万円~3万円
となっている。ディーラーを利用する場合は、車の下取りを利用することになるだろう。その場合は自走できるのなら、ディーラーまで持ち込んだ方が費用を安くできるのだ。
【廃車買取業者で廃車手続きをした場合】費用相場と手数料
最後に廃車買取業者で手続きをした場合の費用相場と手数料を確認する。
- 廃車手続きにかかる費用は0円
- 車の運搬費用も0円
次に手数料の内訳も確認する。
- 手数料も0円
というのが廃車専門の買取業者の特徴になる。業者にもよるのでどこを選んでも、手数料が0円になるわけはないだろう。ただ多くの業者で基本的に手数料や費用をとっていないのだ。逆に買取額がつくケースもある。
なぜ費用や手数料がかからないのかだが、これは廃車寸前の車であっても転売するためのルートがあるからだ。
廃車手続き後にもらえる還付金について
廃車手続きをした後に、実は税金の還付金がもらえることがある。
- 自動車税
- 自動車重量税
この2つだ。自動車税は毎年4月1日時点で車を所有している人にかかる税金で、1年分を納めることになる。廃車手続きをした翌月から3月までの残存期間に応じた還付金を受け取ることができるのだ。
自動車重量税は車検時に支払う税金となる。2年もしくは3年分を支払うことになるため、こちらも廃車手続きをした翌月からの残存期間分の還付金が出る。
自動車税の場合は自動的に還付金が受け取れる仕組みだが、重量税については自分で申請をする必要がある。また還付金ではなく返戻金という形になるが、自賠責保険についても同様だ。
こちらも車検時に支払いをするもので、残存期間に応じた保険料の返戻金が出る。ただし自分で申請する必要がある。この還付金や返戻金の扱いについては、どうなるのか業者に確認した方がいいだろう。
廃車費用を抑えるなら専門業者をおすすめする『3つの理由』
ここまで説明してきたように廃車をするとしても費用がかかってしまう。だが廃車買取専門の業者に依頼をすれば、そもそも廃車費用を支払わなくてもいいのだ。他にも専門業者をおすすめする理由を解説してみる。
【理由1】車の引き取りを無料で行ってくれる
廃車買取の専門店では車の引き取りも無料で行ってくれる。調べてみると分かるのだが、実は自宅から遠い場所にしか解体業者がないケースも多い。この業者が距離に応じて運搬費用をとるとしよう。
そうした場合車の引き取り手数料だけで、費用相場と変わらない額になってしまうかもしれない。だが廃車買取の専門業者であればその心配をせずにすむ。基本的に引き取り手数料が無料になるので、安心して依頼できるだろう。
仮に短い距離であっても1万円程度の費用はかかるので、少しでも廃車にかかるお金を安くしたいのなら、廃車買取専門業者に依頼すべきだ。自走できるのなら持ち込みをしてもいいが、持っていく手間や時間が省けるのは魅力だろう。
【理由2】時間や手間をかけずに廃車が可能
前段でも少し触れたが廃車に関する手続きは、面倒な部分が多い。また普通自動車なら陸運支局、軽自動車なら軽自動車協会まで足を運ぶ必要がある。さらにナンバープレートの取り外しなど、時間と労力がかかってしまう。
そうした手間や時間を省くには、自分で廃車手続きをするのではなく、業者に頼んでしまう方がいいだろう。ただディーラーの場合は、自分で手続するのと同じくらいの費用がかかってしまう。
その点廃車買取専門業者ならば、こうした手続に関する手数料についても支払わなくてもいいのだ。廃車に関する費用や手数料がかからない、というだけで5万円程度の節約になるのはかなり大きいだろう。
【理由3】0円以上で買取保証してくれる業者もある
廃車買取専門業者を利用する最後の理由としては、0円以上の買取保証がついているケースがある点だ。これはどんな車でも最低0円以上で買取をする、といった内容になる。
廃車寸前の車というのは、かなり状態が悪いものが多い。特に水没車の場合はなかなか買取額がつかないだろう。そうした時に買取拒否をされてしまうと、最終的には費用を払っても解体業者で廃車にするしかなくなってしまう。
だが買取保証がついた専門業者に依頼をすれば、最悪でも0円での買取が決まっているのだ。自分が手にできるお金はないとしても、費用や手数料を支払わずにすむので赤字にはならない。これも大きな魅力だと言える。
廃車を依頼するなら『廃車買取.com』がおすすめ
廃車にするのなら費用や手数料がかからない、買取専門業者がおすすめだ。だが廃車専門の買取業者というのも、増えてきているのだ。そこでどの業者を選べばいいのかだが、廃車買取.comがおすすめだと言える。その理由は以下の通りだ。
- 日本全国に対応
- 廃車に関する費用が無料
- 手数料も一切かからない
- 年中無休
- 還付金や返戻金も返ってくる
- 意外な高値で売れるかもしれない
買取保証こそついていない業者なのだが、公式のウェブサイトにはどんな車でも買取をするとの文言がある。そのためかなりの確率で、買取拒否されることはないだろう。また日本全国のどこであっても、車の引き取りが無料というのも大きい。
まとめ
廃車をする時の費用相場や手数料についてまとめてみた。あまり知られていないが、廃車にするのにも実はお金がかかってしまう。費用相場としてはだいたい5万円前後だと考えていいだろう。車種によってはさらに高くつく場合もある。
だがこの費用を無料にする方法もあるのだ。それは廃車専門の買取業者を利用することだ。廃車専門の買取業者だと費用や手数料がかからない。
それどころか高値で買取をしてくれる可能性があるのだ。つまり廃車を考えているのなら、廃車買取専門店を利用しない手はないだろう。