車一括査定とオークション形式のハイブリットとも言えるサービスを展開中の「MOTA車買取」。
他の車一括査定サービスを利用して、うんざりした経験があるという方が満足できるサービスにこだわっている。
例えば、やりとりは高額査定の上位最大3社だけになるといった取り組みだ。
この記事では、MOTA車買取について詳しく見ていこう。
MOTA車買取は多くの一括査定サイトとどこが違う?
ネットでざっと調べてみただけでも、車一括査定サイトは20社以上見つかる。
MOTA車買取はMOTAという会社が運営しており、一括査定のほかにも、新車・中古車の購入支援サービス、カーリース、車両情報サイトといった車関連のサービスを幅広く提供している。
MOTA車買取は以前、「Ullo(ウーロ)」という名であり、上の画像のビジュアルに見覚えがあるという方もいるだろう。
一括査定サイトは複数業者に査定依頼できるサービス
一般的に一括査定というのは、愛車の情報を入力すると利用者にマッチした複数の買取業者が紹介され、まとめて査定依頼できるサービスのことだ。
査定額というのは業者ごとで大幅に異なるので、高額買取を狙う方はいくつかの店で査定額を比較するのは絶対に必要になってくる。
しかし、自分で業者を探すのは手間がかかるし、一社ずつ査定の段取りをつけるのも面倒だ。所有する車に需要があって高値をつけてくれそうな買取店を調べることも自力では難しい。
そこで、一括査定サービスが役に立つのだが、その仕組み上、利用者が改善してほしいというデメリットもいくつかあって、それを解消したサービスを提供しているのがMOTA車買取だ。
今からその特徴を見てみよう。
MOTA車買取のメリット:やりとりは高額査定の上位最大3社だけ
車一括査定サイトと提携している買取業者は、ユーザーのもとに自社だけでなく、複数の他社が紹介されていることを知っている。
こういう状況であるからこそ、業者間で自然と競争意識が働いて、自社で契約してもらえるように査定額もアップしやすい。できる限り買取額を高値にもっていく交渉を、こちら側が必死な姿勢でやらずに済むのは一括査定の大きなメリットだ。
一方、その競り合いの状況がユーザーを困らせることがある。業者からすれば、自社が査定する順が後になればなるほど、契約を逃してしまう可能性も大きくなる。場合によっては、査定する前に他で契約が決まったからとキャンセルされることもある。
こういう事情から、サイトでの申込み後、いち早く査定のアポをとろうとする業者が多くみられる。
もちろん、営業電話というのはサイトから紹介される数社からの電話のことであり、査定日の予約さえ済めばそれ以上はかかってこない。
そういうことも含めて、MOTA車買取が他のサイトとどう違うかといえば、高額査定をつけた上位最大3社だけとやりとりするという仕組みになっている点だ。どういうことなのかは次のメリットのところで説明したい。
MOTA車買取のメリット:実地査定の前に査定額の概算をチェックできる
ユーザーが愛車情報をサイトで申し込むと、各買取業者が査定価格を提示する。オークションの入札のような形になっており、高値の査定額を提示した上位最大3社だけがユーザーと交渉できるようになっている。
そのため、連絡があるのは多くても3社のみで、他の業者から営業電話はかかってこない。この仕組みの特徴は、実地の査定に入る前にある程度査定額を知れることだ。
愛車のリアルな買取相場をスマホで把握できる。その相場の感覚をつかんだうえ、実際の交渉に移れるので、業者の提示する金額が高いのか安いのか不安になることも避けられる。
ただし、ネット上での査定額はあくまでも概算だと注意しておいた方がいいだろう。申込みの際、車両情報をそれなりに詳しく入力することはできるが、実際に査定した結果、その金額が上下する可能性はある。
