買い替えなどでマイカーや社用車などを買取りに出す場合、その車は買取側で査定がなされる。
査定方法としてはデイーラーや買取業者の店舗などへ持ち込むか、ネットの一括査定サービスのように出張査定を選ぶ事も可能だ。出張査定に対応しているのは一括査定のほか、買取専門店や中古車センターといった業者だ。
車の出張査定 | |||
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メリット | デメリット | ||
空いている時間を利用して自宅や駐車場で簡単に査定ができる | 査定料が必要な場合も(一括査定サイトは無料) | ||
複数の買取業者を競合させて査定額を吊り上げることが可能 | 査定額を巡るトラブルなどが報告されている |
出張査定で注意したいのが、トラブルだ。査定に来た業者が成約するまで帰らない、契約完了後に買取額を変更するといった相談が国民生活センターに寄せられている。
出張査定のメリット・デメリットを総括すると、出張査定を使うのなら「一括査定サイト」に依頼するのがベストだと言えるだろう。
一括査定サイトなら出張査定のデメリットを解消し、メリットを最大限に活かすことができるからだ。
ネットの一括査定や買取店舗に電話して出張査定
出張査定で最もメリットがある方法に、ネットの一括査定サイトの利用がある。複数の一括査定サイトが運営されているので、目ぼしいところを2,3サイト選んで申し込む事ができる。
申し込み方法はフォーマットにマイカー情報を含む若干の個人情報を入力するだけ、すると興味を持った業者から買い取り予定額を提示してくるので、その際に出張査定を依頼する。
また買取専門店や中古車センターでも出張査定をしているので、電話をして自宅などに来るようにお願いする事も可能である。
出張査定の日時を決める!後日確認電話あり
出張査定を申し込む際のポイントは、日時と場所である。査定自体は15分もあれば完了するが、価格交渉や買取り手続きなどの必要を考えると1時間ぐらいの猶予は必要だろう。
そこで自分が確実に対応できる休日などに時間を取る事がポイントだ。尚一括査定の場合は2,3の業者を同時に来てもらう事が多いので、出張査定の時間配分にも気を付けよう。
それから査定の場所だが、大体は自宅や駐車場を選ぶケースが多いが、職場に呼ぶ事もできる。日時が決まったら当日を待つだけだが、時に業者からの確認電話もある。
出張査定日時に買取業者が訪問(査定30分程度)
一括査定サイトでアクセスしてきた買取専門業者に出張査定を依頼した場合、殆どの業者は約束した時間の10分前には来てスタンバイをしているものだ。ですからこちらも時間厳守で対応したい。
そこで査定に出す車と車検証等の必要書類を揃えておく。では肝心の査定だが、所要時間は30分が目安となる。その間に車のチェックをして、査定額の提示とその理由等が説明される。
これは買取専門店や中古車センターの主張査定でも同様だ。そこで、もし同時刻に複数社を依頼する場合は、30分以上の余裕をもってスケジュールを立てると良いだろう。
交渉が折り合えば売却契約書を締結
こうして出張査定を受け、買取価格の交渉なども思う様にいった場合は、その場で売却契約を結ぶ事ができる。もちろん交渉決裂はよくある事で、その際は別の業者に出張依頼をすれば良い。
高額な取引なので納得のいく形で売却するべきだ。そこで売却契約の締結には、複数の書類作成が必要となる。
そこで前もって準備する書類は全部で6種類、車検証・納税証明書・自賠責保険証・実印・印鑑証明書・リサイクル券である。
もし必要書類がない場合は、再発行をする必要がある。そして売却譲渡のための名義変更といった書類を作成するが、もちろん業者さんが殆ど記入するので心配はない。
引渡しから入金
売却契約書を締結され、全ての必要書類が揃えば、後は業者さんが車を引き取っていく。買取査定から引渡しまでは1時間もあれば終わってしまうのが普通だ。
それで売却後の入金については、基本的に指定の銀行口座への振込となる。入金までのタイムラグは業者によってまちまちであるが、一般的には1週間前後を見ておくと良いだろう。
最近はスピーディになって、早い場合で3営業日ぐらいで振り込まれるケースも多く見られる。ただし1週間ぐらいは待つつもりでいると良い。だがそれ以上遅れる場合は、一度確認の電話を入れる事も必要だ。
【参考】出張査定にかかる時間
一般的に主張査定の当日に掛かる所要時間については、スムーズに事が運ぶ場合は、車の査定チェックに15分前後、そして買取の査定額算出に5分前後と20分も掛からずに査定額が提示される。
実際に車の検査は走行距離と製造年月日、それにエンジンルーム棟の油漏れ跡や事故歴の確認、車内インテリアの状態チェックぐらいで実にシンプルなものだ。
そして査定額の説明と価格交渉がなされ、買取りの有無を決めるまでに30分が目安となる。ここまでを出張査定の所要時間と見る事ができるだろう。
それで買取が決まれば、必要書類の作成をして契約の締結がなされ、車が引き渡される。つまり査定から引き取りまでのトータルタイムは、大体1時間を見ておけば十分である。
出張査定のメリット
主張査定のメリットには、自分の空いている時間を利用して自宅や駐車場で簡単に査定が得られる事だ。
普通買取査定を受ける場合は、わざわざ店舗へ車で行って、順番を待ちながら査定を受ける必要がある。特に土日は込んでいる事も多く、2,3時間待たされるのもザラであろう。
それで1日かけて2店舗ほどで査定をしてもらって、後は面倒になってその場で決めてしまうユーザーは少なくないのだ。それでは高額査定を捉えるどころか、相場価格にも至らない結果になりかねない。
しかし一括査定サイトで自分の車に興味のある業者を幾つか選びだし、その中で良い値を付けてくれそうな2,3社に出張依頼を掛けるなら、価格交渉もしやすく、望みの査定額をゲットしやすくなる。
もちろん地元の買取業者や中古車センターの出張査定では高額査定が望み難いが、少なくとも時間的な利便性は得られる。
【メリット1】忙しくて時間がなくても自宅で査定
車の買取で最も面倒なのが、時間を取って近隣の買取専門店や中古車販売店を回って査定を受ける事だ。近隣に複数の買取業者の店舗があれば良いが、そう都合よく店舗が集まっている事はない。1日かけて1,2店舗を廻る結果になるのだ。
特に忙しい方は休日ぐらいしか予定が取れずに、それで他の査定希望者の中で順番待ちをしなければならないのが常である。だが前もって出張査定を予約していれば、約束した時間の1時間前後を空けておくだけで良い。
場所も自宅を指定しておけば、前もってマイカーの洗車・クリーニング・メカニカルなチェックを済ませるのも簡単だし、後は自宅でくつろいで業者を待つ事もできる。実はこの余裕が高額査定には大事なポイントだ。
車のクリーニングでは室内の臭いとエンジンルームのオイル跡には要注意で、そこをじっくりと掃除しておけるからだ。また交渉でも自宅でくつろいでいた方が有効である。
【メリット2】出張査定は自宅以外の場所でも査定は可能
