車一括査定はとても便利ものだと言える。少しでも高く車を売りたいときには、とても役に立つものなのだが実はメリットばかりではないのである。
メリットにしか着目しないサイトも多いが、しっかりとデメリットもあるので確認していこう。
車一括査定を利用する上のデメリットを紹介するだけではなく、その対策についても考えていきたい。デメリットを把握した上で対策をしることで、便利なサービスをより使い勝手をよくできるからだ。
高価買取の陰に潜む車一括査定の意外な『5つのデメリット&対処法』
では車一括査定にあるデメリットを5つ見ていこう。
以上がデメリットになる。それぞれの対処法についても調べているので、まずは確認をしていこう。
【デメリット1】車一括査定の申し込み後に業者から大量電話
車一括査定で最大のデメリットと言えるのが、業者から連絡がくることだろう。当然のことだが、見積もりをの依頼をしているのだから連絡はくるのだ。だがそれ以外の営業の電話がかかってくることも少なくない。
ではどうして業者は直ぐに電話連絡をしてくるのだろうか。これには以下のような点が考えられる。
- なるべく早く連絡することで交渉できる可能性がある
- 他社よりも先にビジネスチャンスを得たい
つまりは少しでも早く連絡を取ることで、ビジネスチャンスが生まれると考えているのである。だから業者は連絡をしてくるのだが、初めて車一括査定を利用した人はその勢いに驚いてしまうことが多いのだ。
対処法1:電話を減らし&メール対応可能な『カーセンサー』を利用
こうした業者からの電話攻勢に対する方法で、最もシンプルなものはカーセンサーを利用することだ。カーセンサーでも車一括査定を行っているのだが、1つ他社と大きく異なる点がある。それは連絡希望時間を記入する欄だ。
この記入欄にメールのみ連絡可としておこう。これですべての業者からの電話が防げるわけではない。ただ依頼主の希望であるため、それを無視するのは良い印象につながらないことがわかる。そのため連絡攻勢を抑制する効果が期待できるのだ。
具体的な方法は以下の通りになる。
- カーセンサーで車一括査定の申込みをする
- 画面の指示に従って入力作業を行う
- 個人情報の入力をするフォームの下に、任意記入ができる項目がある
- この項目の中に先述した連絡希望時間の欄があるので、そこにメールのみと記入する
- 入力を終わらせて申込みをする
以上がカーセンサーで電話攻勢を抑制する方法になる。
対処法2:担当者を一元化できる『ユーカーパック』を利用
もう1つの対策となるのが、オークション形式のサイトを使うことである。一般的な車一括査定では依頼主が居住する地域に対応した、車買取業者に対して見積もりを依頼する方式が取られていた。それに対して最近ではオークション形式で入札されるタイプがある。
このタイプで代表的なのがユーカーパックだ。ユーカーパックに申し込みをすると、担当者が1人ついてくれる。その担当とのやり取りで査定から買取までが済んでしまうのだ。そのため大量に営業電話がかかってくることはない。
仕組みも簡単に説明しておこう。
- 申込みをする
- ユーカーパックと提携しているガソリンスタンドなどで査定を受ける
- 査定の情報を元に、ユーカーパックに登録している車買取業者がオークション形式で入札をする
こういう流れになっているため、営業の電話がかかってこないのだ。
【デメリット2】お住まいの地域によって買取業者を複数選択できない
車一括査定は複数の業者から見積をもらうことで、業者同士を競合させて買取額をアップさせる効果が見込める。手間もかからず、高く車を売りたい人にとっては、良いサービスだと言えるだろう。ただこれは主要都市に限った話でもあるのだ。
なぜ主要都市なのかというと、人口が多く、車への需要も見込めるため買取業者の数が多いからである。反対に地方に行くと車への需要はあっても、人口の少なさから買取業者が少なくなってしまうのだ。
その結果として車一括査定で利用できる、車買取業者の数そのものが減ってしまうことがある。例えば最大で10社からの見積もりが可能と謳っていても、地域によっては選択肢が他にない場合もでてくるのだ。
対処法:なるべく登録業者の多い車一括査定サイトを利用
この問題の対策としては、やはり登録業者の数が多い車一括査定サイトを利用するのがいちばんだろう。もともと車一括査定で表示される業者とは、そこに登録をしている業者だけである。その地域にある業者すべてを表示しているわけではない。
そのため登録している買取業者の数こそが重要になってくるのだ。それでも選択肢がないのなら、他の車一括査定を利用してみるのもいいだろう。
【デメリット3】車一括査定サイトの利用登録に個人情報が必要
車一括査定を利用する上で、気になるのが個人情報の登録が必要になる点だろう。昨今では個人情報の流出などが問題になることが多いので、登録することに不安を感じてしまう人も少なくないはずだ。ではなぜ個人情報の登録が必要になるのだろうか。
