車を売るというのも、実は大きな出来事だろう。本当に車を買取してもらっても大丈夫なのか、と不安に思う人も多いはずだ。
新車など乗り換えが決まっているのならこうした不安は少ないが、なにもなく売るとなるとやはり心細くなるものだ。そこで本当に車買取をしても大丈夫なのか、査定前に考えておきたいポイントをいくつか紹介しておきたい。
このポイントを押さえておけば、車買取をしたとしても後悔はしないだろう。逆に言えば気軽に売って後悔するパターンもあるので注意したい。
買取しても大丈夫?車査定前に必ず考えておきたい『4つのポイント』
では車買取の査定前に考えておきたい4つのポイントを紹介する。
といったものだが、それぞれに詳しくみていこう。
【ポイント1】本当に売っても大丈夫か相談(家族など)
最初に確認したいのは、本当に車を売る気があるのかどうかだ。どこかで売りたくないなどと思っているのなら、やはりなかなか踏ん切りがつかないものだ。そしてそうした考えは、商談をする相手にも伝わってしまう。
特に車買取業者はビジネスで行っているので、売る気がない人に対して本気で商談をすることはない。だからこそ本当に売っても大丈夫か確認をすべきだ。もし家族が近くにいるのなら、相談をしてから決めてもいいだろう。
【ポイント2】車を売るタイミングを考える
車を売るのなら査定前にタイミングを考えてもいい。中古車市場というのは需要と供給に大きく影響を受けるものだ。だからこそタイミング次第では、通常よりも高く売れることがある。具体的なタイミングは以下のようなものだ。
- 1月から3月の初春
- 9月から10月の初秋
これらの季節というのは会社の決算期であることが多い。そのため多少無理をして仕入れてでも、販売台数を確保したいと考える業者が少なくない。そのため若干ではあるが買取額がアップすると言ってもいいだろう。
【ポイント3】下取り・買取・個人売買・ネットオークションも検討する
車を売ると一口にいっても、実はいくつかの方法がある。代表的なものは以下の通りである。
- ディーラーによる下取り
- 車買取店による買取
- 個人売買
- ネットオークション
最も手間がかからない方法は下取りだろう。ただし新車購入が条件となるので、乗り換えを考えていない人には向かない方法だ。新車購入などの条件がつかないなら買取になる。下取りよりも高値がつきやすいのが特徴だろう。
最近だと個人売買をする人もいる。知人や友人、家族に譲ることが多いが、SNSなどを使って売買するケースもあるのだ。ただ車に関する知識が必要となるので初心者にはおすすめしない。
ネットオークションにかけるのも1つの方法だろう。この方法も個人売買と同じく知識が必要なので、あまりおすすめはできない。
車を高く売りたい方は複数の買取店で査定してもらおう
では車を高く売りたいのなら、どの方法が適しているのかを考えておこう。最も高額がつく可能性があるのはオークションにかけることだ。だがオークションにかけても入札が入らないこともある上、希望額に達しないケースも多い。
さらにオークションは車に関する知識も必要である。きちんと手続きをしないと後々にトラブルとなる可能性もあるのだ。そこでおすすめなのは車の買取をしてもらうパターンである。下取りよりも高値がつきやすいし、安定して売ることができるためだ。
ただ買取店を利用すればいいというものではない。買取店ごとに査定額というのは変わってくるからだ。そのため複数の買取店で査定をしてもらうことが重要になる。高く買取をしてくれる店舗で売れば、かなりお得になるからだ。
【ポイント4】事故車・廃車も検討する
中古車市場というのは実はきれいな車が好まれる。自分が中古車を購入すると考えた時に、やはり事故車や冠水車、不動車などといったカテゴリーの車は買いたいと思わないはずだ。だからこそ査定に出しても値段がつかないことが多い。
そのため事故車や不動車、冠水車など条件が悪い車の場合は、廃車にするというのも1つの方法である。ただ廃車にしてはお金がかかるのだが、うまくすれば高値で売れる場合もある。
- 海外へと輸出している業者がある
- パーツ取りをして再販する業者がある
- 鉄としての価値がある
このように業者次第では売れることもあるのだ。
車査定の決心がついたらやるべき『2つのポイント』
車を売る決心がついたのなら、実際に行動をはじめよう。先にも伝えたように、車は年式が古くなると価値が落ちてしまう。そのためできるだけ早く動いた方がいいのである。ここでは売る前にするべきことを2つ紹介しておく。
【ポイント1】車の売却に必要な書類を揃える
車の買取をしてもらうには、いくつか書類が必要となる。業者側が用意をしてくれる書類もあるのだが、売り主側が用意しないといけない書類もあるためだ。では具体的に紹介してみよう。
- 車検証
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 印鑑
- 印鑑証明書(軽自動車は不要)
車検証や自賠責保険証については車のダッシュボードに入っているはずだ。基本的にこれらの書類は車検を受けるときにも必要になるからだ。リサイクル券についても車検証と一緒に保管されていることが多い。
注意したいのが自動車税納税証明書だ。自動車税は書類が送付されてきた後に、自分で納付する形になる。そのため納税証明書を一緒に保管するのを忘れる場合があるのだ。
【ポイント2】車を最低限キレイにしておく(内装・外装の洗車)
車を売ると決めたのなら査定前に、必ず最低限の清掃はしておく方がいいだろう。ちなみにだが清掃をしたからといって、査定額がアップするわけではない。ただ査定員には良いアピールになる。汚れが目立つ車よりも、きれいな車の方が印象が良いためだ。
では具体的にどのような部分をきれいにすべきなのだろうか。外装から考えてみると、全体的にワックスがけをする程度で十分だ。細かい擦り傷などがあるのなら、コンパウンドなどを使ってもいいだろう。ただ足回りはきれいにしておきたい。
内装については実はかなり重要なポイントになる。掃除をしっかりとしておくのもそうだが、シートなどについた汚れはできるだけ、落とすようにしておきたい。ちなみに車内に芳香剤の臭いなどがあると、嫌われてしまうので臭いも注意しておこう。
まとめ
車買取で査定前に考えておくべきことを紹介してみた。車を売るというのは日常的に行わないものなので、まずは本当に売ってもいいのかしっかりと考えておこう。自分で判断がつかないのなら、家族と相談するのも1つの方法だ。
そして売ると決めたのなら査定前に書類を揃えておくといい。特に印鑑登録の証明書は役場まで取りに行く必要がある。
そのため査定前に用意しておくと、スムーズに契約を進められるだろう。また査定前にはしっかりと清掃をして、きれいにしておくのをおすすめしたい。