車は何年か経過したら新しい車に買い替えを検討するものだ。買い替えとなると購入と売却の手続きを同時の進めていく必要があるのだ。
もちろん新しい車が納車されてから売却の手続きを進める方法もあるが、それだと買取額が少なくなる可能性もあるため、理想としては1ヶ月で全て済ませるのが望ましい。
ここでは車買い替えを約1か月間で済ませるための全6ステップを公開している。もし車の買い替えを検討しているのであれば、このステップを参考にしてもらいたい。
車の買い替えにかかる期間はおよそ『1ヶ月~2ヶ月』
車を買い替える場合は家電や家具とは違って1日でできるものではない。もちろんやり方次第では1週間から2週間くらいでできる可能性はあるのだが、車が少しでも高く売りたいのであれば、段階を踏んでじっくり進めていく必要があるのだ。
とはいっても、あまり時間をかけすぎてしまうのも以下のようなデメリットがあるので避けたいものである。
- どんどん車の価値が下がる
- 車検の残りが少なくなる
- 買取業者が愛想をつかす
- 事故を起こして価値がますます下がる
- ニューモデルが発表され価格が急落する
そのため車の買い替えは段階を踏みつつ、できるだけスムーズに行うことが望ましいのだ。そのためにかかる期間はおおよそ1ヶ月から2ヶ月である。
買い替える前にチェックすべき”ローンの残債&自動車税”
車を買い替える前にまずチェックすべきポイントはローンの残債と自動車税についてだ。その理由は以下の通りである。
- ローンの残債があると所有者がローン会社になっている売却できない
- 自動車税が未納だと名義変更できない
いずれにしてもそのままでは車を売却することができないのである。ただ業者によってはローンの残債がある場合には、残債を合わせたローンを組んでくれることもあるし、買取額のほうが高ければ相殺して支払ってくれる場合もあるので相談してみるといいだろう。
自動車税は毎年5月末日まで支払うことになっているため、それ以降に車を売るのであればおそらく支払い済実のはずだ。
【全6ステップ】車の買い替えの流れを公開
車の買い替えをする際の流れは以下の通りの6ステップである。
【ステップ1】購入希望車の確認と見積もり
車の買い替えでは車の購入と売却を同時進行させることが一般的だ。だが細かく言えばより重要になるのは新しく購入する車である。なぜなら購入を決めて納車日がわからなければ、売却した車を手放すことができないからだ。
そのためまずやることとすれば、購入希望車を決めることであり見積もりを取って検討する事だ。購入希望車は今後何年も乗り続ける車であるため、いろいろな車を実際に見たり試乗したりして慎重に決めるべきである。
試乗は事前に予約が必要となることもあるため、早めに予約しておくことも重要だ。そして実際にどれくらいの金額になるのか、オプション品や値引きなどの交渉も行いつつ、総額がいくらになるのかの確認も必要である。
【ステップ2】車の購入手続き(支払い方法の選択など)
購入する車の見積もりや交渉と同時に進めるべきことでもあるのだが、次のステップとしては購入した車の支払い方法などを考える必要がある。例えば購入金額によってはローンを組む必要があり、それも進めていく必要がある。
もしローンを組むとしても毎月の返済額が予想よりも多くなってしまうと、返済が厳しくなってしまうことも考えられるため、あくまで返済できる範囲内での支払いを考える必要がある。場合によってはステップ1に戻って、別の車に変えるか交渉をやり直すこともあるのだ。
そして支払い方法などが決まったならば、本格的な車の購入手続きをすることとなる。その際には期日までに購入に必要な書類を準備して持っていくことが必要だ。
【ステップ3】今乗っている車の査定
ステップ3ではあるが、できるなら車の購入手続きと一緒に進めていきたいのが、今乗ってくる車の査定である。それは人によっては車を売却したお金を頭金にして、新しい車を購入するからである。
もし思った以上に査定額が低ければ、ステップ1やステップ2に戻って購入する車を検討し直したり、支払いの方法も検討しなおす必要があるだろう。
