一昔前は車を売却すると現金払いが一般的だった。しかし近年では売却時に口座番号を伝えておき、後日振込みをしてもらうのが一般的になっている。
この振込制になってから起きているトラブルが、指定された期日になっても入金されないことである。
車の売却方法も多岐にわたるようになっているが、大きくは業者を利用するか個人売買をするかである。この両方でお金が入金されない、というトラブルが起こっている。
その原因や対策について調べてみた。
車の売却後に入金されない『よくある6つのトラブル事例』
では車を売却した後に入金されない例について見ていこう。よくあるトラブルの事例なので、先ずはここで挙げた例を疑ってみるといいだろう。その上で解決手段を探っていくのがおすすめである。
車の売却後に入金されない『よくある6つのトラブル事例』
【事例①】振り込み先の情報に誤りがあった
業者を通している場合の入金されない事例で、最も多いのが振込先の情報を間違えていたケースだ。銀行振込の場合口座番号などを間違えて伝えていると、振込処理ができない。そのため入金が反映されないのだ。
もし自分が口座番号を伝え間違えているのに気づいた時は、すぐに利用した買取業者に連絡を取るといいだろう。
そして正しい口座番号を伝えるようにしたい。いずれにせよ入金期日から数日経過しても振り込まれないようなら、連絡をするといいだろう。
【事例②】買取業者が入金先を間違えていた
振込期日までに業者から入金されない場合、自分が口座番号を間違えたのではなく、業者側が間違えてしまった可能性もあるだろう。この場合もこちらから連絡をしないといけなくなる。
上記と同じように振込期日から数日待っても何もない場合は、どうなっているのか確認するといい。ちなみにご入金された場合は、以下のような手続きが必要になってくる。
- 金融機関に入金中止の手続きをする
- 再振込してもらう
基本的に業者側がする手続きになるので、車の売却側が何かをすることはないだろう。ただし入金までに要する時間が当初の予定よりも、1週間程度はずれ込んでしまう可能性が高いのだ。
そのため車の乗り換えを検討しているようなケースでは、購入をずらす必要ができるかもしれない。
【事例③】個人売買の相手が入金期限を守らなかった
個人売買におけるトラブルで特に目立つのが、相手が入金期限を守らないことだ。非常に多いトラブルでSNSなどでも報告されている事例である。
このケースでは相手に連絡がつかないことも多く、困る人も少なくない。
- 国民生活センターに相談してみる
- 振込ではなく車両引き渡しの時に現金手渡しとする
- 車両を引き渡しても、名義変更に必要な書類は入金後に渡す
- 個人売買でも支払いの取り決めなどをした売買契約書を用意する
といったような対処法が考えられる。これから個人売買にて車を売るのなら、2つ目以降のことを守った方がいい。しかし2つ目以降のことをせずに売却してしまったのなら、先ずは国民生活センターに相談したい。
【事例④】買取業者が振り込みの手続きを忘れて入金していなかった
車買取業者を通して車の売却をしたとしても、入金されないケースがある。その理由の1つが入金の手続きを忘れているケースだ。
などのようなタイミング次第で、うっかり担当者が入金を忘れてしまうケースがある。この場合は担当者に連絡をすると、直ぐにでも対応してくれるだろう。場合によっては即日で入金してもらえるはずだ。
ただ相手が忘れている場合、こちらから連絡をしないと気づいてもらえない。そのため支払い期日から数日経過して入金されないのなら、こちから連絡を入れるべきだ。
お金を催促するようで連絡しにくいと考える人もいるが、どんな理由で入金されていないのかわからないので、先ずは原因を突き止めるためだと割り切った方がいいだろう。
【事例⑤】悪徳業者の詐欺被害に遭った
前段でも伝えた個人売買で入金されないケースと同じように、業者の中にも悪質なケースがある。最初から支払う気のない詐欺のようなケースもあるのだ。
- 電話などで勧誘をしてくる業者
- 即金・高額買取などの宣伝文句を使っている業者
こうした業者の中には悪質な場合もある。査定をしてもらって見積書ももらったので安心していると、実際には業者が存在しなかったというものだ。こうしたケースで相談できる先は以下の通りになる。
受け取った名刺や店舗などに電話をしてもつながらない、などであれば該当する確率が高くなる。その場合は警察や弁護士に相談してみるといいだろう。
【事例⑥】買取契約後に車両の不備が発覚して対応が遅れた
きちんとした買取業者を利用したとしても、入金されない場合に考えられるのが、契約後に車両の不備が発覚したというものだろう。意外と車の売却で多いトラブルなので、このケースも要注意になる。
そもそも車売却時に査定をして、その結果として契約を結んでいるので、後になって車両の不備が発覚しても関係ないと考える人も多い。
しかし売買契約の中には必ず瑕疵担保責任というものがある。この責任があるので契約後に車両に不備が見つかった場合に、対応が遅れるということになるのだ。
