車買取では実際に売買契約を交わして売却代金を受け取るまで手間と時間がかかってしまうものだ。車の買い替えなどでは車の売却代金を新しい車の支払いに回すことが多いため、少しでも早く代金を受け取りたいと思うものである。
ここでは車買取にかかる平均日数と、実際の車売却の流れについて解説している。少しでも早く売却代金を受け取りたいと思っている人は参考にしてもらいたい。また車を早く売却するにはポイントもあるし、トラブルも考えられるのでその点もチェックしてほしい。
車買取・売却にかかる日数は『3日~1週間程度』
車を売る理由は人それぞれですが、その理由によっては少しでも早くお金が必要になるケースもあるはずだ。そこで気になるのは、車買取・売却にかかる日数である。車を売るまでの日数は一般的には1週間程度で終わることが多い。
ただよりスムーズに売却手続きが進んだ場合には、3日程度ですべての手続きが終わることもあるのだ。そのため、早く車を売りたいという人はだいたい3日から1週間程度ということを頭に入れておいてもらいたい。
ただこれは急いで車を売りたい場合と思ってもらっていいだろう。もし時間的に余裕があるのなら、焦って早く売る必要はない。
時間がかかる車買取会社でも1ヶ月あれば売却可
車買取・売却にかかる時間は車買取会社の対応によっても変わってくる。車査定をしてもらうには出張買取で自宅に来てもらう方法と、訪問査定で車買取会社に車を持っていって査定してもらう方法がある。
忙しい車買取会社だと出張査定の日取りが合わない、数日がかかってしまうことあるだろう。交渉にも時間がかかってしまうこともあるし、実際に売買契約を交わしてから車を引き取りに来てもらうのも時間がかかることもある。
さらに車を引き取りしてから、指定した口座に買取額を入金してもらうまでも数週間かかってしまうこともあるのだ。ただそういったもろもろの時間がかかってしまったとしても、だいたい1ヶ月もあれば売却手続きは終わるはずである。
【全5ステップ】実際に車買取に出すまでの流れ
実際に車を買取に出して売却代金を受け取るまでの一般的な流れは以下の通りであり、それぞれの過程でポイントがいろいろあるので注意してもらいたい。
【1】車を売るお店を決める
まず車を売る買取店を選ぶのが第一段階である。ここでポイントになるのは、決して『どこの買取店でも買取額は同じ』ということではないという点である。また買取店によっては、売買契約を交わした後もトラブルになるケースも出てくるのだ。
車を売るお店を決めるポイントとしては、信頼できる業者であることが一番だ。とはいえ車を売るのは人生においてそう何度もあるわけではないため、どこが信頼できるか分からないケースも少なくないだろう。
また信頼できるからと言って、買取額が低かったらそれも問題である。まずこの時点では1社に絞る必要はなく、複数の買取店を候補にしておくといいだろう。その中から査定・交渉している中で買取額やスタッフの対応などで決めていくのが望ましい。
【2】査定をしてもらう
車を売る業者がいくつかに絞られたなら、実際に査定をしてもらうことになる。査定は電話査定やネット査定などもあるが、少しでも早くそして高く売るなら車一括査定を利用するのもおすすめだ。
車の査定だけであれば10分から20分程度で終わるが、それが複数の買取店に依頼していればその分だけ時間がかかってしまう。すべての買取店の店舗を回って査定してもらうとなると、1日で査定を受けられる数は限られてしまうだろう。
出張査定であれば自宅にいながら査定を受けられるが、買取店の都合によっては査定日が遅れてしまうこともあるだろう。また複数の買取店に査定をしてもらった場合には、さらに交渉するにも時間がかかってしまう。
だがここが一番重要なポイントとなるため、時間のかけすぎもよくないがあっさり決めるのは避けたいところだ。
【3】必要書類を揃える
査定額に納得していよいよ車を売るとなった時には、売買契約を交わすために必要書類を準備する必要がある。普通自動車の場合は以下のような書類の準備が必要だ。
- 自動車検査証
- 実印
- 印鑑登録証明書
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 自動車税納税証明書
またそれ以外にも結婚や離婚などで姓が変わっている場合には戸籍謄本、引っ越しなどで住所が変わっている場合には住民票などが必要になってくる。
これが軽自動車となれば、以下のように若干必要書類は少なくなるのだ。
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 軽自動車税納税証明書
【4】書類と車の引き渡し
すべての書類がそろったら、あとは車買取会社と売買契約を交わして、車の引き渡しとなるのだ。この場合、契約した日に必ずしも車を引き渡ししなければいけないわけではない。
車買取会社と相談する必要はあるが、もし新しく購入した車が納車されていない場合には、納車まで待ってもらうことも可能だ。
とはいえ、1ヶ月以上も待ってくれるわけではなく、せいぜい1週間程度かもしれない。そのため売買交渉の際には車の納車についても話をしておくと、意外と長期間待ってもらえる可能性あるだろう。
