新車は軽自動車でも100万円以上するのがほとんどで、普通車となると300万円以上するのも少なくない。お金に余裕がない人からすれば、新車を購入するどころか中古車も選択肢が限られてしまうケースもあるだろう。
だからといって50万円以下の中古車だとろくな車がないのではと思う人もいるかもしれない。
ここでは50万円以下で購入できるおすすめの中古車を車のタイプごとに紹介している。ただ不安な点も少なくないので、購入の際の注意点も明記しているのでチェックしてもらいたい。
【車種別】50万円以下で購入できるおすすめの中古車一覧
車は高額な買い物であるため、人によっては高額な車は買えないという人もいるはずだ。
ここでは50万円以下で購入できるおすすめの中古車をジャンル別に紹介しているので、車を購入する際の参考にしてもらいたい。
【軽自動車】50万円以下で買える中古車
近年の軽自動車は性能も向上している事から新車価格も高くなっている。だが、普通車に比べれば50万円以下で購入できる中古車も選択の幅が広がってくるものだ。ここでは50万円以下で購入できるおすすめの中古の軽自動車を紹介している。
ダイハツミライース
2011年に登場したダイハツミライースは、近年高くなっている軽自動車の中でもコスパ最強な軽自動車で、グレードによっては新車車両価格が100万円以下のものもあるのだ。そのため、中古車も安く購入できる車種である。
例えば以下のダイハツミライースであれば乗り出しまで50万円以下で購入できるのだ。
ミライースL | 2014年式、5.2万km、車検2023年9月、ドラレコ |
ミライースL | 2016年式、5.1万km、車検整備付 |
ミライースXリミテッドSA | 2017年式、7.8万km、車検整備付 |
ミライースG SAⅢ | 2017年式、10.5万km、車検2022年6月、純正アルミ、ワンオーナー |
ミライースXf | 2011年式、4.4万km、車検2022年9月、4WD |
このように5年から7年落ちの車でも走行距離が5万km台という車も多く、走行距離にこだわらなければグレードが高く年式も新しい車も見つかるはずだ。
日産ルークス
2009年に登場した日産ルークスは、車名であるROOXはRoomとMaxを合わせた造語で、車内の広さがセールスポイントとした軽自動車だ。
軽トールワゴンとも呼ばれるデザインで、軽自動車良しては広い室内空間が売りで大人4人乗ってもゆったり座れる。
例えば以下の日産ルークスであれば乗り出しまで50万円以下で購入できるのだ。
E | 2010年式、1.2万km、車検整備付 |
E | 2011年式、6.7万km、車検整備付、ドラレコ |
G | 2011年式、7.2万km、車検2022年1月 |
ハイウェイスター | 2013年式、8.0万km、車検整備付 |
ハイウェイスターターボ | 2010年式、8.4万km、車検2023年10月、4WD |
このように50万円以下で買えるルークスでは、10年落ち程度にはなってしまうが10万kmまでにも余裕がある車も選べる。
スズキパレット
2008年に登場したスズキパレットは、機能性と乗降性を重視して開発された軽トールワゴンである。軽クラストップとなる開口地上高と後部座席のスライドドア、可倒式リアシートなど充実した機能性がある。
操作性も高く視認性にも優れているため、女性を中心に人気の車種である。例えば以下のスズキパレットであれば乗り出しまで50万円以下で購入できる。
ISセレクション | 2013年式、5.8万km、車検整備付、ドラレコ |
X | 2010年式、2.1万km、車検整備付、ワンオーナー |
リミテッドⅡ | 2012年式、8.0万km、車検整備付、両面電動スライドドア |
リミテッドⅡ | 2011年式、4.7万km、車検2022年12月、バックモニター、両面電動スライドドア |
T | 2008年式、6.4万km、車検整備付、両面電動スライドドア |
このように10年落ち程度にはなるが、走行距離はまだ10万kmまでまだ十分余裕のあるパレットも数多くある。