MOTA車買取の利用の流れ
簡単に利用の流れをまとめると、次のようなものになる。
- サイトで必要な個人情報を入力する
- 翌日の18時に査定結果が分かる
- 高額査定の上位最大3社から電話で連絡がくる
- 査定の日取りを決め、後日、実地の査定・交渉
MOTA車買取の利用で目立ったポイントは、申込み後の翌日に査定結果が分かるという点だ。WEB上で、最大10社以上の査定額をチェックできる。そのため、高額査定の上位最大3社以外の業者についても知れ、気になる業者があれば候補に入れておくこともできる。
最大3社からは電話で連絡が入るが、その他の業者からは一切営業電話がかかってこないようになっている。
次に、利用について最初から細かく見ていこう。
申込みの際にはサイトから以下のボタンをクリックする。
まずはサイトから車両情報、個人情報を入力。
- メーカー・車種
- 年式
- グレード
- 車体色
- 事故歴
- 走行距離
- 売却希望時期
ほとんどが選択していくだけなので簡単に入力できるようになっている。
事故歴の項目では、「なし・修復済・未修復」を選ぶようになっている。青文字の「修復歴とは」をクリックすると、「バンパーをこすった程度では『修復歴あり』」に該当しません」と書いているが、よく分からない方は調べておいた方がいい。
修復歴とは自動車の骨格部分の交換や修正をした経緯がある車両が該当する。
- 氏名
- 郵便番号
- メール
- 電話番号
- 連絡希望時間帯
つづいて氏名、住所、電話番号など入力。
上の画像の「+任意項目の入力で愛車の買取額UP!!」というのがあるが、それを押すと以下のような内容が表示される。
以下のように写真を載せることもできる。
視覚的に判断できる材料になるので、できれば写真を撮影しておくのがいいだろう。これによりWEB上で提示される査定結果と実地の査定が大幅に違ってしまうといったことも避けやすくなる。
MOTA車買取ではどんな買取店に査定してもらえる?
MOTA車買取は大手から地域密着型の買取店まで様々なタイプの業者と提携している。
サイト内では業者の一覧が記載されており、業者情報も以下のように調べることが可能だ。
大手の買取業者については以下のような有名どころの名があった。
全体の印象からいえば地域密着型の買取業者が充実しているので、大手だけでなく多様なタイプの買取店で査定したいという方に特におすすめといえそうだ。
MOTA車買取に関するQ&A
MOTA車買取の利用についてよくある疑問と回答を見ていこう。
① キャンセルすることはできる?
入札された概算査定額を見て査定依頼をキャンセルはできる。また、実地の査定においても金額に納得いかなければ断ることは可能だ。もちろんキャンセル料などはかからない。
ただし、売買契約を結んだ後のキャンセルについては注意が必要だ。
業者ごとで対応が異なり、売買契約を結んだ後でも車を引き渡す前ならキャンセル可能だという業者もあるし、キャンセル自体を認めていない業者もある。
業者の規約に違反すればキャンセル料や違約金が発生する可能性もあるのでキャンセル規約についてはしっかり確認しておこう。
② MOTA車買取は手数料はかかる?
MOTA車買取の利用は無料。査定料やキャンセル料、成約時の仲介手数料などもかからない。
③ 買取金はいつ振り込まれる?
入金の対応は業者によって異なる。3日から一週間くらいで見ておくといいだろう。
③ ローン残債がある車も売ることができる?
ローンが残っている車でも査定・買取は可能だ。申し込みフォームに「ローン残債」の項目があるので必ず「あり」と選択しよう。
④ MOTA車買取を利用する時にはどんな必要書類を用意する?
