乗らずに放置していた車が車検切れになることも稀ではないが、車検切れの車でも売却可能だ。ただし車検切れとなれば、そのままでは行動が走れないため買取査定に店舗に行けないなど不都合が多いのも確かだ。
車検切れだからと諦めることなく、まずは査定に出してみるのが重要である。ここでは車検切れの車でも売れる理由、さらに高価買取をするコツも紹介している。また、その際に必要になる書類もまとめているので参考にしてもらいたい。
車検切れでも車を買取り&下取りすることは可能
車検切れの車で数ヶ月放置されていた車なら、おそらくエンジンもかからないなんてこともあるだろう。もちろん公道も走行できないため、価値はないだろうと思う人もいるかもしれない。だが、そのような状態でも問題なく買取り・下取りは可能だ。
もちろん買取額についてはその車の状態にもよるのだが、よほど古く長期間放置された車でない限り買取してもらえる可能性は十分にある。極端な話、長期間放置された車でさえ買取可能になることもあるのだ。
放置していた車検切れの車が売れる”3つの理由”
放置していた車検切れの車は、年式も古く状態も悪い車が多いはずだ。だがそんな放置していた車検切れの車でさえ売れるのだ。その主な理由として以下の3つが挙げられる。
放置していた車検切れの車が売れる”3つの理由”
- 【理由1】修理すれば中古車としてリユース可能
- 【理由2】海外では人気がある
- 【理由3】走行不能でも部品取りとしての価値がある
放置していた車検切れの車は、直近まで走行していた車に比べればリユースするにも費用が多くかかる。そのため、査定額は低くなってしまうのは否めないが、それでも想像していた以上の価値が付くこともあるのだ。
買取業者によっては、どんな車でも引き取りするところもある。リユースもできないようなボロボロの車でも廃車費用を支払うよりはましだ。そのため、どんな車でも買取査定をしてもらうといいだろう。
車検ギリギリの車を通して売却するのは得する?損する?
車検のタイミングで車の乗り換えを検討する人も多いだろう。車検ギリギリの場合、車検を通してから売却すべきか、車検切れのまま売却すればいいのか悩むのではないだろうか。ここではどちらが得をするのか、損をするのか比較してみた。
車検を通して車を買取り・引き取りに出した場合
車検を通して車を買取り・引取に出した場合、以下のようなメリットがある。
車検を通して車を買取り・引き取りに出すメリット
- 【メリット1】車検切れよりも査定額は高い
- 【メリット2】車に乗っていろいろな業者に査定に行ける
- 【メリット3】中古車販売店側からすると買い手が付きやすい
車は車検があったほうが高値で買取してくれるのは間違いない。しかも車検と通したばかりなら、ほぼ2年の車検が付いているのだから尚更だ。
だが、車検を取得するにはそれ相応の費用がかかってしまうのだ。安く見積もっても10万円前後の車検費用はかかってしまうだろう。
車によっても異なるが、たいていはアップした査定額よりも車検費用のほうが高くなってしまう。そのため、費用の面だけを考えて車検を受けるのであれば、逆に損をしてしまうこともあるのだ。
車検切れのまま車を買取・引き取りに出した場合
車検切れのまま車を買取・引取に出した場合は以下のようなメリットがある。
車検切れのまま車を買取・引き取りに出すメリット
- 【メリット1】車検を取得する手間が省ける
- 【メリット2】トータル費用で得をすることが多い
ただし、以下のようなデメリットも知っておく必要がある。
車検切れのまま車を買取・引き取りに出すデメリット
- 【デメリット1】査定額は低くなってしまう
- 【デメリット2】店舗査定を受けることができない
- 【デメリット3】放置期間が長いと車の状態が悪くなる
車検がない車はどうしてもマイナス査定は避けられない。だが費用面だけ見れば、車検費用のほうが高くついてしまうことが多く、車検切れのまま売ったほうがお得になることが多い。そのため、車検を取るのは得策とは言えない。
もし車検ギリギリならば、切れる前に売却するのが理想だが無理に安く手放すことも良くない。まずは高価買取してくれる業者選びを重視したほうがいいだろう。
車検切れの車を高価買取してもらう”3つのポイント”
車検切れの車は何かと不便ではあるし、放置期間が長くなればなるほど車の状態が悪くなるものだ。そのためできるだけ早く売るのが理想だ。
だか、それ以外に車検切れの車を高価買取してもらうには以下のような3つのポイントを覚えておこう。
車検切れの車を高価買取してもらう”3つのポイント”
- 【ポイント1】内装を綺麗にしておく
- 【ポイント2】点検整備記録簿を保管しておく
- 【ポイント3】車買取を利用する