ちなみにたいていの車買取会社、特に大手は売買契約を交わした後でも車を引き渡す前であればキャンセルもできるようだ。逆に引き渡しをすればキャンセルはできなくなるため注意したい。
【5】売却代金を入金
必要書類を提出して車を引き渡したなら、あとは売却代金の入金を待つだけである。売却代金に入金については、近年は多くの買取店で銀行振り込みを採用しているため、車を引き渡したその日にお金を受け取ることはまず難しいと思ったほうがいいだろう。
たいていは3営業日から1週間程度で振り込みとなることが多いようだ。これは買取店側が車の状態を再点検をするとともに事務処理にも時間がかかってしまうためである。
しかもあくまで最短3営業日ということであり、繁忙期はもっと時間がかかってしまう可能性もあるのだ。さらに買取店によっては入金まで1ヶ月近くかかってしまうこともあるようで、急いでいる人はその点は確認が必要となってくるだろう。
車買取・売却は入金時の”2つのトラブル”に要注意
車買取・売却では売買契約を交わすまでが肝心とは限らないのだ。実は入金時に意外と多くトラブルが発生してしまうものだ。起こりうる2つのトラブルとしては以下の通りである。
【注意1】指定期日になっても振り込みがない
売買契約を交わした時もしくは車を引き渡した時には、おそらく入金の期日も指定されるはずだ。これについては買取店や担当スタッフによっても対応は異なり、明確に〇月〇日と指定することもあれば、だいたい〇日程度で入金します、というところもある。
ここでのトラブルとしては、その指定された期日になっても振り込みがないというケースだ。これについてはお互いの認識の違いなどもあるし、手続き上の不備が発生しているケースも考えられる。
稀にだが悪徳業者だった場合には振り込み自体が行われないケースもあるのだ。そのため入金指定日については、明確に〇日と確認をしていくべきである。そして実際にその期日を過ぎても振り込みがされない場合には、早急に連絡をするべきだ。
【注意2】入金してもらってから減額要求をしてくる
入金されればあとは安心と思う人も少なくないだろうが、実は入金後もトラブルになることもある。ほとんどのケースは入金した後に車に重大な欠陥が見つかったために、減額要求をしてくるのだ。
ようするに車査定ではわからなかったが、よくチェックしたら事故車だったとか、エンジン等のトラブルがあったために減額になるということである。
おそらく減額要求してくる買取店の多くは、入金後も減額になる可能性もあることについて契約書に明記しているだろう。
それをたてに減額要求するわけだが、事故車を隠して売却したなどのよほどの瑕疵がない限り減額・返金に応じる必要はない。もしトラブルに巻き込まれた時には消費生活センターに相談してみるといいだろう。
即日現金買取の車買取業者を利用するならココを注意しろ
おそらく誰でも車の売った時のお金は少しでも早く受け取りたいものだ。特に何らかの理由でお金が必要で車を売却するというケースでは1日も早くお金を受け取りたいと思うだろう。そんな時には即日現金買取を謳う業者に買取してもらう人もいるのではないだろうか。
今はほとんどの業者で売却代金は振り込みとなっているため、即日現金買取に対応している業者は限られている。そのため即日現金買取の車買取業者は、お客さんの足元を見た査定額を提示してくることが多いのだ。
つまりどこでも即日現金買取しないわけだから、多少買取額を低くしても売ってくれると思っているのである。そのため少しでも高く売るには相場を知っておかなければいけないだろう。そこであまりにも相場よりもかけ離れた額なら、売却を再検討するべきである。
車をなるべく早く売りたい方は訪問査定がおすすめ
何らかの理由で車をなるべく早く売りたいという方は、査定を受ける際に訪問査定をするのが望ましいだろう。車査定では訪問査定の他に自宅や職場などで査定してくれる出張査定もある。
一見すると出張査定のほうが早く査定してもらえるような気がするが、実はそうではない。車買取業者は必ずしもその日に出張査定できるわけではなく、予約が混んでいれば数日後になることも少なくないのだ。
一方で訪問査定なら自ら車買取店に車を持ち込むわけだから、その日のうちに査定を受けることも十分可能である。
もちろん複数の買取店に訪問するとなると手間も時間もかかってしまうが、4社から5社程度なら1日で回ることも不可能ではない。1日でも早く交渉ができれば当然その分売却代金を受け取るのも早くなるだろう。
まとめ
このように車を売却する時には実際に売却代金を受け取れるまでの日数が気になるところだ。
一般的には3日から1週間程度となるのだが、交渉や手続きに時間がかかればかかるほど期間は長くなってしまう。そのため、できるだけ早く査定を受ける必要があるだろう。
それとともに手続きもスムーズに進むよう、必要書類については前もって準備し、紛失などがあれば早めに再発行の手続きをしておくのが望ましい。また車買取にかかる期間は業者によっても異なるため、業者選びも重要である。