車買取では様々な書類が必要になるものだ。基本的には車検証や自賠責保険の証書、自動車税納税証明書などで、自分で用意するものとしては印鑑登録の証明書くらいだろう。
だが場合によっては住民票や戸籍謄本が必要になるのだ。車の買取で住民票や戸籍謄本が必要になるのか、と疑問に思う人も多いかもしれない。
これは車検証に記載されている住所と現在の住まいの住所が違っている場合や、結婚などで名字が変わったというケースで必要とされるからだ。ここでは車買取で住民票や戸籍謄本が必要になる場合について詳しく検証してみよう。
車買取時に住民票や戸籍謄本が必要になる『2つのケース』
では車買取時に住民票や戸籍謄本が必要になる2つのケースを確認する。
と先ほど触れた2つのパターンになるのだが、それぞれに詳しく見ていこう。
【ケース1】名字が変わった・旧姓になった
では最初の名字が変わるというケースから考えてみよう。車買取を利用する時には車検証と同じ名前、同じ住所であれば大きな問題はないだろう。だが車検証記載の名義と名前が違っている場合は、本人であると証明する必要が出てくる。
- 結婚して配偶者の名字にした
- 離婚して旧姓の名字にした
- 改名を行った
車検証に記載される名義は車の購入時のものなので、それ以後に以上のことに該当した場合は戸籍謄本が必要になる。
もちろん名前が変わった時に車検証の名義を変更していれば問題ないだろう。ただし多くの人は車検証の名義変更をしていないため、車買取の時に住民票や戸籍謄本が必要だと言える。
【ケース2】住所が変わった・前の住所のまま
次に住所が変わった場合を見ていこう。このケースでも先程と同様に車検証記載の住所と異なるため、住民票や戸籍謄本が必要だ。この場合も車検証の名義を変更しておけば、後々に面倒な手続きをしなくてもすむだろう。
だが名義変更をしないままでも、住民票や戸籍謄本を用意すれば良いだけである。つまりどちらでも好きな方を選択すればいいのだ。ただし注意したいことが1つだけあるので確認しておこう。
- 引っ越しの回数が1回
- 引っ越しの回数が2回以上
という2つのパターンで用意する書類が変わることだ。引っ越しが1回の場合は住民票で問題ない。実は住民票には1つ前の住所が記載されるので、1回だけならば住民票で間に合うからだ。
2回以上の引っ越しについては別の項目を参照して欲しい。そちらで詳しく解説しておく。
引越し回数によって必要書類は変わってくる
前段でも触れたように車検証記載の名義と、現在の住所が異なる場合は住民票が必要となる。だが引っ越しの回数によって、用意する書類が違ってくるので注意をしておくべきだろう。では以下のパターン別に紹介しておく。
以上のパターンを詳しく確認してみる。
【引越し回数が2回】住民票の附票が必要になる
車買取を利用する時に引っ越し回数が2回以上あると、当然だが車検証記載の住所とは違いが出てくる。1回のみだと住民票に記載されると伝えたが、2回だとどういう書類が必要になるのだろうか。
結論から伝えると、住民票の附票という書類が必要になる。
- 引っ越し前の住所
- その前の住所
- 引っ越し先の住所
住民票の附票ではこの3つの情報が確認できるためだ。つまり2回引っ越しをしたとしても、住所を追って確認ができるため附票が必要となる。
引っ越しをした後に住所変更を行っておくと手間が省けるだろうが、さほど多くないケースなので住民票の附票を取ると覚えておくといいだろう。
【引越し回数が多い】戸籍の附票が必要になる
では次に引っ越しの回数が3回以上であるケースも考えておこう。短い期間に引っ越しを3回以上もする人は少ないはずだ。それだけ引っ越しのコストもかかるし、そもそも住む家を探すのも大変だろう。
だが何らかの事情があって、引っ越しを繰り返しているというパターンもあるかもしれない。そうした時のために覚えておきたいのが、戸籍の附票という書類になる。この戸籍の附票では、過去の住所履歴がすべて記載されているのだ。
結果として車検証の住所と異なっていたとしても、過去の住所の履歴すべてを追うことができるため車買取での問題がなくなる。
住民票や戸籍の除票の発行方法
では次に住民票や戸籍謄本発行方法を確認しておく。必要となったとしても、どこで発行してもらえるのか知らない人も多いはずだ。これらの書類を発行できるのは以下の場所になる。
- 現在の居住地にある市区町村の役場かサービスセンター
- コンビニ
いずれかの場所で発行可能だ。ただしコンビニの場合は、市区町村によって扱いが異なるため注意しておこう。住まいの地域によってはコンビニでの発行ができないためだ。ちなみに役場とコンビニでは必要書類も異なるので、以下にあげおこう。
- 運転免許証などの本人確認書類
- 本人以外が代理発行する場合は委任状
- 手数料は1通300円
以上が役所で発行する場合になる。次にコンビニを利用するケースを見よう。
- マイナンバーカード
- 手数料1通300円
運転免許証などは使えない。この点に注意が必要だ。
【種類別】車買取時に住民票・戸籍謄本以外の必要書類一覧
では最後に車買取を利用する時に必要になる書類を一覧として紹介する。これは住民票や戸籍謄本以外のものを記載しておくので、車買取時の参考にできるだろう。
ちなみに軽自動と普通自動車では書類が異なっているので、違いをしっかりと理解しておく必要がある。
【普通自動車】売却に必要な書類一覧
では普通自動車を車買取に出す時に必要な書類から見ていこう。
- 車検証
- 自賠責保険の証明書
- 自動車税の納税通知書
- リサイクル券
- 印鑑登録証明書
- 実印
以上が自分で用意しなくてはいけない書類になる。一般的に車検証はダッシュボードの中に収納している人が多い。この車検証と一緒に自賠責保険の証明書やリサイクル券などもあるはずである。
自動車税納税証明書だけは、毎年のことなので紛失をする人もいるので注意して保管しておこう。
- 譲渡証明書
- 委任状
この2つの書類は車買取店側で用意してくれるので、自分で準備する必要はないだろう。意外と忘れやすいのが印鑑登録証明書になる。
【軽自動車】売却に必要な書類一覧
次に軽自動車を売却するのに必要な書類を一覧にしてみる。軽自動車と普通自動車では扱いが異なる部分があるので、用意すべき書類も異なるのだ。
- 車検証
- 自賠責保険の証明書
- リサイクル券
ここまでは同じである。
- 認印
- 軽自動車税の納税証明書
軽自動車は実印ではなく認印でも問題ない。そのため印鑑登録証明書の発行も不要になるのだ。そして細かい違いになるのだが、自動車税ではなく軽自動車税になるのでその点もあげておこう。
納税証明書は紛失しやすいので、支払い後にはすぐ車検証と一緒に保管しておくといい。
- 譲渡証明書
- 委任状
- 車検証記入申請書
これらの書類は先程と同様に店舗で用意してくれる。
まとめ
車買取を利用する時に必要となる書類についてまとめてみた。住民票や戸籍謄本は一般的には必要ない書類だ。ただ車検証に記載のある名義と異なっていたりする場合は必要になるので覚えておこう。
例えば結婚や離婚によって名前が変わる、引っ越しによって住所が変わったなどのケースでは、住民票や戸籍謄本が必要になるのだ。これは車買取のルールなので、どこにいっても同じである。該当する人は書類をきっちりと揃えておこう。