では、出張査定を自宅以外で指定する事が可能だろうか?答えは充分に可能である。よくあるケースとしては、勤め先に来てもらうパターンがある。それで昼休みの時などにササッと査定をしてもらう方は少なくない。
その場合はマイカーで通勤をする必要があり、駐車スペースに関してもちゃんと確保する様に準備をしておくべきだろう。また自宅に駐車スペースがない場合は、普段利用している駐車場に来てもらう事も可能である。
ただし注意しておく事として、約束した時間は絶対に守る事、ここを疎かにすると良い査定額が得られ難くなるし、交渉時に話がスムーズに進まない事がある。
その他にも、査定をする上で支障が出ない場所であれば、基本的に来てもらう事ができるであろう。
【メリット3】同時査定による買取業者の競合
出張による買取査定を受ける時に最もメリットになるのが、複数の買取業者に競合してもらう事である。この点では、地元の買取専門店や中古車センターでは期待ができない。
自分で店舗を回っては査定を受けるので、それぞれの買取査定額を互いに競わせるための交渉も難しいだろう。
だが一括査定サイトの場合は、あらかじめ複数の業者が参加する前提になっていて、購入希望者が被れば当然価格競争をする様に設定されているのだ。
また出張査定時間をわざと連続する様に予約して、他の業者と顔を合わせる仕掛けも可能になる。こうして3~5社を一堂に集めて出張査定させるケースは少なくない。
これで、本気で購入したい業者が買取価格をつり上げてくるし、自分から交渉する時にも話が進みやすいというメリットが生じるのだ。
出張査定のデメリット
この様にメリットの多い出張査定サービスではあるが、実は気を付けるべきデメリットもある。それは買取業者間でひそかに談合し合うケースだ。レアなケースとはいえ、顔を合わせた業者同士が暗黙の了解で上限額を下げてしまう事がある。
査定スタッフは同じエリアを毎日回っていて、互いに顔馴染みになり易い。そこで事前に話を付けてしまうのだ。
例えば初めの業者が低めの査定額を提示する。後の業者たちはその価格を元に査定価格の交渉を進める為に、どうしても欲しいという業者がいない限り、得てして安値で買取られる事になる。
防止策としては、出張査定のグループを2つに分けて、別の時間帯に行ってもらう事だ。
それで両者のトップ同士で競合されると効果的である。またこういった競合を仕掛ける事に、オーナーさんが罪悪感を抱いてしまう事もある。この感情的デメリットも考慮すべきだろう。
【デメリット1】査定料金がいる場合がある
一括査定サイトの場合は出張査定を無料で行う事が多く、それはノーマルサービスとして定着していると言えるだろう。それだけ日本車の中古車ニーズが高いという事だ。
特に海外の後進国では、丈夫で長持ちする日本車を好んで購入する傾向にあり、10年落ちで査定ゼロ車でも飛ぶ様に売れるものだ。
そういった事情があるので、買取専門業者は無料で出張査定を行って在庫集めに奔走している。しかし、中には有料で依頼を受ける業者もあるので要注意だ。
また地元の買取専門店や中古車センターでは有料の出張買取が多く見られるのも確かである。そこで出張査定を依頼する際は、既に分かっている場合でも、有料・無料の確認を互いにしておくのは肝心である。
出張査定前にすべきこと
少しでも高くマイカーを売るコツは、ズバリ洗車や車内清掃をする事である。
特に女性向けの車種は、臭いに十分注意しなければならない。またエンジンルーム内などのオイル漏れも要チェックだし、ボディ―の小さな傷やヘコミも自分で出来る範囲で直すと良い。
また譲渡・名義変更に必要な書類はちゃんと揃えておく事、もちろん実印や印鑑証明も忘れてはいけない。こうして前準備をしっかりと行っておけば、高額査定の可能性はアップするものだ。
【1】洗車や車内清掃
出張査定でも店舗査定でも、事前のマイカー掃除はしっかりと行っておきたいものだ。
まずは洗車場へ行って、スポンジやブラシで隅々まで洗車する。普段機械洗いの方は特に丁寧に行うと査定額アップになるだろう。
また室内の細かな汚れをしっかりと落しておく事も忘れずに。特に空気ダクトの部分やシートの裾周りには汚れがこびり付いているので、歯ブラシなどで丁寧に落としておこう。
それから車内の臭いを徹底的に除去するべきで、タバコの臭いが残っているだけでマイナス査定になる事もある。
そして黄ばんだシートカバーやマットにアクセサリーは外した方が好印象だ。
それからエンジンルームも洗車するが、ポイントは油の汚れだ。オイル漏れがあればパッキングくらいは取り替えておくと良いだろう。ただし修理費を掛けて治すのはNGである。
【2】不要なものを車内から出す
車の掃除と共に行っておくべき事として、社内やトランクルームにしまってある私物は車から出しておいた方が良いだろう。他人が見たら役に立たないモノも処分する方が好印象となる。
よくあるのが、ゲームで取ったぬいぐるみやキャラクターモノを飾ったままにする事だ。それにお守りや使いかけの芳香剤もない方がスッキリとする。
要するに、まだ使えるからと言って、あまり価値の無い不要物を一緒に査定に出すのはデメリットになるので要注意なのだ。
それからトランクにしまってあるこだわりの修理キッドや工具も査定にはならないので取っておこう。後で自分で使った方が価値が出るのだ。
また反対に純正で付いていたパーツは全て一緒に査定に出すべきである。純正パーツと高額カスタムパーツはプラス査定になるので忘れない様にしよう。
【3】整備記録簿、保証書を用意
査定をする際に参考とされるのが整備記録簿である。これは車検証などをまとめてあるファイルの中に備わっていて、定期点検などをすると、そこに詳細が記録されていく。
普段からメンテに気を使っている方は、是非この整備記録簿を査定スタッフさんに提示しょう。当たり前にオイル交換やその他のメンテを行っていれば、十分にプラス査定になるだろう。
また車を売却する際には、幾つかの必要書類がある。基本としては車検証・納税証明書・自賠責保険証・印鑑証明書・リサイクル券である。
このうちのひとつでも欠けていては名義変更ができないので要注意である。ない場合は再発行をしてもらわなければならない。それから譲渡の公式書類にサインと実印が必要となるので、実印も揃えておく様にする。
出張査定のトラブル事例、対処法まとめ
国民生活センターには、毎年1000件前後の自動車売却トラブルに関する相談が寄せられている。
特に査定額を巡るトラブルが多く、一旦決めた買取額を契約完了後に変更するとか、売却側がキャンセルするなど,売る側・買う側両方から問題を起こしているという。
これは自動車買取契約にクーリングオフのルールがないために生じやすいとも言えるだろう。また売却側が個人である為に、法的な知識が乏しく、買い手の言いなりになり易い現状もある。
他にも買い取りを強要されるとか、しつこく粘ってくるスタッフもいる。それどころか、一旦決めた査定額を後で電話で変更する悪徳な業者もいるのだ。
この様に対応が酷い場合は、消費者センターや警察に相談するなど、適切な対応を取るべきである。
