中古車が安い時期は本当にあるの？お得に中古車を購入する方法を公開

そもそも時期によって中古車の価格は安くなるのか？

中古車を買うのに最適な時期について触れる前に、そもそも中古車の価格はどのように決められるのかを見てみよう。

主に以下のような項目が重視されている。

• メーカー/車種
• モデル/グレード
• 年式/走行距離
• 車両状態（修復歴やメンテナンス歴の有無）
• 中古車市場

買取においても、これらの内容によって査定の評価が変わるという話を聞いたことのある方もいるだろう。例えば、トヨタ車は人気が高いので、同タイプで他のメーカーの車種よりも高めに査定されるケースがある。

年式も新しければ新しいほどいいし、走行距離の短さで査定額が大幅に変わってくる。このような買取値、仕入れ値、さらには中古車販売市場の状況なども踏まえて販売価格が決められる。

当然、需要を生むような車であれば、それだけ高く値がつけられる。

値段が変わりにくい車

販売価格を決めるときの軸になるのが先述のような条件であるから、時期にかかわらず、安くなりにくい車があるということをまずは押さえておこう。

値を落とされなくても売れる車は安くはならないため、お得に中古車を買いたい場合、まずは人気車を避けるのがおすすめだ。流行っている車だとシーズンに関係なく、値が動きにくい。

また、ボディタイプという点から見ると、最近ではSUVがトレンド化している。コンパクト、ミニバン、ハイブリッドもニーズが高い。

こういうタイプの車を希望している場合、メーカーや車種、年式などあまりこだわり過ぎてしまうと、コスパ重視で購入するのは難しくなる可能性もあるだろう。

中古車が安くなりやすい時期

以上のことから、必ず安くなる時期があるというわけではないことが分かるが、一般的な話でいえば、値が落ちやすい時期というのは存在する。

これに大きく関係しているのが、中古車需要だ。販売店による中古車の供給量に対して、需要が上回れば車の価値は高まるし、需要が下回れば車の価値は低くなる。先述の人気車の場合、買いたがる人が多いので、わざわざ値を下げることはないという説明もこれに当てはまる。

では需要と供給の状況によって、中古車が安くなりやすい時期とは具体的にいつなのかを見てみよう。

4月と5月

3月の決算期のあとが値が落ちやすいタイミングとなる。新車ディーラーは決算期になると、販売台数を増やしにくいため、3月は新車が安くなる傾向にある。春先というのは新生活を迎える準備として車の需要が高まる時期でもある。

買い替えが活発になり、中古車市場に車が流れて中古車の供給量が増える。決算セール後の4月5月は買う人が少なくなるため、販売価格は下がりやすい。

大型連休後

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など、旅行やレジャー、帰省などの前は車の買い替えのタイミングとなりやすい。

新車中古車ともに売れやすいので、その時期は需要の高さから値は落ちにくい。しかし、連休後になれば需要が減少するため、価格が下がりやすくなる。

フルモデルチェンジ後

車は開発販売されてから数年経つとフルモデルチェンジを行う。車種によってそのサイクルに違いがあるが、フルモデルチェンジ後、最新モデルに買い替えをするなど、前モデルが中古車市場に多く流れ始めるので、販売価格が落ちやすい。

年式が更新される1月

先述のフルモデルチェンジ後と同じような事情だが、年が明けると年式が古くなる。

買取についてもそうだが、1年落ちか、2年落ちかという年式で査定額が大きく変わってくる。販売においても、年式が一年古くなることで、安くなる車種もあるだろう。

お得に中古車を買う方法

中古車を購入する際、安ければそれに越したことはないが、価格だけを追求したせいで購入してから後悔するというケースがある。車両状態、走行性能や安全性能、乗り心地、保証サポートの有無など全体的にしっかりチェックしたうえで、安くてお得な車を探そう。

このメーカーのこの車種が欲しいという場合でなければ、人気車種を外すだけでも安価なものが見つかる可能性が高くなる。新車では販売終了となった比較的新しい年式の車もおすすめだ。

中古車情報に少し触れるだけでも、販売価格の相場が分かったり、良さげな車種を発見できたりするので、ここで紹介した中古車が安くなる時期についてはひとまず置いておき、まずは念入りにリサーチするのがいいかもしれない。

安く購入するために、今乗っている車をなるべく高く売る工夫も不可欠だ。購入資金の足しになれば、それだけ選択肢の幅も増える。

まとめ

今回は中古車が安くなるタイミングについて見てきた。

決算期を過ぎた4月や5月、大型連休後など中古車が安くなりやすい時期というのはあるが、すべての店や車に当てはまるわけでもない。

例えば人気車種は値を落とさずとも需要があるため、安くなりにくい。