中古車買取店の手続き | |
---|---|
普通自動車の必要書類 | 保管場所 |
自動車検査証 | ダッシュボード内に保管 |
自賠責保険証明書 | ダッシュボード内に保管 |
自動車納税証明書 | 自宅かダッシュボード内に保管 |
委任状・譲渡証明書 | 業者から受け取る書類 |
実印 | 自宅 |
印鑑登録証明書 | 印鑑を持って役所で申請する |
リサイクル券の預託証明書 | ダッシュボード内に保管 |
戸籍謄本・住民票 | 現在の住所・氏名が異なる場合のみ役所で発行 |
軽自動車の場合には以下の書類が必要になる。
書類名 | 内容 |
---|---|
自動車検査証 | ダッシュボード内に保管 |
自賠責保険証明書 | ダッシュボード内に保管 |
軽自動車納税証明書 | 自宅かダッシュボード内に保管 |
認印 | 自宅 |
リサイクル券 | ダッシュボード内に保管 |
申請依頼書 | 買取店側で用意 |
不明な点は契約した買取業者に相談するといいだろう。
MOTA車買取の口コミ&評判
1社での入札だったが雨の中丁寧に査定してくれて希望額には届かなかったが人柄などもあり売却する事に決めました。
当日は来れなくなったが事前入札で金額提示があり誠意を感じた。
入札額より高くなり良かったです。
スタッフの方も親切で対応も良く金額も頑張ってくれたので売却を決めました。
電話も早く、すぐ現車確認したいという話で早く査定に来てもらいました。値段は最初の提示額より下がりましたが、状態を考えるとある程度納得できました。
迅速且つ丁寧な対応をしていただきました。提示額も良心的だったと思います。気持ちよく愛車を預けることができました。
11日に車を引き渡した時は担当者は13日振込みと言ったが、契約書記載の14日にも銀行振込みされず。担当者のミスで結局代金が振り込まれたのは20日でした。
対応も早く、かつ買取額もその場で高額提示していただき、ありがとうございました。
上位3社からの連絡でしたが1社のいろんな支店から電話が鳴り続け着信履歴がとんでもないことになってました!
まあ結果的に相見積もりでお願いし、それでもいち早くみたいと来てくださったネクステージさんが予想以上の価格で頑張ってくださったので、即決させていただきました!
残りの2社には断りの連絡をして申し訳なかったですがとても良い取引出来ました
ありがとうございます!
SNSなどで調べてみたが、MOTA車買取の口コミは見つからなかった。気になる方は公式ページの「ご利用者の口コミ」をチェックしてほしい。
MOTA車買取の買取価格相場・実績ランキング
価格相場や実績ランキングも紹介されている。
車両情報の詳細とともに、何社で査定したのか、最高査定額はどれくらいだったかなど知ることができる。
『MOTA車買取』と「車一括査定サイト」を比較
車一括査定サイト | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
カーセンサー | ナビクル | ズバット | Carview | |||
運営会社 | リクルート | エイチーム | ウェブクルー | Carview | ||
提携買取業者数 | 1,000社 | 55社 | 295社 | 300社以上 | ||
同時査定依頼数 | 30社 | 10社 | 10社 | 8社 | ||
業者選択 | 〇 | × | 〇 | 〇 | ||
入力の時間 | 約1分 | 約1分 | 約1分 | 約1分 | ||
利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | ||
連絡 | 多い(メール可) | 少ない | 多い | 多い | ||
対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
ふつうの車一括査定は申し込み後、実地査定となる。
サイトによっては依頼する買取業者の選択不可なこともあるが、一般的には紹介される業者のなかから査定してもらいたい買取店を選ぶことができる。
車一括査定サイトによって依頼できる数には違いがある。一番多いのがカーセンサーの30社。現実的にいって、10社も依頼すればかなり多い方だからどのサイトを利用しても不足はないはずだ。査定は3社~5社を目安とするのがいい。