業者が売るまで帰らないとき
無料出張査定サービスでは、業者さんが『わざわざ来てあげたんだ』という態度を出す事がある。
それは売り手がなかなか査定額を受け入れない時で、ダメ押しのつもりで恩に着せるテクニックである。だが、その態度も度を越せば、契約を取るまでは帰らないと頑張ってしまうスタッフも出てくるのだ。
この場合に依頼者は多少なりとも引け目を感じていて、強く断れない状況に陥りがちだ。そんな時は『用事がある』とか言って、きっぱりと帰ってもらうべきだろう。
曖昧な返事は、むしろ相手を頭に乗らせるだけなので避ける様におすすめする。
売らない意思をはっきり伝える
一括査定サービスで複数の業者に出張査定を依頼した場合、全部の査定が終るまでは結論を出さないのがセオリーだ。
依頼をした業者さん全部と会って、それぞれの査定結果を受ける事は礼儀であるし、結果として自身の為にもなる。
そこで問題になるのが、どうしても売って欲しいと食い下がってくる業者がいる事だ。それは査定途中でも生じるし、売り先が決まった後でもしつこく迫ってくる事もある。
すると売り手側は怖じ気付いてしまう事が多い。この手の交渉に慣れていない事もあって、相手のアタックを交わし切れなくなるのだ。
だが、せっかく無料で査定に来てくれた業者さんに『済まないという気持ち』で断れないのは、むしろ相手にとってもデメリットになる。
価格が納得できなければ、きっぱりと断った方が相手も諦めがつくし、わだかまりも残さないで済む事を知っておこう。
酷い場合は警察に相談
アナタが海外などでも大人気のランドクルーザーを売却のための査定に出すとする。しかも買取業者に自宅まで出張査定に来てもらった場合、ちょっと相場よりも低い価格で強引に買い取りを迫る性質の悪い業者に捕まってしまう事があるかもしれない。
この手のプレミア中古車は、海外でビックリするほどの高値で売れる為に、買取業者さんの食いつきが非常に強くなる傾向がある。
この様に、たまたま探していた車が査定に出された場合、業者さんによってはかなりしつこく攻めてくる事があるのだ。
それで断ったにも拘わらず、何度も電話をしてきたり、家に訪ねてくるといった押し売りに発展するケースも在りうる。
そこで迷惑セールスに遭った時は、消費者センターや警察に相談する方が良いかもしれない。特に精神的ストレスになるなどの強迫観念を抱いた時は、しかるべき方法を取る事も考えておこう。
車の出張査定、店舗の持ち込み査定に向いている人
買取による売却方法には中古車買取専門店舗や中古車センターへ持ち込んで買い取りをしてもらう方法と、一括査定サイトなどから出張査定を依頼して売却する方法がある。
そこでどちらにメリットがあるかを選ぶには、その人の性格や事情が関係してくる。まず出張査定からの売却では時間的な余裕がポイントとなる。出張査定のメリットは複数の買取業者の査定を受け、その査定額を比較して決定する事。
その為に査定を受ける時間に余裕がある方が有利である。そして普段忙しくて店舗廻りができない方も向いている。また競合で価格つり上げが可能なために、値段交渉が苦手な方でも高額査定のチャンスが高いだろう。
反対に店舗持ち込みの査定に向いている方は、速攻で買取をしたい方だ。近隣の買取専門店へ行って、巧みに価格交渉をして即決する事ができる。そこで交渉術に長けている方は店舗査定に向いていると言える。
店舗の持ち込み査定向きなのはこんな人
マイカーを買取りしてもらいたい方で、自宅や勤め先の周辺に複数の買取専門店がある場合は店舗持ち込みで買取査定を受ける方法でもメリットがある。
一般的には一括査定サイトなどで、自分の車に興味のある方が自主的に買い取りの名乗りを上げてもらう方が高額査定に成り易いのは常識。
しかし、近隣に複数の全国チェーンタイプの買取専門店があれば、それらを丁寧に回ってみる事で高額査定のチャンスも出てくるのだ。
つまり持ち込みで査定してもらえる店舗が多い環境にある人とは、一つ一つ丁寧に店舗廻りをして、しっかりと値段交渉をすると良いだろう。
効率よく回る事ができれば、1日で2,3店舗はこなせるものだ。急いで買い取りを済ませたい方は、集中的に5,6店舗を廻り、その中で最高値の業者に売ると効果的である。
要するに店舗持ち込みによる買取法は、4~10店舗ぐらいの買取専門店等が身近にある事、そして日中(土日)店舗廻りが可能な人、そして何よりも価格交渉を苦手としない方に向いていると言える。
そして持ち込みのマイカーにプレミア性が高いと高額査定の交渉がしやすいので、こういった条件にある方は、目ぼしい買取専門店や中古車センターを一気に廻ってみると良いだろう。
出張査定に向いているのはこんな人
店舗査定と出張査定との違いは、『お願いして買ってもらう姿勢』か『欲しい業者さんに売ってあげる姿勢』かである。同じ交渉内容でも、この立場の違いで結果が大きく変わってくるのだ。
一般的に中古車ニーズは地域によって違うために、全国店舗展開している買取専門店なら日本中のニーズをチェックして、必要な方への高額販売が可能なために、比較的に高額査定を付けてくれる可能性が高いとされている。
だが、その点は一括査定サイトに参加している何百という業者集団も遅れは取らないものだ。それに店舗査定では条件次第で良い値を付けるという姿勢がある為に、得てして相手のペースで交渉が進むのが一般的である。
このために大人しい人は損をし易い。しかし出張査定の場合は自宅に買いたいという業者が集まってきて、ある意味で競合してくれるため、断然売り手が有利になる。これはセールス経験者なら良く分かるだろう。
つまり出張査定に向いている方は、価格交渉が苦手だという方、またマイカーにセールスポイントが少ない方もおすすめだ。
ただし出張査定の申し込みから、訪問日までいくらかの時間が必要となるために、急いでいる方は要注意である。時間的に猶予があって、じっくりと高額査定を狙いたい人にメリットが大きいといえるだろう。
高額査定なら出張査定!複数の業者の査定額を比較できる
せっかくのマイカー買取りなので、できるだけ高額で買取ってもらいたいと望むのが当然である。それに買取りは買い替えのための資金調達でもある。
少しでも頭金を入れる方がローンが小さくなるので、ここは頑張りたいところだ。そこで高額査定を望む方は、一括査定サイトから、アナタの車を是非買いたいと立候補してきた業者に出張査定を依頼するのがベストだ。
一般的に査定申し込みをすると、10社前後の業者から買取金額提示がなされる。その中から3~5社ほどを選んで出張査定に来てもらうのが効果的で、彼等が付けた査定額を比較し、更にそれぞれの業者に値上げをお願いする事も容易い。
彼等は買うためにわざわざ無料出張査定に来ている訳で、空手では帰り難いものだ。この心理が高額査定を生む要因となる。
できるなら同時査定がおすすめ!高額査定を引き出す技
一括査定サイトを利用すると、一瞬のうちに10社前後の買取希望業者が集まってくる。しかも買取予定額を提示しているので、大よその相場はこの時に分かるのだ。