もちろん想定していた額よりも査定額が高かったということもあり、この場合ももしかしたら車のグレードをアップさせることもありだ。
とはいえ想定した額以上に高く買取してもらうのであれば、何ら問題はない。そのため車査定はいろいろな業者に査定してもらい競合させるのが望ましいだろう。購入した車の値引きはなかなか難しいが、買取額アップは交渉次第では十分に可能だ。
【ステップ4】自動車保険の入れ替え
車の支払い手続きが完了すれば、あとは購入した車に関しては納車を待つだけである。ただここで最後にやらなければいけないことが1つだけある。それが自動車保険の入れ替えだ。自動車保険は自賠責保険と任意保険があるが、自賠責保険に関しては車の購入時に加入するため問題はない。
だが任意保険に関してはそのままにしておくと新しい車にはついていないことになる。そのため購入した車が納車されても、任意保険は加入していないことになるのだ。
自動車保険の入れ替えをすれば今乗っている車と購入する車の車種などによっては、追加で保険料を支払う必要があるため、事前に支払っていれば納車後も心配はいらないのだ。
【ステップ5】車の買い替えに必要な書類を集める
車を買い替える際には準備しておかなければいけない書類もいくつかある。買い替え、車の購入と売却に際し必要となる書類は以下の通りだ。
- 実印
- 印鑑証明書2通
- 車検証
- 自賠責保険証
- 自動車納税証明書
- 車庫証明書
- リサイクル券
- 譲渡証明書
- 委任状
この中で譲渡証明書と委任状は買取業者が準備するので用意されているものに記入するため準備する必要ない。
また車検証や自賠責保険証、リサイクル券は車に入れておくもののためあえて準備も不要だし、自動車納税証明書も一般的には支払った後車検証と一緒に保管していることが多いため準備する必要はない。
そのためあえて準備するものとすれば印鑑証明書2通と実印、そして車庫証明書である。その他には住所や名字が車検証と異なる場合には住民票や戸籍謄本が必要になる。
【ステップ6】乗っている車と購入した車の納車
最終ステップが購入した車の納車と今まで乗っていた車の引き取りである。ここで注意したいのは今まで乗っていた車の引き取りである。
購入した車の納車日はあらかじめ決まっているので、それに合わせて今まで乗っていた車を引き取ってもらわないといけないのだ。購入した車が納車されてから今まで乗っていた車を売却してもいいのだが、車の売却は遅くなってしまうと買取額が下がってしまう恐れがある。
かといってこれまで乗っていた車の引き取りが先になってしまうと、車がない期間が出てしまうので生活が困ってしまうことがあるのだ。
そのため今まで乗っていた車の売却は済ませたとしても、できるなら納車日の引き取りにしてもらうといいだろう。買取業者によっては納車日まで引き取りを待ってくれることがあるのでまずは相談が必要だ。
《補足》納車までの間に「代車」を借りるのも可能
車を売却した場合、たいていは1週間以内に引き取られてしまうものだ。購入した車の納車日まで1ヶ月もかかってしまうとなると、それまで引き取りを待ってくれる業者はあまりない。なぜなら買取した車は修理・整備をしたらすぐにでも売り物として店頭に並べたいからである。
かといって購入した車の納車日まで買取査定を長引かせるのもおすすめできない。それは1ヶ月も買取が長引いてしまうと、車の価値が下がってしまうからである。そんな時には買取業者に相談してみるべきだ。
買取業者によっては引き取りは待ってくれないが、その代わり納車までの間だけ代車を手配してくれることもあるのだ。代車の費用に関しては業者や期間にもよるが中には無料というところもあるのだ。
まとめ
車の買い替えは車の購入と売却を一緒に進めていくことが望ましく、どうしてもすべてが完了するまで1ヶ月ほどかかってしまう。
もちろん時間をかけてしまうと何ヶ月もかかってしまうことがあり、そうなると売却する車の価格が下落するので注意すべきである。
購入する車の価格や今まで乗っていた車の買取額によっては流れが変わってしまうこともあるが、まずはここで解説した6つのステップに従って進めるといいだろう。そうすることでスムーズにかつ損することなく車の買い替えができるはずだ。