業者からは減額を要求されたりするだろうが、原則として対応する必要はない。ただ話し合いをしなくてはいけなくなるので注意したい。
車の売買契約後の「減額請求&契約破棄」とは
車を売却する時にも契約書にサインをするはずだ。一般的に契約書にサインをした後は減額請求や契約破棄があったとしても通らない。しかし前述したように中古車売却では瑕疵担保責任があるのだ。
この契約を逆手にとって、契約後に減額請求をしてくる業者もある。酷いケースだと契約そのものを破棄される場合もあるだろう。正当な理由があるのなら、どんな原因で減額することになったと伝えられるはずである。
しかし理由をはぐらかさたり、不当なものだったりする場合がある。そうした時は国民生活センターに相談するといいだろう。また最初から減額はしないと約束している業者と取引するのもおすすめだ。
《注意》修復歴や不具合をわざと隠していた場合は「瑕疵担保責任」
先述したように車の売却では減額請求されることもあるのだが、悪質な業者が行なうケースが多い。またまっとうな業者でも偶にあるのだが、その場合は瑕疵担保責任を問われることがほとんどだ。
- 修復歴を故意に隠していた
- 車のトラブルを申告しなかった
などのようなことが原因で起こるものだ。
瑕疵担保責任とは、売り手側が伝えなかったことによる被害は、売り手側が責任を保つという内容になる。
しかし売り手は知らなかったケースも考えられるだろう。例えば中古車を購入したのだが、その時に修復歴があるとは聞いていなかったなどの場合だ。
そのような場合は一方的な減額請求を無効にできるという法律もある。ただ素人では解決が難しいと感じたら、国民生活センターに相談するといいだろう。
車買取の流れ~車売却後の入金や振り込み日数まで~
次に車を売却する時の流れについて見ておこう。
- 車を査定してもらう業者に連絡を入れる
- 車を査定してもらい、価格交渉をする
- 買取額に納得いけば売買契約にサインする
- 車の引き渡し日を確認する
- 名義変更に関する書類の引き渡しをする
- ローン残債がある場合は支払いをする
- 車と書類を引き渡してから入金がある
といったような形になっている。査定をした当日に売買契約を結んで、書類も用意していたとしよう。即日で車の引き取りもしてもらったとすると、およそ2日~3日程度で入金があるはずだ。
なぜ即日ではないのかと言うと、車を引き渡した後に再度確認が行なわれるからである。この確認で不備がなければ入金される形だからだ。
【大手買取店】即金対応の有無や振り込み日数《一覧表まとめ》
車売却における入金トラブルの『2つの対処法』
では最後に車を売却する時に入金されないトラブルを起こさないための対象を2つ紹介しておきたい。
主にはこの2つとなるので、1つずつ確認しよう。
【対処法①】 信頼性の高い大手買取業者を利用する
車を売却するといっても方法は様々だ。ただ個人売買については、素人が手をだすべきものではない。中古車業界での実務経験がある人など、ある程度の知識を持っていないとトラブルになる可能性が高いだろう。
そこで買取業者を選びたいのだが、こちらも千差万別である。全国規模の大手業者から、地域に密着した中小まで幅広い店舗があるのだ。
その中でも特に入金トラブルを起こしたくないのなら、信頼性の高い大手業者がおすすめになる。
- 社内のシステムがしっかりしているので入金忘れなどがほぼない
- 業者によっては減額請求はしないと約束している
などのように売り手側が利用しやすくしているためだ。また大手ではなくても地域に密着して信頼度の高い業者もあるので、口コミなどを見たりして確認するといいだろう。
【対処法②】 トラブルなしで高額買取を狙うなら”車一括査定”
中古車を売る時には車一括査定を使うのが便利だ。複数の業者に対して一括して見積もりを請求できるからである。
この車一括査定なのだが、仕組みとしては運営会社が審査をした上で登録している業者ばかりだ。
- 大手業者だけではなく地方優良店も多い
- サイト内で評判が確認できるケースもある
こうした特徴があるため、悪徳業者のような詐欺的な店舗が登録している可能性は低いだろう。安心して利用できる中古車店が多いので、入金されないトラブルを回避できる確率は高いはずである。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2023年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
車の売却をした時に入金されないトラブルについて情報をまとめてみた。車の売却で多いのが入金されないことだ。
特に個人売買ではこのケースが目立つので、知識のない人は利用しない方がいいだろう。また車買取業者を通していても、入金されないことがある。
その原因がどこにあるのかを調べるためにも、入金期日から数日経過しても振り込まれないのなら連絡を入れて確認してもらうといいだろう。