そしてその中から5社ほどをピックアップして、出張査定の依頼をするのだが、この時にポイントとなるのは出張査定日をどうするかだ。結論を言うと、できるだけ同時出張査定で依頼を掛ける方が良い。
もちろん業者の都合があるので、無理な場合は2グループに分ける方法もある。では、なぜ同時査定がおすすめかと言うと、まず業者に『忙しいので時間制限である』と伝える事で、居座るような売り込みを避ける事が可能だ。
そして複数の業者が価格を競り上げる事も多く、売り手は黙っているだけで高額査定のチャンスが得られる。もちろん、一度に査定が終るために、買取が短時間で済んでしまう点もメリットだ。
そこで決定は全ての業者の言い分を聞いてからにする。そして互いの査定額を互いに知らせる様にして、さらに値上げをお願いすると効果的だ。無料出張で来ている業者さんたちは、空手で帰るよりは購入したいというのが本音だ。
それでいくらかの上乗せが得られるケースが良くある。こういったテクニックを駆使できるのも同時査定の魅力である。
みんなが使う出張査定は「一括査定」
今や一括査定サイトによる買取方法は、店舗買取やディーラー下取り、オークションと比べても利便性・利益性が高いと評価を受けている。
絶対量は店舗買取やデイーラー下取りに及ばないものの、利用者数は年々増加傾向にある。2016年度の中古車流通総覧+ガリバー社ヒアリングのデータでは、およそ92万人もの一括査定利用者があったとされている。
この好評の理由には、買取予定額を提示して買いたいと名乗りを上げた業者が出張査定でこちらに来てくれる事がある。
店舗買取は『済みませんが、買ってください』という姿勢であるのに対し、立場がまるで反対なのだ。ちなみに出張査定は、買取専門店舗や中古車センターからも依頼をすれば応じてくれる。
だが、やはり買取りをお願いしている姿勢は変わらず、相手のペースで価格も決まっていくものだ。これでは高額査定を望むのは難しいと言えるだろう。
その辺の事情が分かっている方は、まず一括査定サイトを幾つかピックアップして、査定申し込みをする。そして参加業者が買取予定額を提示して来たら、その中から目ぼしい業者を複数選んで出張査定依頼を掛ける様にしているのだ。
ここまではすべてネット上で対応ができる点もメリットで、相手に気を使ったり、不安になる心配もない。もちろん出張査定・買取の場面でも自分優位で進むので、一括査定の利用者が増えているのである。
【参考】引き取りも自宅以外の場所でOK
出張査定で買取契約がまとまった場合、その場で引き渡しをする事も可能だが、事情があれば後日取りに来てもらう事も出来る。
その場合の引き渡し場所は、必ずしも自宅である必要はない。もし自分の用事で車を移動させた場合、その移動先に来てもらって引き渡す事はよくある事だ。
例えば勤め先だとか、利用している駐車場でも問題はないのである。また反対に、売主が買取業者の指定する場所へ持っていって引き渡すケースもある。
ただし、契約締結後に関しては所有権が買取業者にあると考えるべきで、もし車両に損傷等が発生した場合にはトラブルとなることを理解しておこう。
また引き渡し時の確認も両者立ち合いで行わないと、後のトラブルを生む事になるので要注意だ。
車一括査定のトラブル事例まとめ
車の買取では一括査定サイトを利用した出張査定・買取が評判になっている。それは高額買取の可能性が高いという事、忙しい方でも空いた時間で自宅査定ができるといったメリットがあるからだ。
それでここ数年間利用者数は急増しているのだ。ただし、同時に一括査定サイト利用によるトラブル発生件数も増えている。
国民生活センターなどの消費者サポート系のデータによれば
- 『不当な契約で解約ができない』
- 『解約料が売買代金に比べて高すぎる』
- 『多数の業者から買い取りの勧誘電話が頻繁に掛かってくる』
- 『買取り代金の支払いがない』
などの相談が寄せられているとの事だ。この手の悪徳業者が一括査定サイトに紛れ込んでいて、利用者側にとっては迷惑な事である。
そこでトラブルに合ってしまった時は、消費者センターなどの公的手段を利用して、速やかに対処する方が良いだろう。
国民生活センターに寄せられる売却トラブルは増加傾向
自動車の買取に関する問題に対処している国民生活センターでは、ここ数年間の自動車売却トラブルのデータを公示している。それを見ると年々増加傾向になる事が分る。
具体的には2008年度に621件だった相談数が、2009年度には639件、そして翌年2010年度に急増して、およそ1.7倍超の1131件になっている。(参照:国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」)
また2011年はさらに1.6倍と増加傾向が顕著だ。これは日本の自動車販売数の低下が根底にある。高度成長期やバブル景気時とは違い、長く車を乗るユーザーが増えたために、海外では高値で売れる中古車の供給が減少したからだ。
要するに買取業者にとっては、ニーズがあるのに供給が追い付かない現状にあって、それで強引な買い付けや勧誘が行われていると分析している。
実際のトラブル事例
そこで実際に起きた自動車買取トラブルをチェックしてみる。よくあるのが契約した当日なのに解約ができないケースである。
一括査定サイトでは複数の出張査定を受ける事が多く、後でもっと条件の良い査定が出る事は良くある。それで慌ててキャンセルを申し込むが、『既に買い手がついて、内金ももらった』などと解約に応じないケースがある。
これは自動車の買取にクーリングオフが適用されない事が原因で、買取業者はわざと応じない態度を取る事も多い。
また解約ができる場合でも、高額な解約料を請求される事がある。実際に50万円で売却成立したが、解約料として10万円の請求が出た。中には買取額以上の解約金を請求されたケースもある。
その他にも頻繁にあるケースとして、強引な買い取りや嘘の査定額提示、あるいは買取金を支払わないトラブルも発生している。
複数の業者間で二重に契約してしまう
一括査定サイトの利用者が注意しなければならない点は、優柔不安な気持ちや欲張りな気持ちから軽はずみな契約をしてしまう事だ。
特に複数の業者が自宅にくる出張査定では、業者さんも契約を取り付けたいために言葉巧みに迫ってくるもの。そこで優柔不断であったり、気が弱い方の中にはつい軽はずみに契約してしまう事がある。
それだけであれば多少の損益で済むのだが、後から良い条件を持ち込まれて思わず二重契約をしてしまうケースもある。当人にしてみれば、先の契約をキャンセルすれば済むと簡単に考えるのだが、実際はそうはいかない。
業者は契約後速やかに名義変更の手続に入るし、販売先も探す。場合によっては既に販売先が決まっていて、契約が済んでしまう事も珍しくない。
それが契約当日に起こった場合、買取業者がすんなりとキャンセルに応じない可能性もあるだろう。こういった売却側の不注意による二重契約トラブルが度々生じているので、利用者は十分に注意したい。
車一括査定をする前に心得ておくポイント
