車買取では少しでも高く売りたいものである。高値で売るには複数の業者から、見積もりを取るなどの工夫が必要だ。工夫をするだけでは、不十分でもある。
なぜなら最終的に車買取の価格は、交渉で決定するためだ。車買取の交渉をするとしても、いったい何をすればいいのかわからないという人も多いだろう。
職業柄交渉になれている人もいるかもしれないが、多くの人はなれていないはずだ。そこで車買取で耳にする営業トークに焦点をあててみたい。
車買取の際によく耳する営業トーク8選を公開
車買取では査定が終了すると、価格についての交渉が始まる。この時に使われるトークというのは、ある程度は決まっていたりするものだ。そこで代表的なトークを8つ紹介するので、それぞれに対策方法などを紹介しよう。
【営業トーク1】「今すぐ売ってもらえたら○○万円で買取します」
車買取で最も定番となるのが、今すぐに売ってくれるのなら特別に○○円で買取をするというものだ。この文言は車買取だけではなく、他の業界でもよく使われる定番のものだろう。一見するとお得なように思えるかもしれない。
だが実際にはこのトークで提案される価格というのは、まだまだ限界の価格ではないと思っていいだろう。そもそも営業トークでの価格になるので、高値をつけるわけがないのである。そのためこのトークに対する対応は簡単だ。
- その金額では決められない
- 他の業者の方が高値をつけてくれた
などのように返すといいだろう。大事なことはきっぱりと断ることだ。ここで断ることで営業マンとしても、一筋縄ではいかない相手だと判断するだろう。
【営業トーク2】「希望の金額はいくらですか?」
よくある車買取での営業トークに、希望の金額はいくらでしょう、というものがある。この時にでは○○円でというように具体的な金額を出すのはNGだ。なぜならここで提示した額が、業者の想定内なら価格のつり上げができないためである。
では希望の金額はいくらかと聞かれたときの対応を、具体的に紹介してみよう。
- 少しでも高く買取して欲しい
- 理想なら購入時の金額で
と具体的な金額を出すことなく、会話をかわすのが正解だ。少しでも高く買取を、1円でも高くなどのようにバリエーションを出してもいいだろう。それでもしつこく聞いてくることがある。
そんな時には2つ目の購入時の金額を出して欲しい、と言ってみよう。中古車の一部には新車購入時よりも高値がつくものがあるが、そんな車はごく一部のみだ。ほとんどの車は購入時よりも価格が下るので、無理なことを敢えて伝えるわけだ。
【営業トーク3】「他社の査定額はいくらでした?」
車買取の営業トークでこれも定番なのが、他社の査定額はいくらだったのかと聞いてくるものだ。この時も具体的な金額を答える必要はまったくない。何度も書いておくが、基本的に金額を伝えるのなら相場以上の額にしておくことだ。
一番最初に紹介した今すぐ売ってくれたらの項で、他社の方が高く買取をしてくれたと返答すれば、この流れになることが多い。この時の返答方法としては、以下のようなものがある。
- 他社がいくらかよりも、御社はいくら出せるのか
- それよりも限界価格を教えて欲しい
というように徹底して、自分から情報を出さないようにしたい。他社がいくらかと聞かれても、素直に教えてしまう義理はないのだ。ここは戦いだと割り切って欲しい。
【営業トーク4】「この車は買取価格がつきませんね」
10万キロ以上の走行距離がある、10年以上の年式がある、といった条件の悪い車での定番営業トークがある。この車だと値段がつきません、というものだ。確かに条件が悪いのは間違いない。だが車が0円になるということもほぼないのだ。
なぜなら車には金属としての価値があるためだ。廃車買取で調べるとわかるが、こうした業者だと最低いくらというように買取額を設定しているケースがある。そのため買取額が0円ということは、ほぼないのだ。
ではどのようにこの営業トークを交わせばいいのだろうか。
- では契約をしません
- その条件で契約してもいいが、他社で値段がつけば損害賠償をしてもらう
というように強気な態度にでればいい。別にその業者に絶対に売らないといけないルールはないのだ。値段がつかないと言われるのなら、契約をしないとはっきりと断るといい。
【営業トーク5】「これがうちの買取価格ギリギリです」
車買取で交渉をしていると、営業マンがよくいうセリフがある。この価格がうちで出せるギリギリのラインです、というものだ。この言葉を引き出せたら勝ちだと思う人も多いだろう。だが実際にはまだ余裕がある時にでるセリフだ。
例えばだが、このセリフで提案された額が20万円だとしよう。そこでもう一声と粘る人もいる。そうすると返されるのが、では上司に相談をしてみますというものだ。ここで少し上乗せされた22万円でとなると満足する人も多いだろう。
だが実はこれがすべて演技である可能性が非常に高い。ではどのように対応すればいいのだろうか。
- その価格だと売れない
- 他に高い価格をつけてくれたところがある
