車を買う時、必要書類を先に知っておきたいという方もいるはずだ。
まず、新車の購入でも中古車の購入でも必要書類の内容は同じだとおさえておこう。
ただし、普通自動車か軽自動車かで必要なものは違ってくる。
この記事では車購入時の必要書類と入手方法を解説する。
さらには車を買う前に今の車を売却する予定の方のために売却時の必要書類についても説明するので、ぜひ参考にしてほしい。
手続きスムーズ・トラブルなし・高価買取 3つの満足が手に入る売却方法 |
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方法 | 手続きスムーズ | トラブルなし | 高価買取 |
個人売買 | × | × | △ |
店舗買取 | △ | ○ | △ |
車一括査定 | 〇 | 〇 | ○ |
車を購入する時の必要書類は車のタイプで異なる
新車であれ中古車であれ、購入する時の必要な書類は同じだが、普通車か軽自動車かで準備するものが違ってくる。
まずは両方の必要書類を一覧表で紹介しよう。
普通&軽自動車 購入時の必要書類一覧 |
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書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 1通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 販売店が準備 軽自動車の方はこちら |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | 販売店が準備 軽自動車の方はこちら |
委任状 | 〇 | 〇 | 販売店が準備 軽自動車の方はこちら |
車庫証明書 | 〇 | 〇 | 警察署で交付 (業者で代行も可) |
住民票 | – | 〇 | 1通 |
普通自動車、軽自動車ともに必要なものは6つ。
このうち3つの書類は販売店で用意される。さらに車庫証明書のように販売店に代行してもらえるものもあるし、ハンコのように自宅にあるものもある。
そのため、多少の手間をかけて準備がいるのは普通自動車の「印鑑証明書」、軽自動車の「住民票」くらいだ。
【普通自動車】車購入時に必要な書類① 実印
実印とは役所に登録済みの印鑑。
印鑑はどこでも簡単に買えるが、ただ印鑑を買っただけではそれは認印にしかならない。なぜならその印鑑で押印したとしても本人が押印したという証拠がないからだ。
よく見かけるような複雑な彫り方がされたハンコをただ購入するだけでは実印とはいえない。市町村の役所で「印鑑登録」してはじめて「実印」となるので注意が必要だ。
実印は車の購入にも売却時にも必要になる。
なぜかといえば、車は売買の際に国土交通省で登録・抹消しなければならない動産であり、その手続きの際に実印・印鑑証明が用いられるからだ。
実印の入手方法
実印のための印鑑はネットのオンラインショップでも作成することができる。
なんなら100均で販売されている印鑑でも実印にすることは可能だが、大量生産された印鑑だから複製・偽造など安全性の面で心配がある。
できれば実印専用の印鑑を印鑑屋で作っておくのがいい。
役所で登録できる印鑑のサイズは「印影(ハンコを押したときの朱肉の跡)が8ミリの正方形より大きくて、25ミリの正方形からはみ出ないもの」と定められているのが一般的。
【普通自動車】車購入時に必要な書類② 印鑑証明書
印鑑証明書は役所から交付される印鑑登録の証明書類のことを指す。
つまり持っている印鑑が実印であることを証明するために使われるものが印鑑証明書。
上画像のカードになっている「印鑑登録証(印鑑登録カード)」は印鑑証明書ではないので注意が必要だ。
印鑑証明書の取得方法
印鑑登録証(もしくはマイナンバーカード)を使って印鑑証明書を発行することになる。申請場所は市役所やその出張所・センター。市町村によってはマイナンバーカードがあればコンビニでも取得できる。
印鑑証明書そのものには有効期限がないのだが、多くの業者が「発行から1ヶ月以内のもの」だとか「発行から3ヶ月以内」と発行からの有効期限を定めている。
他方、車の売却時には印鑑証明書が2通必要になる。ディーラー下取りからの新車購入など、売り買いの仕方によっては3通用意しておいた方がいいケースもある。
【普通自動車】車購入時に必要な書類③ 自動車検査証(車検証)
車検証とは対象の車が保安基準を満たしていることを証明する書類である。
対象の車両についてのさまざまな情報が記載されており、交付後の車検時にはこの書類を参考に車の状態がチェックされる。
車検証は管轄の運輸支局から交付されるが、販売店が手続きしてくれるので特に準備は必要ない。
【普通自動車】車購入時に必要な書類④ 自賠責保険証明書
自賠責保険証明書とは自賠責保険の保険料を支払っていることを証明する書類であり、保険加入時に交付される。
自賠責保険は車の所有者が必ず加入しなければならない保険のことだ。
そのため、保管場所は車への備え付けが義務づけられている車検証と同じところが良い。
自賠責保険証明書は業者側が手続きしてくれるので、特にこちらで発行するなどの準備はない。
【普通自動車】車購入時に必要な書類⑤ 委任状
委任状とは車の手続きを委託するための書類のことである。
車購入の場合、買い手は購入車両の登録、名義変更や車庫証明の申請などの手続きを販売店に代行してもらうことになる。
その際必要なのが委任状で、販売店が用意してくれる。
【普通自動車】車購入時に必要な書類⑥ 車庫証明書
車庫証明書(正式名称:自動車保管場所証明書)とは自動車の保管場所があることを証明する書類のことだ。
車庫証明書の作成は販売店が代行してくれる。ただし、代行費用が発生する。
車庫証明書の取得方法
自分で車庫証明書を取る場合、警察署で手続きを行う。
ここでは詳しく解説しないが、車庫証明のためには、
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書)」か「保管場所使用承諾証明書」のいずれか
自力で取得することもできるが手間もかかるので販売店に代行してもらう方がおすすめだ。
【軽自動車】車購入時に必要な書類① 認印