車一括査定サイトに申し込む前に、利用者の方が抑えておくべきポイントがいくつかある。それは出張査定の日時と場所である。
確実に応対できるだけの時間帯を確保しておく様にする。また査定日までには売却出必要な書類を揃えておき、車をしっかりとキレイにしておく事も高額査定には大事だ。そして純正オプションパーツはすべて一緒に査定に出す。
また、せっかく複数の業者を集めるのだから、高額査定を引き出す交渉テクニックもチェックするべきであろう。ただ単に買取業者の指定額を受け入れるのではもったいない。
他社の査定額を持ち出したり、互いに競わせるなど、ノウハウがあるので知っておこう。この様なちょっとした仕掛けでワンランク金額をアップさせる事も可能なのだ。
その為にはマイカーの査定相場は確認しておかなければならない。最後に契約は全ての査定を聞いてから出すのもポイントだ。
【ポイント1】事前に都合のよい日時を決めておく
一括査定サイトはネット上に十数サイトも運営されていて、一度に複数のサイトに申し込む事も可能だ。
実際に2,3のサイトを利用し、10社もの買取業者に無料出張査定をしてもらうケースも少なくない。このメリットは何と言っても高額査定のゲットで、場合によっては相場の20%アップなどという成功例も見られる。
そこで括査定サイトで出張査定を依頼する前に、必ず確認しておきたいのが査定日・査定時間の確保だ。特に複数の業者さんを読んだ時は多目に時間を取っておく方が良い。
ちなみに一業者の査定時間は、説明・交渉も入れて30分ぐらいを見ておこう。5社が査定に来るならば2時間半以上は空き時間が必要だ。
取引である以上、時間を守る事も良い契約を取るためには重要ポイントとなる。スケジュール調整も含めて、段取りよく査定ができる準備をすることで、交渉時に負い目や弱気を感じずに済むメリットもある。
【ポイント2】事前に準備(必要書類、洗車や車内の清掃)
車を売却して、買取業者に譲渡する際に必要な書類がいくつかある。それは車検証・自動車納税証明書・自賠責保険証明書・リサイクル券・新車購入時に発行される保証書である。
これらはまとめてファイルされ、ダッシュボードの中に保管されているので確認しておこう。また査定の時に役立つのが整備記録ノートである。
特に年式の古い車種には必要で、オイル交換などのメンテがちゃんとなされてきたかどうかを証明してくる。
それから査定前には洗車場へ行って、徹底的に内外の洗車を行うべきだ。特に汚れの酷いエンジンルームや足回りは徹底する。
また車内も床やシート下部はしっかり洗おう。不要物を全て出してスッキリさせ、臭いも完璧に除去するとプラス査定になる。
【ポイント3】車買取業者との交渉術を把握する
買取業者が良く使う交渉術として、『今契約してくれたら、○○円まで出しますよ』というものがある。そして提示額は相場のちょっと上あたりにしているのがセオリーだ。
また弱った顔で『今契約してくれないと、査定額がどんどん落ちていきますからね』などのプチ脅迫トークも常套手段だ。
はっきり言って、4,5日結論が伸びても、それを理由に買取業者が値下げをする事はまずない。また競争相手が多いケースに限って、あれこれと急かせる様なトークを連発してくるが、何も気にせず査定を一巡させよう。
せっかく複数の業者に出張査定を依頼しているのだから、即決をするのはNGである。そして一通りの価格を確認し、その最高額をもって他の業者に逆プレッシャーをかけよう。
どうしても買いたい業者は上乗せで交渉に応じるだろう。もし、それ以上の値がつかない場合は、そこが高値と判断する事ができる。
概算の相場を知っておく(売りたい最低額を決める)
買取査定を受ける前に、自分の車の現在価値を把握しておく事はポイントである。例え人気車種でも不人気ブランドでも、それぞれに査定相場というモノが存在するのだ。
ネットの簡単査定では車種・グレードと製造年月日、走行距離だけの情報で判断するために、査定相場はあくまでもトータルの平均買取額をベースにしている。
この中には査定が最も低いとされるデイーラー下取りの分も入っているために、買取専門業者に売却する場合は低目のラインぐらいに認識しておくと良い。
まして一括査定サイトで名乗りを上げてくる業者ならば、当然これ以上の価格は付けてくる。そこでオーナーさんは相場にプラスαをした最低価格を決める事をおすすめする。
マイカーの売りポイントを踏まえて自己評価をし、上乗せ分を決めておくと買取額決定の際に迷わずに済むだろう。もちろん全ての査定結果が目標を下回るならば、その時は計算し直す必要がある。
1社目の営業マンに査定額を言わせる(すでに2社目だと伝えて最低額に上乗せして伝える)
自分の車の査定相場を確認し、自分なりの分析で買取最低額を決めたら、後は実際に出張査定を受ける番だ。
出張査定は時間をずらして数社に来てもらうのが一般的だが、一番目の業者には『あなたのところが2番目です』と言ってみよう。
それで査定してもらって買取額を聞く時に、『さっきの業者さんは○○円でした』と自分が決めた最低金額に少額上乗せして伝えるのだ。
すると業者さんは、その価格を目安に答えるはずだ。ただし業者さんも商売で来ているので、その価格が高いと思えば自分の見立てた査定額を言ってくる。
つまり、この初めの査定が現在の平均的な査定額だと理解する事ができる。もちろん上限ではなく、下限から中レベルと思っておくと良い。
2社目以降の営業マンには1社目の査定額より上乗せして言う
そして2番目の買取業者さんの時に、一番目に提示された買取額を利用するのだ。この価格に若干上乗せをした金額で、『さっきの業者さんは〇〇円を付けてくれましたよ』と伝えてみよう。
その金額が安いと思えばそれ以上の金額を提示するはずだ。例え高目だと思っていても、アナタの車を買いたいと希望するならば、その金額に合わせてくるかも知れない。
つまり、この2番目の査定額こそがあなたの車の上限を教えてくれる大事なポイントとなる。もしさらに上乗せをしてくる様であれば、それ以降も価格アップが期待できるし、合わせるレベルであればその金額あたりが限界値と言う事になる。
こうして全ての査定を受けて、トップの査定額を付けた業者に狙いを付け、他の業者にも『その価格以上なら契約する』最終交渉を掛けると良いだろう。
純正品やプラス材料になるものを積極的に伝える
高額査定をゲットするには、自分が持っている手段はすべて使い切る様にするのが得策だ。人によっては『そんな事はみっともない』とか、『恥ずかしくて言えない』と言う方もいるだろう。
でもそれでは現金アップを達成できないのだ。そこで見落としがちなのがパーツだ。よく純正パーツを他のパーツに取り替えて乗る方がいる。
その場合純正パーツは捨てないで取っておくのがセオリーなのだ。なぜなら純正パーツが揃っていないと査定が下がってしまうからだ。
いわゆるカスタム仕様車では、価格に転嫁できないパーツが多く、純正パーツに取り替えないと査定が一気に下がる事がある。