と切り替えしておくのが正解だ。こうした流れになるのは、事前に希望価格を提案している場合が多い。何度も書くが具体的な金額を伝えると、もう価格のつり上げ交渉はできなくなる。
【営業トーク6】「上司に相談してみますね」
上でも少し触れたが、車買取では上司に相談をしてみるというのも、よく使われる営業トークの1つだ。類似のパターンとしては本部にかけあってみる、というものもある。これも相手からの価格提示のパターンの1つだ。
ただ厄介なのは、営業マン自身は売り主の味方だと勘違いをさせている点にある。そのためそこまで言ってくれるのならと、納得してしまう人も多いのだ。もちろん納得のいく額なら問題はない。
だが納得がいかないのなら、強気に返答すればいい。
- まだ他社とも話をしているからその値段では契約できない
- 希望額に足りていないので契約できない
などのようにはっきりと返答をしよう。つい曖昧に言葉を濁してしまう人もいるが、その場合は断りづらくなるだろう。
【営業トーク7】「この車をほしがっている方がいるのでお願いします」
中古車としても人気の高い車を買取してもらうときの、鉄板とも言える営業トークがある。この車を欲しいという人がいるので、というものだ。はっきりと言えば、この営業トークは嘘だと言い切ってもいいだろう。
確かに希少性の高い旧車などであれば、欲しがっている人とマッチングする可能性はある。だがそうした車というのは、ほとんど見かけることがない。一般的に流通している車だが、1日に2万台~3万台が中古車オークションで売買されている。
つまり自分の愛車が相当希少価値があるものでなければ、類似の車は直ぐに見つかるものなのだ。なのでこの営業トークは嘘である。この言葉を言われても鵜呑みにすることなく、他社との比較をして冷静に判断するといいだろう。
【営業トーク8】「この金額を出せるのは今日だけです」
最後に紹介したい営業トークは、この金額が出せるのは今日だけと期限を切ってくるパターンだ。だがこのパターンも、端的に言えば営業マンの演出の1つでしかない。お得なように聞こえるが、このパターンも躱していくのが正解だ。
確かに中古車市場は日々変化するものなので、査定を受けた金額がずっと同じではない。多くが査定後1週間を目安としている。この期間をすぎると、契約するには再査定を受ける必要があるのだ。だからといって、その場で契約をしなくてもいい。
- 他社の査定があるからその後で決めたい
- 当日での契約はしないと決めている
などのようにはっきりと断る意思を見せるといい。業者が契約を急がせるのは、他社との交渉をされたくないためだ。だからこそ強気に出たとしても問題はない。
営業トークに騙されないように事前に相場を把握するのが超重要
ここまで車買取における鉄板の営業トークを紹介してきた。ここまでで既に気づいている人もいるだろうが、自分の車の買取相場を知っておくことは重要なのだ。相場がわかっていれば、業者から提示される価格が低いこともすぐにわかる。
提示価格が低ければ、強気にでても問題がない。それで契約をしないとなっても、他の業者と交渉をすればいいだけである。また相場を知っていると、業者に告げるのも方法の1つだ。先に告げることで、業者も下手な価格が提示できなくなる。
だが愛車の買取相場はどうやって知ればいいのだろうか。手軽に行えるのがウェブサイトで調べることだ。
中古車の買取価格を公表しているサイトがあり、それらを利用すれば大まかな相場を知ることができる。だがそれ以上に具体的な方法もあるのだ。
あなたの愛車の平均買取相場を簡単に知る方法
車買取の平均的な相場を知る方法として、中古車の買取価格が掲載しているウェブサイトがあることは伝えた通りだ。だがサイトの情報というのはリアルタイムではない。また中古車は同じ状態の車は存在しないのだ。
だからこそあくまでも目安にしかならない。より具体的に知るためには、実際に見積もりをしてもらうのがいちばんだ。そうした時に役立つのが車一括査定というサービスだ。インターネット上のサービスで、無料で利用できるのが特徴だと言える。
- 複数社に対して一括で見積もり依頼ができる
- 業者からかえってきた見積額で、平均相場がわかる
- 業者同士を競合させられる
といったメリットが他にも考えられる。とても有用なサービスなので車買取では利用しておきたい。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2023年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
車買取でよく使われる営業トークをまとめてみた。基本的に営業マンはあの手この手を使って、相場よりも安い額で買取をしようと提案をしてくるものだ。ズルいと感じる人もいるが、ビジネスである以上は仕方がない一面もある。
こうした営業トークに惑わされないようにするには、自身の愛車がどの程度で売れるのか、その相場を知ることにある。ウェブサイトで手軽に調べることもできるが、やはり交渉をするのなら車一括査定を使って具体的に知ることが重要だ。