ホンダN-ONE
ホンダN-ONEはホンダのNシリーズ第3弾として2013年に登場した軽トールワゴンである。快適な居住空間にこだわっており、大人4人で乗っても十分な広さがある。また加速性能も高く高速運転でも安定性と静粛性にも優れているのも特徴だ。
例えば以下のホンダN-ONEであれば乗り出しまで50万円以下で購入できる。
G | 2013年式、9.5万km、車検2022年6月、バックモニター |
G・Lパッケージ | 2012年式、4.6万km、車検2022年2月、両面電動スライドドア |
G・Aパッケージ | 2015年式、8.8万km、車検整備付、オートライト |
ツアラー | 2012年式、14.6万km、車検2021年12月、4WD、ターボ、バックモニター |
プレミアムツアラーLパッケージターボ | 2013年式、11.6万km、車検2022年2月 |
このようにホンダN-ONEはグレードも幅広く、様々な装備を取りそろえた車でも50万円以下で購入可能だ。
三菱eKワゴン
三菱eKワゴンは2001年に登場した軽トールワゴンである。安全性能が高く疲れを感じにくい快適な乗り心地が特徴で、シンプルなボディデザインは幅広いユーザーに人気の軽自動車だ。
例えば以下の三菱eKワゴンであれば乗り出しまで50万円以下で購入できる。
E | 2015年式、7.8万km、車検整備付、ワンオーナー |
E後期型 | 2016年式、1.1万km、車検2021年11月、社外ナビ |
M | 2014年式、3.3万km、車検整備付、オートライト |
MX | 2012年式、4.6万km、車検2022年3月、4WD、社外ナビ |
GS | 2008年式、1.2万km、車検2023年4月、ワンオーナー |
ここで紹介した軽自動車の中では最も古くからある車のため、10年以上経過した車も非常に多い。また7年から8年落ちであれば走行距離5万km程度の中古車も見つかるはずだ。
【ミニバン】50万円以下で買える中古車
家族が多いファミリーに人気のミニバンだが、比較的新車価格が高くなるため新車は手が届かないという人もいるはずだ。だが50万円以下で買える中古のミニバンもある。ここでは50万円以下で買えるミニバンを紹介している。
ホンダフリード
ホンダフリードは2008年に登場したミニバンだが、ミニバンとしては最小クラスとなるボディサイズが特徴のコンパクトミニバンに属する車だ。また燃費性能も良く新車価格もリーズナブルなため家計にも優しいミニバンと言える。
例えば以下のホンダフリードであれば乗り出しまで50万円以下で購入できる。
G 4WD | 2013年式、12.9万km、車検2023年6月、両側スライドドア |
G Lパッケージ | 2008年式、4.1万km、車検2023年8月、両側スライドドア、バックモニター |
Gジャストセレクション | 2010年式、12.0万km、車検2021年11月、バックモニター、ワンオーナー |
Gジャストセレクション | 2013年式、9.9万km、車検2022年2月、両面スライド片側電動ドア、ワンオーナー、バックモニター |
フレックス ジャストセレクション | 2010年式、6.4万km、車検整備付、ドラレコ、両面スライド片側電動ドア |
このように10年落ち、10万km前後のフリードであれば十分50万円以下でも購入可能だ。
トヨタヴォクシー
トヨタヴォクシーは2001年に登場したミニバンである。デザインがカッコいいことから男性からの人気が高く、また室内も広くて大きいためファミリー層からも絶大な人気を誇っている。
例えば以下のトヨタヴォクシーであれば乗り出しまで50万円以下で購入できる。
X | 2004年式、3.5万km、車検整備付、両面スライドドア、4WD、8人乗り |
X Lエディション | 2012年式、14.0万km、車検整備付、左側電動スライドドア、バックモニター |
ZS | 2011年式、12.4万km、車検2022年9月、ドラレコ、バックモニター、8人乗り |