ただしモモのステアリングとか、レカロのバケットシートなど、プレミアの付く物もあるので、そういったものは全て一緒に査定に出すと良いだろう。後は業者さんが分別して価値のあるものをプラス査定で買取ってくれる。
【ポイント4】契約は慎重に必ず一社目で契約はしない
一括査定サイトのメリットは、まず購入希望者が買取価格の提示をもって自主的に申し込んでくる事である。しかも10社前後が一度に集まるために、その時点である程度の相場が確認できるのだ。
その中から数社に出張査定を依頼するのだが、実際に査定をした後で価格が変動する事に注意しよう。
本気で欲しいと思っている業者は相場を超えた査定額を付けてくるので、出張査定に来た全ての業者の買取価格が出るまで決断はしない様にするべきだ。
もちろん、業者も何とか自分のところに売らせる様にあれこれ誘惑してくるが、どんなに説得されても全ての査定が終るまでは契約の話しをしない事だ。
相手も無料出張でわざわざ買いに来ているので、返事を聞かずに諦める事はない。つまり契約を後でメールや電話で伝える感じで十分で、焦って始めの1,2社で契約をしないのがコツである。
車を売る場所(買取店)で査定額は驚くほど変わる
車の買取に関しては、買取り業者・店舗によって価値の付け方がかなり違ってくる。
例えば『ガリバーで100万円の査定がついても、ラビットでは90万円しかつかなかった』という話は良くある事なのだ。
これはニーズの問題で、この場合ガリバーはその車種の在庫が少なく、ラビットには十分に在庫があったということだ。あるいは買い手の目星がついていて、すぐに利益になる場合も高額査定をする。
こういった査定の格差は地域ごとでも違ってくる。東京ではニーズが低い4WD車種でも、北海道や海外なら高額査定になり易い。あるいは時期によってもニーズは変わる。
つまり欲しいというお客さんがいる車種は高額査定になり、反対になかなか売れないと判断すれば安値が付くのだ。
車一括査定でよく利用されているサイトと特徴
車一括査定サイトはたくさんあるが、その中でもよく利用されているのが次の5社だ。
この5社はどれも東証一部上場のグループ会社・子会社ばかりで、企業としての信頼性・安定性がある点が特徴だ。
しかも皆10年前後の営業実績があり、多くの方が利用し続けていて、顧客満足度が高い。そして利用に関しては、全て無料でサービスしている点も見逃せない。
しかも売り手と買い手の取引をスムーズに仲介してくれる安心感もある。最近では悪質な買取業者がはびこっている事もあり、参加業者のチェックを丁寧に行っている上記のサイトは、そういった面でも利用価値が高いのだ。
ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)の利用人数とシェア(割合)、特徴など
車一括査定サイトで人気ナンバーワンのナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)は、一部上場企業の株式会社エイチームのグループ企業だ。
ネットシステムを活用した車一括査定サービスに2007年から着手していて、継続的に高い顧客満足度をキープしている。
そこで、ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)の利用実績だが、同社の発表では2015年度におよそ35万人の利用がったとされている。
同年の車一括査定サイト総利用者数は、矢野経済研究所のデータでは88万人ということで、ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)のシェアは40%近い事になる。
この人気の理由としては、まず第一にJADRI(日本自動車流通研究所)加盟店となっている事がある。このJADRIは国内チェック機関としては信頼度が高く、自動車業界では権威のある機関とされている。
このバックボーンがあって、さらに実務でも評価が高いのが特徴だ。それは現存するどんな車種でも買取に応じる姿勢がある事、その取引を可能な限り構成に行うために、全国の実績の高い中古車買取業者と提携しているのだ。
指定フォーマットに基本的名情報を入力するだけで、たったの45秒で買取価格の概算が分かるのだ。そして1回の情報入力で最大10社の入札がなされ、ダイレクトに利用者へ希望買取額を提示するシステムも人気だ。
もちろん複数の買取業者に無料出張査定を依頼ができるので、手間ひまが掛からずに簡単買取りが実現されている。
ズバット車買取の利用人数とシェア(割合)特徴など
ズバット車買取は車一括査定では人気のサイトで、ランキングでも常に上位に取り上げられている。また2003年からこのサービスを開始している一括査定業界の老舗としても評価が高い。
ちなみにズバット車買取の年間利用者数は、2015年度のデータを見るとおよそ18万人になっていて、同年度の業界総利用者数88万人からすると、およそ20%のシェアになるのだ。つまり5人に1人がズバット車買取を利用したことになる。
その人気の秘密には、まず『ズバット 車買取比較』というサービスがあって、一括査定の依頼を受けると全国80万台近い分析データをもとにした最新買取相場が速攻で表示される。
また依頼者の車に興味を持った買取業者の内、ズバット車買取の独自の選定方法によって、最大10社の買取業者が紹介される。
選ばれた車買取業者は後に電話かメールで査定額(買取希望価格)を連絡してくれるので、愛車の相場を再確認できて便利である。
その情報をもとに出張依頼の業者を選び、後は実際に自宅などで査定してもらえば、かなりの確率で高額査定が得られるだろう。
またズバット車買取では、問い合わせ専用の窓口を用意しており、買取りのプロがカスタマーサポートをしているのも特徴的だ。
カービューの利用人数とシェア(割合)特徴など
日本最大級の自動車専門サイト・carviewが運営している車一括査定サイトに、カービューがある。
ここは中古車専門の売買メディアとして昔からファンの多い企業であったが、ネットの普及を見込んで2000年から、いち早く一括査定サイトを立ち上げている老舗中の老舗なのだ。
そのおかげで利用者にも非常に人気があり、利用者実績では2015年度に15万人以上を記録している。これは総利用者数の17%にあたり、シャア獲得率でもこの年の第3位となっていた。
そんなカービューの利用メリットは高く、高額査定を付ける専門の買取業者が多数参加しているのが特徴的だ。もちろん全国から200社以上もの参加業者があり、どんな車でも取り扱いが可能な点もメリットである。
それで営業開始17年間で、既に利用者が400万人を突破しているという事実も評価に値するだろう。一括査定の申し込み方法はネットからの簡単入力で、45秒もあれば送信完了する。
それで興味を持った買取業者が、2営業日以内に買取予定額を提示して参加してくる。カービューでは最大8社までを紹介してくれるので、その中から目ぼしい業者を数社選んで出張査定を依頼すると良いだろう。
カーセンサーの利用人数とシェア(割合)特徴など
カーセンサー簡単ネット車査定は、リクルートカーセンサーが運営するサイトである。
