駐車していた車に「車を買取します」という張り紙が置かれていた経験はないだろうか。
おそらく聞いたこともない会社名が書かれているため大切な車を売ることはないだろうが、ただ無視しているのも危険だ。
実はその張り紙は買取業者ではなく盗難グループである可能性があるのだ。
写真のように車に「この車を買い取らさせていだたきたい」などの文言が入った張り紙はすぐに剥がしてください!!そのままにしておくと盗難被害に合う可能性があります!これは窃盗グループがよく行う手口です! #拡散希望 #拡散希望RT #車窃盗グループ #窃盗手口 #拡散希望RTお願い pic.twitter.com/FWpdjK2Rtm
— 自動車盗難撲滅の会 (@Jidousya_tounan) June 26, 2017
ここではなぜ張り紙に注意しなければいけないのか、また張り紙があったらどのような対策をすべきなのかを解説してるので参考にして愛車を守ってもらいたい。
【警告】張り紙「車を買取します」は車盗難の前兆
車を駐車場等に止めていると、ある日突然に車を買取しますという張り紙が挟まれているケースがあるのだ。
もちろん、どこの買取業者かもわからないのだから、「ちょうど売りたかったから…」と連絡をする方もいないだろう。
おそらくたいていの方はその張り紙を外して捨ててしまうはずだ。
だがそれで安心してはいけない。なぜならそれは車盗難の前兆である可能性が高いからである。
冒頭でも紹介したが、ツイッターなどでは実際にこういった張り紙の後に車が盗まれたという事例が多く発生しているのだ。
そのためこういった張り紙があった場合は、ただ張り紙を捨てるだけじゃなく、盗難グループに目を付けられたと警戒する必要があるのだ。
《実録》車に張り紙をされた方の口コミをまとめてみた
なんか、張り紙貼られた日から毎週二時四十分ごろに決まって車がこの時間に家の前に止まってカーテン開けると鬼バックで逃げていくんですよ。
確認できたのはこれで4回目で。もう本当に勘弁して欲しいです。毎日車の窃盗に怯えてます。この人たちじゃ無いかもしれないけど狙われてることは確実ですので pic.twitter.com/Z4TwwVTqCG— 琉ちゃろ🕊飛人🕊 (@yurzb) September 26, 2020
いい加減車盗んでる窃盗団まぢで死んで!
生きてる価値ねーから!
車に張り紙するやつもキモいウザイから(|||´Д`)私の車に張り紙した場合は容赦なく警察に通報と電話で煽り潰しますね❤️
ちなみに過去にこれで張り紙張った業者、逮捕されてますよ(笑)
— くすぴー@RE雨宮D1ワイド (@kusupiFD3S) March 28, 2019
この時間に車乗ろうとしたら………………………Σ( ̄ロ ̄lll)
窃盗団再臨😇😇😇
また窃盗団による張り紙やられました
みなさんもお気をつけ下さい
「ジーモータース株式会社」
存在しない会社です😇 pic.twitter.com/2OBZEmGXrI— きら 工房 (@hiryu_aircraft) August 29, 2018
昼間の張り紙。
会社名でも、古物商許可番号でも出てこない。
やはり、窃盗団のウソだらけ情報。神奈川に同名の中古車屋はあるが、電話番号が違う。
防犯カメラ設置を検討中。
社会のゴミ相手に時間を取られるアホらしさ(*´・ω・`)=3 pic.twitter.com/TaMBbER54l— NISMO33GTR (@NISMO33R) April 20, 2019
こちらが望んでもない買取の案内、繰り返し行われる張り紙。大切な愛車に対して行われている行為に対して、オーナーが激怒するのも無理もない。
車買取の張り紙は窃盗団による下見の可能性も
車に張り紙をされたからなぜ盗難の危険性があるのか、どの車でも同じじゃないかと不思議に思うだろう。
しかし、この張り紙を貼る行為自体が窃盗団による下見の可能性があるのだ。その手口としては以下の通りである。
- 窃盗団が張り紙をはる
- 張り紙放置でオーナーが頻繁に管理していないことがわかる
- 盗んでもばれる可能性が低い
- 盗難を行う
窃盗団は1つの車をターゲットにしているわけではなく、複数の車を狙っているのだ。その狙った車すべてに張り紙をするのである。
車は簡単に持っていけるものではないため、やはり盗む時には見つかる危険性は十分にあるのだ。
張り紙に記載してある電話番号には絶対電話しない
車に貼られている張り紙には会社名とともに電話番号も記載されているケースがほとんどだ。
もちろんそれは車の買取を検討しているならこちらまで電話ください、というものである。
おそらく本気でその買取業者に売るつもりという人は少ないだろうが、もしかしたらクレームのためにかけてしまう人もいるかもしれない。
だが張り紙に記載してある電話番号には以下の理由により絶対電話してはいけない。
- 電話番号が悪用されてしまう
- 虚偽の番号の場合は相手に迷惑がかかる
- そもそも電話は繋がらない
電話を掛けたところでほとんどは繋がらないだろうし、電話番号が悪用されてしまう可能性すらある。
クレームが通じる相手ではないのだから、電話すること自体無駄なのだ。