車一括査定では依頼主の居住する地域に対応する車買取業者を紹介して、一括で見積もりをとるサービスとなる。日本全国を買取対象としてのは、大手の業者や専門性の高い業者のみだからだ。つまり多くの業者は買取地域を限定しているわけである。
そのためどうしても申し込みをする時に住所が必要となる。自分の車がいくらで売れるのかを、気軽に知りたい人にとっては面倒なことかもしれない。ただどうしても必要となってしまうものなので、その点はどこで登録するかに注意しておくといいだろう。
対処法:安全性の高い大手買取業者が運営する車一括査定を利用
登録した個人情報が流出しないのかという点なのだが、これはもう売却にも関わることなので登録しない選択肢がほぼない。そのため安心できる会社を利用するのがいちばんの自衛になるだろう。車一括査定も運営する会社が様々である。
大手企業が運営しているケースもあれば、聞いたことがない会社の場合もあるだろう。ただ知名度の高い車一括査定サイトは、ほぼ大手企業が運営していると言える。そのため知名度の高い車一括査定を利用するのが無難な解決策だろう。
【デメリット4】強引な営業に合ってしまう可能性
最近になって車一括査定で問題になっているのが、強引な営業を行ってくる業者がいるという点だろう。強引な営業というのは以下のようなものが挙げられる。
- 査定の後で居座って帰らない
- 契約してくれと強引に迫る
- 土下座をしてくる
- 涙を見せるなど同情を買うような行為をする
車買取業者からすれば安く仕入れをすることで、より利益を出して販売ができる。そのために車一括査定であっても、なるべく安く買取をしたいと考えるのもわかる。だがこれらのような行為をされても迷惑なだけである。
上述のようなことをされると、売る気のない金額であっても、仕方なく売ってしまうという人もいるだろう。結果的にクーリングオフができるなどのことがあっても、やはり気になってしまうものだ。そこでこうした行為の対処法を考えておこう。
対処法:警察に連絡する、もしくはキャンセルを連絡する
このような強引な営業手法に関してだが、まずは警察に連絡をすることを考えたい。仮に家族がいるのなら、家族にいって警察にきてもらうのもいいだろう。反対に自分ひとりしか居ないのなら、相手に対して正直に告げてもいい。
警察に連絡をするといえば大抵の業者は引くはずだ。だがそれでも引かないのであれば、実際に警察へと連絡をするしかない。通報をすれば警察がきてくれる。またここで契約をしてしまったときは、すぐにキャンセルをしたほうがいい。
ただキャンセルについては後のトラブルになることもある。基本的に車の引き渡しをしてしまうと、キャンセルが難しくなるからだ。そのため直ぐにでも連絡をしたほうがいいだろう。
ちなみに対応は業者ごとに異なるが、大手買取業者はある程度の猶予があるケースが多い。
【デメリット5】業者同士が談合して安く買い叩かれる可能性
最後に業者同士が談合する可能性を考えておきたい。先程も伝えたように車一括査定では、登録した業者が紹介されることになる。そのため主要都市のような選択肢が複数ある場合であれば、業者同士が顔見知りになる可能性は低い。
だが地方都市であまり選択肢がないというケースだと、その車一括査定を利用した場合は、業者同士が顔見知りになる可能性がでてきてしまう。
顔見知りになった場合、例えば今回はうちが買取をします。ですが次回はそちらがといった談合が可能になるのだ。
こうした談合によって車一括査定を使って、買取額を釣り上げるという方法が無意味になってしまう。なぜなら業者同士で購入するところを決められてしまったのなら、競合が発生しなくなるためである。
対処法:同じ時間に合同査定させる
こうした業者同士の談合を防ぐにはどうすればいいのかを考えると、最もシンプルなのは同一の日時で査定を受けることだ。つまり1度の査定で複数の業者を呼んでしまうのである。こうすることで生まれるメリットがいくつかある。
- 談合を防ぐことができる
- 1度の査定で複数業者を呼ぶので時間の節約ができる
- 無駄な交渉をなくすことも可能
反対に査定の時間が長くなるなどのデメリットも考えられる。だがそれよりもメリット部分が大きくなる点に注目しておきたい。
まとめ
車一括査定におけるデメリットについての話をしてみた。再度デメリットになる部分をまとめておこう。
- 業者からの電話攻勢がある
- 居住地域によっては選択肢がない
- 個人情報の登録が必要になる
- 強引な営業をする業者がいる
- 業者同士による談合の可能性
5つのデメリットがあるのだが、これらには各項目で紹介したような対処法がある。ある程度は仕方のないものもあるが、しっかりと対策をすれば問題を感じずにすむだろう。