人材派遣のシステムを作り上げたリクルートならではの論理的なサービスが好評化を呼んでおり、中古車買取の媒体提供でも実力を発揮している。
それでカーセンサー簡単ネット車査定の利用者実績だが、2015年度のデータでは約10万人の利用者があった。
日本全体では約88万人が一括査定サービスを利用しているので、カーセンサー簡単ネット車査定のシェアはおよそ11%となるのだ。
運営開始は2008年で、それ以前もカーセンサーは中古車情報誌としてカーマニアには非常に高い人気を博していた。
そのノウハウにより買取専門業者との連携はしっかりしていて、利用者ニーズを的確に捉えている点も特徴的だ。またリクルートは参加企業への管理が厳しく、利用者への迷惑営業なども抑制されるメリットがある。
そこで最大査定依頼数は10社まで、エリアによっては最大30社まで可能。また約300社ある提携業者を地域別で検索できるため、地域にある提携外社をチェックする事も出来る。
それから申し込み入力には3分程かかるが、正確な情報提供で参加業者の買取予定額の制度が高まるメリットがある。
また申し込みのホームページには、買取りでよくあるQ&Aを紹介したり、高額査定のテクニックを分かり易く説明したりと利用者目線でのアドバイスが充実しているのも特徴的だろう。
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)の利用人数とシェア(割合)特徴など
楽天市場で利用者を急速に拡大してきた東証一部上場企業・楽天株式会社が、2008年から車一括査定サイト「楽天オート」の運営、2023年以降は楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)を運営。
当時の楽天オートの利用実績だが、2015年度のデータでは約5万人で、その時の総利用者数88万人の6%弱と控えめではある。
それでも楽天オートには特典があるので、利用者の中にはコアなファンが多かった。その特典とは、まず楽天オートの一括査定を利用すると、その場で5ポイントがもらえるシステムになっていた。
そして実際に一括査定を利用して買取契約が成立すると、さらに1500ポイントがもらえる。利用価値の高い楽天のスーパーポイント目当ての利用者が実際には少なくない。
そんな楽天オートでは、全国100社の買取専門業者が参加していた。他の大手サイトと比べると若干少ないのだが、少数精鋭的で、実利主義の楽天らしい戦略と言えるだろう。
そして査定依頼は最大10社まで、これで利用者のメリットは確保できる。申し込みフォーマットは、ちょっと入力項目が多く、3~4分は掛かる感じだ。
ただし、申し込み段階で詳細な情報を提供すれば、参加業者の買取予定額の精度が増し、初めから高額を付けてくる確率が高まるのでメリットと言える。
他一括査定の利用人数とシェア(割合)特徴など
以上に挙げた5つの車一括査定サイトの他にも、利用価値のあるサイトが複数運営されている。
Goo買取やユーカーパック、安心車JPに一括査定.comや車査定比較.COMといったところがランキングでも良く顔を出す一括査定サイトである。
それぞれの利用者数やシェアに関しては詳しい情報が手元にないが、先に挙げた5社で全体の90%を占める事から、残りは10%といったところだろう。
ただし特徴としては、ここに挙げたサイトの多くがJADRI(日本自動車流通研究所)に加盟した実績があり、高額な中古車の取引をするステージとしては信頼性・安全性が高いと言えるだろう。
またネットの利用・申し込み方法も簡単で、個人情報のセキュリテー面でもしっかりとしている。その理由の一つとして、加盟している買取業者の管理が徹底しているからだ。
ほとんどのサイトには相談窓口があり、利用者の質問や苦情を積極的に受け付けていて、トラブルを起こした業者には厳しいペナルティや排斥も実行している。
近年ネット環境が一段の進歩を遂げた事で、高額のマイカー買取でさえ、ネット上で気軽に執り行えるメリットが出てきた。
しかしそれに乗じた悪徳業者が、あなたの大事な財産を狙ってくる可能性も高まっている。つまり、安全性を考えた一括査定サイトの選択が必要なのだ。
車一括査定サイトの特徴一覧
車一括査定サイトのランキングをチェックすると、必ず顔を出しているのが次の5社だ。それぞれに特徴がありメリットの多いサイトである事が分るだろう。そこでこの5社の特徴を紹介してみよう。
・ズバット車買取比較の申込フォーム記入事項は9項目で少な目だ。そして紹介される買取業者数が最大10社まで、参加している専門業者数は214社と大手では一般的な参加数である。ズバット車買取比較では概算価格表示のサービスがあり、あらかじめ相場が分かるので便利だ。またカスタマー用の窓口として電話サポートが設定されている。
・カーセンサーの申込フォームは15項目と詳細まで記入を要す。そして紹介社数は10社、ただし地域によっては最大30社まで可能だ。それで参加業者数が500社以上と、業界最大である点は注目に値する。
・ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)の記入項目は9つとカンタンだ。紹介社数は最大10社まで、また参加している業者数が50社と少ないが、これは少数精鋭的な戦略である。またサイト内には概算価格表示サービスがあり便利である。
・カービューの申込フォームの記入事項は10項目、そして紹介業者数は最大8社となっている。だが、参加業者数が212社と多めなので、高額査定を得やすい環境だ。事故車査定可のサービスもあって利便性は高いだろう。
車一括査定への大手企業の参入状況
車一括査定のサービスが始まったと当初では、そこに参加する買取専門業者が比較的地方の小さな中古車センターや中古車輸出代行業者などが多く、全国チェーン展開をしている中古車買取専門店の参入はなかなか見られなかったのが現状だ。
つまり2000年前後は、各チェーンタイプの大手買取専門店は、独自のルートだけで中古車の買取・販売を実行していたという事である。
しかし、一括査定のシステムのメリットや利便性・収益性を理解するに従って、ガリバーやラビット、アップルにカーチスといった大手買取専門店が続々と参加する様になっていたのである。
現在では、人気のある車買取査定サイトすべてに大手買取店の名前がアップされている。それは逆に一括査定サイトのプレミアム性を高め、更に高額買取への期待を高める相乗効果を発揮している。
これが利用者の利益率をアップさせていることは確かで、彼ら大手買取専門店の参入でワンランク上の高額査定が続出する様になったのだ。しかも安心して買い取りを依頼できる相手ともなっている。
もちろんガリバーやラビット、アップルといった大手買取専門店にしても、継続して独自の買取ルートを促進し、更に収益率のアップに勤しんでいる。
一括査定サイトは、あくまでもシェア拡大のアイテムに過ぎないとの位置付けである事は言うまでもない。
廃止前のJADRI(日本自動車流通研究所)の加盟店なら安心か?