ZS | 2009年式、12.3万km、車検整備付、両面スライド片側電動ドア、4WD |
ZS煌 | 2013年式、14.2万km、車検2022年3月、両面電動スライドドア、バックモニター |
このように10年以上、10万kmを超えてしまうが、50万円以下でも十分グレードの高いヴォクシーを購入可能だ。
ホンダオデッセイ
1994に登場したホンダオデッセイは、ミニバンではありながら低床、低重心、低ルーフで高い走行安定性が特徴で、長い間ホンダの看板車種として人気の車である。
人気のオデッセイも以下のような条件なら50万円以下でも購入可能だ。
M | 2006年式、3.8万km、車検整備付、バックモニター、ワンオーナー |
Mエアロパッケージ | 2011年式、14.1万km、車検整備付、ドラレコ、バックモニター、4WD |
Mエアロパッケージ | 2012年式、18.6万km、車検2022年7月、バックモニター、黒革シート |
MXエアロパッケージ | 2012年式、9.7万km、車検整備付、バックモニター |
アプソルート | 2009年式、15.0万km、車検2022年6月、ハーフレザーシート、ワンオーナー、4WD |
グレードも幅広いので一概には言えないが、50万円以下となると10年落ち+10万km超は避けられないようだ。ただ今の車はしっかりメンテナンスしていれば20万km以上乗り続けることも十分可能である。
【輸入車・外車】50万円以下で買える中古車
輸入車・外車はどうしても高額というイメージがあり、お金に余裕がない人は諦めてしまう人もいるのではないだろうか。だが輸入車・外車でも50万円以下で購入できる中古車もあり、多少年式が古くとも日本車のようにデザインが大きく変わることもないのでおすすめだ。
BMW初代ミニ
2001年から発売しているBMW初代ミニは発売から20年を経過した今でも根強い人気がある。コンパクトで車体バランスも良く、コーナリング性能も高いので走りを楽しむこともできるのだ。
BMW初代ミニも以下の条件なら50万円以下で購入可能だ。
クーパー | 2003年式、14.2万km、車検整備付、ゴールド/ルーフ黒 |
クーパー | 2004年式、3.4万km、車検整備付、イエロー |
クーパー | 2004年式、4.4万km、車検整備付、ワンオーナー、ブルー |
クーパー コンパーチブル | 2006年式、8.1万km、車検整備付、バックモニター、ブルー |
クーパー コンパーチブル | 2005年式、14.1万km、車検2023年9月、オープンカー、レッド |
BMW初代ミニは2001年から2006年まで発売されていたモデルのため、15年以上経過している車となってしまう。だが年数の割に走行距離はあまり増えていない車も多く、メンテナンスさえしっかりしている車なら安心して購入できるはずだ。
BMW3シリーズ
日本ではセダンはあまり人気がないが、輸入車となると話は別で特にBMW3シリーズは幅広い年代に人気の車だ。とはいえBMW3シリーズとなると当然新車価格は高額になるし、中古も手が出ないと思う人もいるだろう。
だが、BMW3シリーズも以下のような条件であれば50万円以下でも購入可能である。
318i | 2003年式、11.9万km、車検2022年4月、サンルーフ、本革シート |
318i | 2004年式、4.5万km、車検整備付、展示・試乗車 |
320iツーリング | 2010年式後期、6.4万km、車検整備付、ルーフレール |
320i | 2008年式、6.0万km、車検整備付、バックモニター、ワンオーナー |
323iハイラインパッケージ | 2006年式、6.3万km、車検整備付、本革シート、シートヒーター |
このように50万円以下のBMW3シリーズとなると、年式も古くなってしまうが走行距離的には十分問題のないレベルの車も購入できるはずだ。
50万円以下の中古車は購入しても大丈夫?注意すべき『4つのポイント』