本来なら車査定では外装も綺麗にしておくべきだが、公道を走行できないため洗車にも行けない。そのため内装だけは綺麗にしておくべきだ。またいつ整備したのか点検整備記録簿があれば、買い手は安心できる。
車検切れの車はエンジンがかからないなどいろいろと不具合も出てくるものだ。だが買取してもらう場合にはその部分は修理・整備せずそのまま売ったほうが結果的にお得になる。
《要注意》車検切れのまま公道を走ると罰金刑になる
車検切れの車で公道を走行すると、無車検運行による道路運送車両違反になる。違反点数は6点となり、6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられるのだ。さらに30日間の免許停止処分も受けてしまう。
また自賠責保険も切れていることが多い。無保険車運行単独で違反点数は6点だが、無車検走行が加わると違反点数は合計で12点になる。
罰則は1年6ヶ月以下の懲役もしくは80万円以下の罰金、さらに90日間の免許停止処分を科せられてしまうのだ。
車検切れの車を売却する『2つの方法』
車検切れの車は公道を走行できないため、そのままでは店舗に車を持ち込んで査定してもらうことができない。ただそれでも以下の2つの方法で売却することは可能だ。
【方法1】仮ナンバーを取得して買取店に持ち込む
車検切れの車でも公道を限られた期間走行できるのが仮ナンバーだ。一般の方が利用する仮ナンバーは全国の市町村役場で申請することで借りることができ、それを車検切れの車に装着すれば公道を走行して買取店に持ち込むことができる。
そのため、どこの買取店でも店舗査定を受けられるのがメリットだ。ただ、仮ナンバーが借りられる期間は最長で5日間となるため、その期間内で売買契約を完了させる必要がある。
また長期間放置していた車だと、肝心の車が動かない可能性もあるため注意が必要だ。
【方法2】出張買取に依頼して自宅で査定してもらう
車検切れの車は公道を走れないため、店舗査定を受けるのが不可能だ。だが最近では多くの買取店で出張査定を行っているため、自宅で査定してもらうこともできる。
しかもその多くは出張査定料は無料なのだから、気軽に依頼できるだろう。特に長期間放置していた車なら、動かないわけだから出張査定してくれるのはありがたい。
だが、すべての業者が出張査定可能というわけではないため、査定してもらえない業者が出てくる可能性もあるのが難点だ。
車検切れの車を売却する際の『必要書類5つ』
車検切れの車を売却する際には以下の5つの書類を準備する必要で、万が一不足・紛失している場合は再発行することになる。
自動車検査証 |
運輸支局で再発行 |
自賠責保険証明書 |
保険会社での再交付 |
自動車納税証明書 |
各都道府県税事務所または自動車税管理事務所 |
印鑑登録証明書 |
市町村の役所 |
リサイクル券 |
自動車リサイクルシステムのHPより自動車リサイクル料金の予約状況を印刷 |
車の車検が切れているのだから自動車検査証は効力がないと思いがちだが、車検が切れていても売却する際には必要になる。また同時に自賠責保険も切れていることも多いが、その場合は再加入が必要だ。
車検が切れてしばらく経過していると、上記の書類と住所や姓が変わっているケースもある。その場合は以下の書類も必要だ。
住所が変わった |
住民票 |
結婚等で姓が変わった |
戸籍謄本 |
車検切れの車を高く売るなら”車一括査定”を利用する
車検切れの車は、買取店によって評価が分かれるところだ。特に長期間放置されていた車や、年式も古くなったボロボロの車は確立している販売ルートによっては買取できないケースも出てくるだろう。
そのため、買取額には大きく差が出てしまうものだ。また出張査定してもらうなら尚更可能な業者は限られてくる。そのため、複数の業者に査定してもらう必要があるのだ。
そして高価買取してもらうなら車一括査定を利用するのが一番だろう。車一括査定なら業者選びもスムーズにできるはずだ。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2023年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
車検切れの車、特に年式も古くボロボロの車だと買取不可となるのでは、と思うかもしれないが決してそういうことはない。もちろん買取額は低くなる可能性はあるが、買取査定を受けてみる価値は十分にあるのだ。
だが、車検切れの車は公道は走行できないこともあるし、そもそも動かない状態の車もあるだろう。そのため、業者によって対応や査定額も大きく違ってきてしまうのは否めない。
まずは多くの業者から車検切れの車も高価買取してくれる業者を探す必要がある。