MOTA車買取の場合は先に入札で高額査定を出した上位最大3社だけが選ばれるので、依頼数や業者の選択に悩まないというメリットがある。
提携業者数 (2023年6月時点) |
|
カーセンサー | 1000社以上 |
MOTA車買取 | 500社以上 |
カービュー | 300社以上 |
ズバット | 250社以上 |
ナビクル | 100社以上 |
提携業者数はサイト選びの重要な指標だ。業者の幅が広ければ、愛車に高値を出してくれる業者と出会える確率が高くなる。
ここでもカーセンサーが1000社以上と群を抜いている。次に多いのがMOTA車買取。
「連絡」についてはカーセンサーだと「メール希望」ができる。ただし、自動的に電話をかけるシステムを採用している業者もあるので完全にメールのみでやり取りできないこともある。
『MOTA車買取』と「オークションタイプの買取サイト」を比較
(画像出典:ユーカーパック)
まずはオークションタイプの買取サイトの利用の流れについて簡単に見ておこう。ユーカーパックを例にすると申し込んだ後には次のような流れになる。
- ユーカーパックの担当者と査定の日時を決める
- ユーカーパックの担当者が査定する
- 査定結果をもとにネットオークションに出品する
- 買取店の入札額を比較してどこに売るかを選択する
車一括査定では業者ごとに査定を行うが、ユーカーパックの場合、提携する査定員が1回だけ査定を行い、その車両データをもとにオークションに出品する。
オークションタイプの買取サイトでは、査定やオークションへの出品、買取金の支払い、必要書類の手続きと全てサイト側が仲介してくれる。
オークション参加業者数 (2023年1月時点) |
|
カーセンサー | 5000社以上 |
ユーカーパック | 8000社以上 |
楽天Car車買取 | 2000社以上 |
カーせる | 13000社以上 |
車一括査定サイトの『カーセンサー』にもオークションタイプのサービスがある。
カーセンサーや楽天と違って『カーせる』の知名度はそれほど高くはないが、オークションの参加業者数を見るとカーせるが1位で業界トップを誇っている。
オークションタイプのデメリットを挙げると、
- オークションの入札結果が出るまでは買取金額が分からない
- 申込みから支払いまで売却の時間が長くかかる
などがある。
さらにとことん高額買取を狙いたい方にとっては、車一括査定の方がおすすめだ。業者と直接交渉できる車一括査定は査定額をアップさせやすいからだ。
車一括査定にもオークションタイプの買取サイトにもメリット・デメリットがあるから、両方の良いところだけをとったMOTA車買取はとても魅力的なサービスと言えるだろう。
営業電話を少なくできる一括査定サイト
MOTA車買取と同じように営業電話を少なくできるタイプの一括査定サービスというのはある。
例えば「ユーカーパック」などがそうだ。
ユーカーパックは売り手の代わりにユーカーパックの社員が買取業者と交渉してくれる。利用者はユーカーパックのスタッフと連絡を取るだけで済む。
- 電話営業なし
- 交渉する必要なし
- 実地査定もユーカーパックのみ
ユーカーパックならその担当者が実地査定、そして値段交渉まですべて担当してくれる。このサービスが気になる方は「【ユーカーパック】体験してわかったメリット・デメリットを公開!」を参考にしてほしい。
このように類似したサービスを持つ一括査定サイトを比べてみるのもいいだろう。
そのほか一括査定サイトについては「【完全版】車一括査定サイトランキング2021!おすすめ6社を徹底比較」でおすすめサイトを紹介している。
まとめ
この記事では、MOTA車買取について解説した。MOTA車買取はMOTAという会社が運営しており、一括査定のほかにも、新車・中古車の購入支援サービス、カーリース、車両情報サイトといった車関連のサービスを幅広く提供している。
MOTA車買取は以前、「Ullo(ウーロ)」という名で運営されていた。一括査定というのは、愛車の情報を入力すると利用者にマッチした複数の買取業者が紹介され、まとめて査定依頼できるサービスのことだ。
便利なサービスだが、営業電話がひっきりなしにかかってきて止まないといった不満の声も多い。MOTA車買取が高額査定をつけた3社だけとやりとりするという仕組みになっている。
それ以外の業者から連絡は入らないのが特徴だ。また、WEB上で愛車のリアルな買取相場を把握できるというメリットもある。