張り紙をされたら警戒を!愛車を守る『4つの盗難防止対策』
張り紙をされたら、その車は窃盗団に狙われている可能性が高い。
そのまま放置していれば本当に盗まれてしまうことがあるため、早急に以下の4つの盗難防止対策を検討してみるべきである。
【盗難対策①】駐車場の場所を変える
盗難を防ぐ1つ目の手段としては、張り紙があった駐車場ではなく別のところに移動させる方法だ。そしてその時に人目に付きやすい場所に移動すればなおいいだろう。
別の場所に車を移動させる
駐車場の場所を変えるだけで、窃盗団に対して自分は車を頻繁に使っているというアピールにもなるのだ。
さらに駐車場の場所を人目に付きやすい場所に変えれば、窃盗団もオーナーはもちろん他の人に見られるリスクが高まってまで窃盗はしないだろう。
さすがに敷地内からは運び出さないだろうと思うかもしれないが、決してそんなことはない。
むしろ張り紙がそのままだったりすると、今度は車ではなく家の中に強盗に入る恐れも出てくるのだ。
【盗難対策②】車両に監視カメラや警報機を装着
駐車場の場所を変えるのはなかなか容易ではない場合も多く、さらに離れた場所だと逆に自分の目も届かなくなる恐れもあるため不安も増えてしまうものだ。
そんな時には車両はそのままでも、駐車場に監視カメラや警報器などを設置するといいだろう。
駐車場に監視カメラや警報機
また監視カメラの他にも以下のような盗難防止グッズもおすすめだ。
- 監視カメラ
- 警報機
- 盗難防止ステッカー
- GPSトラッカー
- ドライブレコーダー(駐車監視タイプ)
- センサーライト
本物の監視カメラや警報器を設置するだけの余裕がない人は、安価で購入できるダミーの監視カメラでも多少の効果は期待できるだろう。
【盗難対策③】ステアリングロックを装着
盗難対策3つ目の方法としては”ステアリングロックを装着する方法”だ。
ステアリングロックは車に装備されている機能であり、エンジンを切った状態でカギを抜いてハンドルを回すと強制的に作動するのだ。
ステアリングロックをかける
これを解除するにはキーを回しながらハンドルを回すなどひと手間が必要となってくる。
- シフトポジションをP(パーキング)に入れる
- エンジンを切りカギを抜く
- ハンドルを左右にカチっと音がするまで回す
- シフトポジションをP(パーキング)に入っているか確認
- ハンドルを左右に動かしながら鍵を回す
- シフトポジションをP(パーキング)に入っているか確認
- ハンドルを左右に動かしながらエンジンスタートボタンを押す
このステアリングロックを普段からしておくのも効果あるのだが、もっと効果的なのは市販されているハンドルロックを取り付ける方法だ。
ハンドルロックを解除するにはカギが必要となり、これを強制的に破損させてハンドルを動かすとなると、手間も時間もかかってしまう。
市販のハンドルロックは見ただけでわかるため、窃盗犯は時間がかかってしまうことがわかるため、諦めてしまう可能性もある。
【盗難対策④】警察署に連絡をしておく
4つ目の盗難対策には張り紙があったら最寄りの警察署に連絡しておくのも効果的だ。
最寄りの警察署に報告する
「まだ盗難されているわけではない」「ただ張り紙を置かれただけだから…」このように警察は取り合ってくれないのではと思うかもしれない。
しかし、そんなことはない。
実際に全国的には張り紙を置かれた後に盗難に遭ってしまう事件は発生しているわけで、そういったトラブルは警察署は未然に防ぎたいと思っているものだ。
もちろん、すぐに動いてくれるかどうかはその警察署次第ではあるが、少なからず相談があれば見回りはしてくれるはずだ。それだけでも盗難防止の効果はあるのだ。
もちろん警察署に相談したから安心というわけではないので、自分でも対策は必要である。
車の盗難を考えて盗難保険を事前にチェックする
いくら盗難対策を考えたとしても、窃盗団もその道のプロであるから、いろいろな手口で実行してくる可能性は十分にある。
高価な車であればあるほど、リスクを負ってまで盗む可能性はあるのだ。
実際に盗難対策を施す前に盗まれてしまうこともある。そのため、盗難されない対策も必要だが、盗難されたときのことを考えた対策も必要である。
その1つが自動車保険の車両保険にある盗難保険への加入だ。
盗難保険はその名の通り車が盗難に遭った時にも補償される保険である。
盗難に遭った場合、車が戻ってくる可能性が低いため、盗難保険があればその車の価値分の保険金を受け取ることができる。
その保険金でとりあえず同等の車に買い替えることはできるのだ。
まとめ
このように「車を買取します」という張り紙をはる業者はまともな会社ではない、車の盗難グループと考えるべきである。
そもそも信頼できる車買取店、高価買取してくれる車買取店なら張り紙などせずともお客さまは増えるもの。仮に本当に車買取店だとしても信頼はできない。
張り紙を入れてくるのは車買取店ではなく盗難グループである可能性が高く、その車が狙われているものと思ったほうがいいだろう。
そのためいろいろな盗難対策を施し、いつも以上に警戒をしておく必要があるのだ。