50万円以下の中古車は故障とかの心配はないのだろうかと不安に思う人もいるはずだ。当然新車と比べれば年式や走行距離も多くなるのがほとんどのためそのリスクはあるが、問題がない車も多いのだ。だがそれは車によるので購入の際には注意すべき点もあるのだ。
【ポイント1】修復歴のある車は避ける
50万円以下の中古車の中には少なからず修復歴のある車もあるものだ。修復歴とは単純に修理したことがある車ということではなく、車の安全走行に関わる部分を修理した車ということであり、やはり修復歴無しの車に比べればどうしても不安は残ってしまうものだ。
修復歴については中古車情報をチェックすれば記載されているのでわかるのだが、稀に修復歴なしと記載されていても修復歴のある車が紛れ込んでいる事があるので注意したい。
それは中古車販売店が売りたいがために意図的に隠しているケースや見落としてしまうケースなどがあるからだ。
紛れ込んでいるケースについては素人では防ぎようがないのだが、そのためにも信頼できる中古車店練ら美が必要となるだろう。まずは修復歴のチェックは必須である。
【ポイント2】水没車を避ける
近年は大雨や台風による洪水・冠水などが多く、その被害として車が水に浸かってしまうケースも少なくない。修復歴についてはしっかり明記する中古車販売店がほとんどだが、水没車については表示義務がないため明記せず格安で販売されるケースもあるのだ。
水没車は異臭や異音、外装のサビなどはもちろんだが、それだけでなく車の各部品の劣化などにより快適性や安全性を損なってしまう恐れもあるのだ。
水没車も見極めが難しい部分ではあるが、以下のような部分なら素人でもチェック可能だろう。
- エアコンをつけて異臭をチェック
- 床マットやトランクルームの布製の底をめくってみる
- エンジンルームを開けて各部位のサビや汚れ、腐食をチェック
- 取扱説明書などが汚れている、紛失している
- 車検証や自賠責保険証が汚れている、再発行されている
【ポイント3】年式は5年落ち以上のものを選ぶ
中古車を購入する際、年式は大きなチェックポイントの1つである。本来なら年式は新しければ新しいほどいいのだが50万円以下の中古車となると、そうそう新しい年式のものは出回っていない。
逆にあるとすれば走行距離が異常に多くなっているか、事故車・水没車もしくは死亡事故を起こした事故物件などの問題がある可能性が高くなるからだ。
また車検がない、乗り始めてからすぐに修理が必要となり購入後に費用がかかってしまうこともある。車のタイプにもよるが軽自動車でも新車登録から5年未満だと50万円以下での購入は避けた方がいいだろう。
そのため年式は5年落ち以上、グレードの高い中古車であれば7年から8年落ちのものを選ぶのが妥当である。
【ポイント4】実際の車を必ず自分で確認する
50万円以下の中古車を購入する際に限ったことではないが、中古車を購入する際には実際の車を必ず自分で確認する事が重要である。新車であれば欠陥などはないし、仮にあったとしても無償で修理も可能だが、中古車となればそうはいかない。
特に50万円以下の中古車となれば、年式も古く走行距離もそれなりに多くなっているのがほとんどのため、車の状態については実際に見て判断しないとわからないものだ。
内外装には修理するほどでもない小さなキズがあるケースも少なくなく、車内の臭いや乗り心地なども見ないとわからない部分も多い。
またボディカラーについても写真とは若干違っているケースもあり、勝手から後悔することも十分考えられる。もちろん車に少し詳しい人なら事故車や水没車を見抜くこともできるはずだ。
まとめ
車は高価な買い物であるが、中古車であればあまりお金に余裕がない人でも長く乗り続けられておしゃれでカッコいい車を購入する事ができる。
もちろん年式や走行距離は多くなってしまうが、今の車は性能も良く10年以上、10万kmを超えた車でも問題なく安全走行できるものも多いのだ。
ただ50万円以下の格安中古車となると、中には欠陥車や状態の悪い車もあるのも事実である。そのためいくつかのポイントをチェックして、慎重に車選びをする必要があるだろう。