買取を利用する時に必ず行われるのが車査定だ。この査定の時のルールとして、車に積んでいる荷物はできるだけ減らした方がいいというものがある。なぜ査定を受けるのに、荷物を減らさなければいけないのだろうか。
ここでは査定を受ける時に荷物を減らす理由について詳しく調べてみた。意外と知られていないことも多いので、初めて車買取を利用する人は特に目を通しておく方がいいだろう。
車査定するなら事前に荷物を減らしておけ
車査定を受ける時は事前に荷物を減らした方がいいとされる。その理由はどこにあるのだろうか。人にもよるのだが、トランクにまったく荷物を積んでいないという人は少ないはずだ。
荷物の大小は問わずに何かしら載せている人の方が多い。では荷物を減らす理由なのだが、これは査定に少なからず影響が出るからだと言える。
- 荷物が多いと内装の確認がしにくい
- 車を売る気がないのかと疑われてしまう
- 雑な乗り方をしていると判断される
以上のように査定をする人に対して、良い影響を与えないのである。査定の項目の中に荷物が多いというものはない。だが査定をする人も人間なので、やはり印象というものが大きく影響してしまうのだ。
《注意》査定時にはトランクも開けられる
車の査定を受けたことがある人なら分かるのだが、実はトランクの中というのも査定士は確認をする。これは車の骨格部分であるフレームに歪みがないか、などのチェックをするためだ。
決してトランクの中に荷物があるのかを確認している訳ではない。だが先程述べたように、荷物が乱雑に入っていると良い印象を与えることができないだろう。見られて困るものではないが、やはり片付けておいた方がいい。
車査定時に荷物を整理整頓していない『2つのデメリット』
では車査定で荷物を整理整頓していないことのデメリットを考えてみる。先程印象が悪くなると伝えたが、他にもデメリットになる部分もあるのだ。
この2点について詳しく見ていこう。
【デメリット1】査定士に荷物を荒らされてしまう可能性
車査定で荷物を整理しないデメリットとしては、査定士に荒らされる可能性があるという点だろう。勿論だが査定士としても、なるべく荷物には触らないように査定を行ってくれる。
だがあまりにも荷物が多い場合は、査定をきちんと行うためにどうしても退かさないといけないこともあるだろう。売り主に対して荷物を退かして欲しいとお願いするケースもあるだろうが、簡単なものだと動かしますねと自分でやってしまう。
これを咎めることはできないので触られると都合が悪いものであったり、乱雑な扱いをして欲しくないものがあるのなら、事前に整理整頓しておいた方がいい。後になって荷物が見つからないなどのリスクも減らせるだろう。
【デメリット2】査定士からの印象が悪い
車査定で荷物が散らかっていると、やはり査定士からの印象が悪くなるのは否めない。多少のことなら気にしない人も多いだろうが、所狭しと荷物を積んでいるような状況はできるだけ避けた方がいい。
これは前述したように査定の邪魔になってしまうからだ。自分の仕事を邪魔されて喜ぶ人はいないだろう。つまり売り主としても最低限の気遣いだと言える。ちなみに以下のように悪印象を持たれることもある。
- クレーム客だと思われる
- トラブルを起こしそうだと判断される
こうした印象を持たれてしまうと、後に行うことになる価格交渉の場面でも良いことは1つもないだろう。だからこそしっかりと荷物は片付けておくべきだ。
車買取後に忘れ物があると戻らない可能性も…
車の荷物を片付けていないことで、よく起こるのが社内の忘れ物だろう。査定を受けた後に売買契約を結んだとする。その後は車の引き渡しをすることになるのだが、急いで荷物を片付けるとどうしても忘れ物が出てしまう。
- オーディオ機器の中にあるCDやDVD
- ETCカード
- 小物入れにある小銭
などのようなものが代表的だ。これらの忘れ物は業者によっては一定期間保管をしておいてくれる。だが業者でも気づかないケースもあるだろう。そのためもし忘れ物に気がついたら、直ぐにでも買取業者に連絡をしたい。
ただ直ぐに転売が決まってしまっているケースなどであれば、既に車両そのものが動かされている可能性もある。そのため返ってこないことも少なくないのだ。そのため忘れ物をしないようチェックリストを作っておこう。
車買取店に忘れ物の責任を問うことは不可能
車の中に荷物を入れておいて、引き渡しの時に忘れていたとしよう。前段でも伝えたように、基本的に忘れ物が返ってくる確率は低い。その時の責任はどこにあるのだろうか。
売り主側から考えると、業者で保管しておいてくれてもいいのではと思うかもしれない。だが原則として責任は売り主にあるのだ。つまり忘れ物が返ってこなかったとしても、買取業者に責任を問うことができない。
優良な業者であれば荷物を忘れていましたと連絡をくれるかもしれないが、基本的にはないものだと思っておく方がいいだろう。
【チェック項目】車買取でよく忘れるもの”引き渡し時にチェック”
では車買取でよくある忘れ物のチェックを考えてみたい。車の引き渡しをする前には、必ず一度は確認をしておこう。それだけで随分と車内の忘れ物を減らすことができるはずである。細かい部分も多いので、ふだんから注意しておくのがベストだ。
【チェック1】CDやETCカード
車買取でよくある忘れ物の代表的な存在がCDやETCカードだ。オーディオ機器の中に入れっぱなしにしてあるという人は多いだろう。CDやDVDは機械の中にあるので、直接目にする訳ではない。
そのためエンジンをつけないままで探していると、どうしても忘れやすくなるのだ。もう1つ注意したいのはETCカードだろう。基本的にカードは機械に挿入したままという人がほとんどだ。
車から出るたびにETCカードを抜いて、財布などに保管する人はほぼいない。そのため意外と忘れてしまいがちなのだ。
【チェック2】現金やサングラスなど小物系
次に車買取で多い忘れ物と言えば、現金やサングラスなどの小物系だ。
- 助手席側のダッシュボード
- 座席下の小物入れ
- サンバイザーの裏のカード入れ
などのような場所に忘れやすいのが小物系だろう。特にダッシュボードの中に、何でも突っ込んでしまう人は多い。時計や現金、健康保険証やクレジットカードなど様々なものがある。これらもつい取り出すのを忘れてしまいがちだ。
また意外と気が付かないのがサンバイザーの裏だ。ここにサングラスを挟んでいたり、クレジットカードを挟む人も多い。これらの場所は目線から外れやすいので、つい忘れてしまうので十分に注意しておきたい。
【チェック3】シートの隙間やトランクの中
車買取で多い忘れ物だが、シート下やトランクの中も非常に多いだろう。特にシート下には要注意である。小銭を落としているというケースも少なくない。またトランクの場合は大きなものが多いだろう。
- 子供のおもちゃ
- アウトドアグッズ
などのように比較的に値のはるものを入れてあることが多い場所だ。車内の忘れ物がないかはチェックしても、それで満足してしまうケースが少なくない。ついトランクを後回しにしてしまい、そのまま忘れてしまうのだ。
こうした忘れ物を防ぐためにも、最初にトランクをあけて荷物が残っていないのかを確認しておきたい。その後に車内に荷物を忘れていないか、しっかりと確認するといいだろう。
まとめ
車査定を受ける時は荷物を減らした方がいいとされる理由について書いてみた。車査定では意外な場所もしっかりと見られてしまう。そうした時に車内に荷物を入れっぱなしにしていると、査定の邪魔になるのだ。
査定の邪魔になると査定員に良い印象を与えることはない。また査定時に荷物がなくなったなどのトラブルが起こることもある。そのため車内の荷物はできるだけふだんから整理整頓する癖をつけておくといいだろう。