さて、ここまで車一括査定サイトおよび、複数買取業者による出張査定のメリット等について説明してきたが、もう一つ確認すべきポイントを述べておく。
つまり、それは現在ネット上で運営されている車一括査定サイトの安全性・信頼性の基準である。
これだけ多種多様な一括査定サイトがネット上に提供されていれば、中には怪しい悪徳業者が紛れ込む隙も増えるであるだろう。
そういったリスクを軽減させるためには、確かなチェック機関が必要となるのだ。そこでひとつの目安として、JADRI(日本自動車流通研究所)に加盟していたサイトがどうかを見分け事も有効となる。
以前、ここに加盟している人気サイトには、
- 株式会社エイチームライフスタイル・かんたん査定
- 株式会社ファブリカコミュニケーションズの車選び.com
- 株式会社じげん・車買取EX
- 株式会社イード・安心車.jp
- 株式会社マイスタースタジオの賢者の車査定
- 株式会社コンコース・クルマ査定ナビ
などがあり、基本的にはこのJADRIに加盟している買取専門業者が参加していたのだ。(参照:JADRI「一括査定事業」)
現在は廃止されたが、JADRI加盟実績のある店ならよく有るトラブルを回避する事も難しくなくなる。そういった面でも買取契約を選ぶ際の基準となるだろう。
高値で売却するためには複数の買取店で査定してもらうのが基本
車を買取りに出す方法としては、ディーラーの下取りに買取専門店での買取査定、そしてネットの一括査定による複数社の出張買取、後もう一つがオークションへの出店がある。
この中でもっと買取額が低いのがディーラー下取りである。またオークションは出店の権利を得る面倒や、買取り手が付くまでのタイムラグなど手間がかかるので一般的ではない。
そこで一般の方が高額買取を望む場合、買取専門店か一括査定サイトを選ぶのが効果的ではあるのだが、結論を言えば一括査定で複数の業者さんに査定をしてもらうのが最も高額査定に成り易いのだ。
それは業者さんが立候補による参加をする事、そして購入のために他社と競合する為に、基本的に買取価格がつり上がる傾向があるためだ。
確かに、タイミングが良ければ買取専門店でもかなり良い値がつく事がある。しかしそれは確率的には低いし、また交渉実なども関係してくるだろう。
つまりアベレージを考えると、断然に一括査定サイトの利用は成功率が高いのだ。そこで一括査定で高額買取を得るポイントは、複数の業者に査定を依頼する事、できれば5社・6社ぐらいに出張査定に来てもらう事に尽きるのである。
プロが実際に試した買取体験談
私がマイカーのプリウス30を買取りに出したのは数年前の事だ。
その当時で3年落ちだった私のプリウス30は、査定相場でもかなり良いレベルにあったので、できれば新車購入の頭金を膨らませる形で買取させたいと考えていた。
そこで株式会社エイチームのグループ企業・ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)と、意外と穴場の楽天オート(※現在は楽天Car車買取を運営)の2サイトに一括査定を申し込んだのだ。
どちらも申し込みが簡単で、楽天の方が記入事項が多かったが5分と掛からずに申し込みが完了した。すると翌日の午前中に一気に8社から連絡が入った。
5社がナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)からで、3社は楽天オートからだった。提示価格にはばらつきがあって、最高金額は175万円だった。購入額250万円の査定率70%と好成績である。
その後も続々と参加者が連絡を取って来て、最終的に18社の買取予定額が確認できた。それで上位7社をピックアップして、土日の2日間に分けて出張査定に来てもらった。
それで全ての査定が出てから、最高額を他のメール・電話で6社に伝えて反応を待つ。すると2社がさらに価格を挙げて乗ってきたので、もうひと押しをした。
つまり安い価格を付けた方に状況を説明して値上げ要求を出したのだ。だが、さすがに限界だった様で、その業者は撤退していった。
結局、私の愛車は182万円で買取られていった。これは大成功である。
他にも96万円も査定額を引き上げた方法を以下の記事で掲載している。ぜひ参考にしてほしい。
出張査定を安心して利用できる車一括査定とは
愛車の査定を「買取専門店」に依頼すれば、ディーラーの下取りなどよりも高い査定額を提示してくれる可能性は高い。
その時のポイントが、複数の買取店に競合させることだ。買取業者は車を仕入れなければ儲けを作ることはできない。数多くある業者のなかから自社を選んでもらうため、前のめりに交渉してくる。
最高額を出した業者はさらに金額を上乗せするしかなく、業者全体のなかで買取額の吊り上げが可能となるわけだ。
ただ、自分で1店1店買取業者を回って査定を依頼するのは、たいへんな手間と労力が必要だ。そこで役に立ってくれるのが「一括査定」というサービスだ。
まとめ
マイカーや社用車の買い替えをする場合、手元にある車の売却の仕方によって買い替え費用がかなり違ってくるものだ。
例えば新車購入でも、そのままディーラーの下取りに出すのは損で、最近では買取専門店に買取ってもらう傾向にある。この時点で査定額が10~30%も高くなるのだが、また買取方法を工夫すると、さらに高額査定が期待できるのだ。
その方法はネットの車一括査定サイトの利用だ。ネット上には大手車一括査定サイトが複数運営されていて、そこには全国から買取専門業者が参加している。
もちろんガリバーやラビットといった大手買取専門チェーン店も積極的に入札してくるので、買取り申込時で最も高額査定をゲットする可能性が高まる。
そこで高額査定のセオリーとしては、まず2,3の車一括査定サイトを同時に利用する事だ。そうすると各サイトで10社づつの買取専門業者が、買取希望額を提示しながら連絡を取ってくる。
あなたはその中で高い金額を付けた5,6社を選んで、なるべく同日に出張依頼をすると良い。そして査定日に値上げの仕掛けをするのだ。
方法は簡単で、始めの業者の査定額に少し上乗せした額を、『前の業者さんは〇〇円でした』と次の業者に伝えるだけ。
これを可能な限り上乗せし続けて、最高額を引き出す。もちろん、その日に結論は出さない様にしよう。翌日に得られた最高額をもって、もう一度他の業者と交渉すれば、おのずと高額査定が得られるだろう。