車買取では複数の業者が事前に話し合いを行い査定額を決め、買取に出された車を安く買い取ることがある。これを談合というのだが、車の高額買取を希望するサービスの利用者は残念に思ってしまうかもしれないだろう。
しかし実際に談合が行われていた例もあり、車買取の業者にも何かと事情があるのかもしれない。
事前に査定額が決められた安く買い叩かれるのが嫌であれば、サービスの利用者は事前に防止策について勉強すると良いだろう。
車買取における買取業者同士の”談合”は実際に行われていた
車買取の形式は、今と昔とでは全然違うようである。今では便利なオンラインサービスが普及し、業者に自宅まで来てもらえる場合もある。
査定により複数の業者が競合すれば、買取価格が高くなってしまうこともあるのだ。つまりサービスの利用者は得をするが、業者は買取価格を高くするため損となってしまう場合もある。
そこで顔見知りとなった業者同士が談合を行い、自分たちの利益を確保するために競合が起きているフリをすることもあるのだ。
談合は車一括査定の”セリ形式”が原因だった
車買取には車一括査定というオンラインサービスがあり、以下のような特徴がある。
- オンライン上で複数の業者に査定依頼を出すことができる
- パソコンやスマートフォンから利用できるため自宅にいながらでも良い
- 複数の業者が競合を起こして高額買取が可能となる場合もある
利便性が高く高額買取が期待できるため、利用者にとってはとても良いサービスと言えるだろう。
しかし車買取を行う業者にとっては都合が悪い場合もあり、利用者を確保するために査定額を他の業者より高くしなければならないのだ。
車買取で業者同士の談合が起きやすくなる『2つの原因』
談合が起きやすくなる理由は大きく2つあると言われており、1つは中小の車買取業者だけに査定依頼するからである。
もう1つは同じ日時に車の合同査定を申し込むからと言われており、この2つをポイントにすべきである。
1.中小の車買取業者だけに査定依頼するから
車一括査定のサービスには多数の中小の車買取業者が参加しているが、以下のような理由から注意すべきである。
- 地元の中小の車買取業者同士が顔見知りという場合もある
- 地元の中小の車買取業者がメインだと利用者が固定されて談合が起こりやすくなる
- 中小の車買取業者は大手よりも結びつきが強いと言われている
中小の車買取業者のみに頼ってしまうと利用者が不利となるかもしれないため、様々な業者の情報をチェックすることをおすすめする。
2.同じ日&同じ時間に車の合同査定を申し込むから
複数の業者に一度に査定してもらえる合同査定を考えている場合、以下のような理由から控えた方が良いだろう。
- 合同査定により業者同士が知り合う可能性がある
- 担当エリアが同じ業者のスタッフたちが密接になることもある
- 依頼した日時よりも早く業者のスタッフたちが集まり打ち合わせを行うこともある
同じ日同じ時間に複数の業者に査定してもらえることは、利用者にとっては手間が省けるというメリットがある。
しかし業者同士が同じ日同じ時間に会える環境を作ることにもなり、談合のチャンスを与えてしまうかもしれないのだ。
車買取で談合を阻止する『3つの防止策』
談合を阻止して車買取を得をするためには大きく3つの防止策があるため、特に初心者はチェックすると良い。
何も意識せずただ買取に出しても損をする可能性があるため、そのようなことのないように注意しなければならない。
1.車の査定日は同じでも”同じ時間”は避ける
上記にある通り同じ時間に複数の業者が集まることでこちらが不利となる場合もあるため、査定日は同じでも時間はずらすべきだ。
複数の業者が会うような状況をこちらが作らなければ、談合を阻止することができるだろう。車買取において談合が起こるシチュエーションには、以下のようなものがある。
- 利用者が特定の業者と相談しているとき
- 業者が車の査定を行っているとき
利用者が特定の1社のみに気を取られている間は、他の業者にとってはチャンスと言えるだろう。
バレないようにさり気なくあいさつをするフリをして距離を縮め、査定額が安くなるように話をまとめておくという場合もあるのだ。
少しの油断で不利となり得るため、どの時間にどの業者が来るのか把握すべきである。
2.依頼する車買取業者は大手と中小を組み合わせる
車買取業者は中小だけではなく、全国展開している大手もある。大手は中小の業者と比較すると、談合で結びつくことがないと言われているのだ。大手と中小を上手く組み合わせて、自分に合ったところを探すことが重要だ。
また中小の方が大手よりも査定額が高くなる可能性もあるため、大手のみを利用することもおすすめできない。
様々な業者の情報をチェックして、納得できる査定額を提示してくれたところを検討することをおすすめする。
大手&中小混合なら登録業者の多い車一括査定『カーセンサー』がおすすめ
車一括査定のカーセンサーには、以下のような特徴があるためおすすめだ。
車買取の談合を防止するために大手と中小の業者を組み合わせて依頼したいのであれば、提携数が多いカーセンサーは最適だ。
一度に比較できる業者の数も30社まで可能なため、特定の1社のみにこだわらずに利用できるだろう。
業者にとっては査定額が高額となることがデメリットとなるかもしれないが、利用者にとっては都合の良い業者を選択できるためメリットとなる。信頼できる業者を探すと良いだろう。
3.自分の車の買取査定相場を把握しておく
事前に買取査定の相場を把握しておくと、安く買い叩かれることを回避できる場合もある。自分の車の相場を把握する方法だが、大きく3つ存在する。
- 車買取に詳しい知り合いに教えてもらう
- 査定時にスタッフに質問する
- 相場の情報をチェックできるサービスを利用する
上記にもある車一括査定を利用すれば、最新の情報が表示されていることもあるのだ。相場と比較して安い結果となってしまった場合、別の業者を探すことをおすすめする。
営業マンとの交渉に注意!車査定で気をつけるべき”3つのポイント”
査定を受ける際に営業マンとの交渉の時間があるかもしれないが、その場合は以下の3つのポイントに気をつけるべきだ。
- 査定額の希望は簡単には教えない
- セールストークに惑わされない
- 検討中の他の業者の名前を出さない
いくら欲しいか質問されて素直に答えても、それよりも安くなる場合もあるため注意が必要だ。
営業マンのセールストークには疑いを持つようにして、どこか怪しいと感じた場合は簡単に契約を結ばないようにすることも重要だ。他の業者の名前を教えてしまうと、営業マン同士が談合してしまうおそれもある。
自分のいないところで談合されては、防止することは困難だ。質問されても他に利用を検討している業者はない、と答えておくのが無難だろう。
まとめ
車買取のすべての業者が談合をしているわけではないものの、その可能性があるためサービスを利用する際は注意すると良い。
車一括査定そのものが悪いわけではないため、オンライン環境があれば有効活用することをおすすめする。
事前に相談して不要となった車を買取に出すか決めることは重要であるが、余計な情報を伝えてしまうと業者の思うツボとなる場合もある。査定時は毅然とした態度で臨み、慎重に考えた上で契約を結ぶと良いだろう。