普通自動車を売る時には「実印」が必要だが、軽自動車の場合には「認印」を用意する。
ただし、シャチハタは不可。
認印とは、印鑑登録されていない印鑑のことだ。
役所に届出している「実印」や銀行に届出する「銀行印」と比べて、日常的に使用されている。例えば荷物の受け取り、会社の書類などで認印を使っている。
シャチハタとは朱肉がなくても押せる印鑑。
【軽自動車】車購入時に必要な書類② 自動車検査証(車検証)
軽自動車の初回の車検は新車購入から3年後、それ以降2年に1度車検を受ける必要がある。
修理・整備をして保安基準を満たしていることを証明するのが車検証だ。
車検証は軽自動車を買った時、管轄の軽自動車検査協会から交付を受ける。販売店が手続きしてくれるので特に準備は必要ない。
【軽自動車】車購入時に必要な書類③ 自賠責保険証明書
自賠責保険証明書とは自賠責保険の保険料を支払っていることを証明する書類であり、保険加入時に交付される。
自賠責保険証明書は業者側が手続きしてくれるので、特にこちらで発行するなどの準備はない。
【軽自動車】車購入時に必要な書類④ 委任状
委任状とは車の手続きを委託するための書類のことである。
車購入の場合、買い手は車両の登録・名義変更、車庫証明の申請などの手続きを販売店に代行してもらうことになる。
その時にいるのが委任状で、販売店が用意してくれる。
【軽自動車】車購入時に必要な書類⑤ 車庫証明書
車庫証明書(正式名称:自動車保管場所証明書)とは自動車の保管場所があることを証明する書類のことだ。
軽自動車の場合、普通車とは違って車庫証明書が不要だ。
ただし「自動車保管場所届出書」は提出
自動車保管場所証明書(車庫証明書)はいらないが、「自動車保管場所届出書」の手続きは必要になる。
ネットの情報で「軽自動車でも車庫証明のいる地域がある」などと書いているが、この場合には普通車で必要な「自動車保管場所証明書」ではなく「自動車保管場所届出書」の方を指している。
「自動車保管場所届出書」は地域によっては届け出が不要なことも。
上の画像を例に見ると千葉県の場合、「千葉市、市川市、船橋市、木更津氏、(省略)」と15の市では保管場所の届出が必要だが、それ以外の地域は不要となっている。
届け出が必要な地域かどうかは各都道府県の県警のホームページでチェックできる。
【軽自動車】車購入時に必要な書類⑥ 住民票
軽自動車を購入する時、現住所を確認するために住民票が必要になる。
住民票の発行は市役所や出張所・センターのほか、マイナンバーカードをお持ちの方はコンビニでの発行も可能。
住民票そのものには有効期限はないが、販売店が発行からの有効期限を決めている。通常、住民票の有効期限は発行から3ヶ月以内とされているので、車を購入する時期に取得するのがいいだろう。
車購入前に愛車を売却する場合の必要書類
新しく車を購入する前、今の車を売却する方も多いだろう。
車の売り方は大きく分けて2つ。
- 車買取業者で売却する「買取」
- 新車を購入するディーラー店で売却する「下取り」
どちらの場合でも準備しておく必要書類は変わらない。ここでは簡単に車購入の必要書類に併せて売却時の必要書類を紹介しておこう。
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
---|---|---|---|
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 軽自動車の方はこちら |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | 軽自動車の方はこちら |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
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書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
上の表のように売り手が用意しておくものと、業者側が作成してくれるものとがある。
車検証や自賠責保険証明書のように車のダッシュボードに保管しているものなどが多いので、どこかに手続きしに行くものはあまりない。
印鑑証明書については普通車の購入時に1通いるので、売却時の2通と合わせて計3通を用意しておくといいだろう。
車購入の費用に!!手続きスムーズ&高価買取が可能な「車一括査定」
新車を購入する前、今の車をできるだけ高く売って購入資金にしたいものだ。
買取金額をとことこアップさせたい方は以下の構図をおさえておいて欲しい。
ディーラー下取り<買取専門業者<車一括査定
ディーラーは車の販売を商売にしているので、古い車を下取りするのはあくまでもおまけのサービスだ。
そのため、積極的に査定額をアップすることはない。
一方、買取専門業者は中古車を買い取ることで利益を生み出す業者だ。車を買い取らなければ商売にならないので、他社に負けないように前のめりで交渉してくれる。
▼大手買取専門店の一覧▼
買取業者名 | 車一括査定の提携有無 |
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ビッグモーター | 〇 |
ガリバー | 〇 |
T-UP | 〇 |
ユーポス | 〇 |
カーチス | 〇 |
ネクステージ | 〇 |
ラビット | 〇 |
アップル | 〇 |
カーセブン | 〇 |
オートバックス | 〇 |
ただ、近所の買取店で査定してもらうだけではもったいない。
車一括査定で複数の業者に査定してもらうことで、下取りやふうつに買取店で査定するよりも数十万円という金額で査定結果が違ってくることも珍しくない。
なぜ車一括査定だと高額買取が狙えるのか。
その理由を知りたい方は次の説明をチェックしてほしい。
まとめ
この記事では車購入時の必要書類と入手方法、さらには購入前に車を売却する方のために売却時の必要書類も紹介した。
どちらも場合でも必要書類は身近なところで準備できるものが多いが、なかには市役所などで入手が必要なものもある。
どんな書類がいるのかは車の購入時に業者から教えてもらえるが、不明な点がある場合には早めに問い合わせておくとスムーズに購入が進むだろう。