不要となった車を現金化する際は下取りではなく、買取専門業者に相談した方が良いだろう。特にボロボロとなった古い車を下取りサービスに出しても高額とはなりにくく、買取を専門とする業者の方が安心だと言われている。
査定では車の状態がポイントとなるためボロボロであることは理想ではないが、十分な査定額で売れる場合もある。
ボロボロだからといってただ処分するのではなく、相談に応じてくれる業者が近くにないか探すと良い。
古いボロボロ車でも高価買取は狙える
業者ごとに対応できる範囲は異なるものの、ボロボロとなった古い車でも買取可能なところもある。綺麗な状態であった方が査定では有利となるが、利用者がどのような業者を選ぶかが現金化を成功させるためのポイントとなるのだ。
特におすすめなのが専門性の高いプロの業者であり、どのような状態でも0円以上の買取を基本とするところもある。ディーラーの下取りに出すことは、以下の理由から避けた方が良い。
- ディーラーは古い車ではなく新車の販売をメインとしている
- 買取専門ではないため適切な査定が期待できない
- 本当ならある程度価値がある車でも安く買い叩かれてしまう場合もある
ボロボロであっても買取を得意とする業者をチェックし、査定について相談することだ。
古いボロボロの軽自動車でも十分な査定額で売れる
ボロボロであっても高く売れる軽自動車には、主に3つの特徴がある。
- 新車では購入不可能な絶版車である
- スポーツカーやSUVなど趣味性が高く部品の人気が高い
- 日本製は質が良く海外で高い需要がある
実は街中を走る車の3台のうち1台は、軽自動車であると言われているのだ。大きく燃費の悪く車と比較するとコストがかからないため、経済的に余裕がない人でも軽自動車なら比較的購入しやすいという事情が関係しているのだ。
15年落ちで走行距離が20万キロを超える古く車であっても、市場での人気次第では高額となる可能性がある。
部品といった一部でもカスタムベースとして役に立つため、商品として魅力があると判断する業者も存在する。
10年落ち・15年落ちの中古車の買取相場一覧
車種名 |
タイプ |
10年落ち |
15年落ち |
N-BOX |
軽自動車 |
-万円 |
-万円 |
タント |
15万円 |
-万円 |
アクア |
コンパクトカー |
-万円 |
-万円 |
ノート |
-万円 |
-万円 |
ステップワゴン |
ミニバン |
7万円 |
-万円 |
ノア |
16万円 |
-万円 |
VOXY |
30万円 |
-万円 |
セレナ |
10万円 |
-万円 |
エクストレイル |
SUV(ワゴン含む) |
37万円 |
-万円 |
ヴェゼル |
-万円 |
-万円 |
C-HR |
-万円 |
-万円 |
アルファード |
ミニバン |
66万円 |
-万円 |
エルグランド |
18万円 |
-万円 |
10年・15年落ちの古い車でも買取ができる『3つの理由』
車買取では走行距離が10万キロを超えると査定額が下がってしまうことが基本だが、10年落ちや15年落ちのものにチャンスがないわけではない。古い車でも買取ができる3つの理由が存在し、前向きに検討してくれる業者もあるのだ。
10年・15年落ちの古い車でも買取ができる『3つの理由』
1.整備をすればもう一度中古車として売れる
日本には車検の制度があり、法律を守っているドライバーであれば定期的に整備を受けているはずだ。10万キロを超えると査定額が下がってしまうというのはあくまでも目安であり、年式が10年を超えても走行距離が短い車もあるだろう。
そのような車は古くてボロボロとなっていても、整備をすればもう一度中古車として売れる場合もある。
年式も査定における目安であり買取の結果を絶対的に決めるものではなく、ある程度状態が良ければ商品として価値が生まれるのだ。
実際に中古車市場では10年落ちや15年落ちのものが商品として流れることもあり、人気の車種であれば欲しがる人が現れるかもしれない。廃車となっていない限り、ある程度の価値は付くだろう。
2.使える部品に価値がある
部品にどれだけの価値があるかも重要なポイントであり、以下のような事情から買取が可能となっている。
- 車は資源の塊と言われており鉄や樹脂などが使用されている
- リサイクルに関する法律があり動かない車でも解体される
- 車そのものが古くても部品の状態が良い場合もある
- 生産量が少なく希少性の高い部分もある
- 中古部品の取り扱いを専門とする業者もある
ボロボロとなった古く車でも解体して部品のみを商品として流せば、業者はそれにより利益を確保することができる。
一般人では価値がわからないような部品でも、業者にとっては高く売れる魅力的な商品となる可能性があるのだ。部品について詳しい業者に相談すれば、詳しくチェックしてもらえる。
3.車を買取して海外ルートで売却できる
実は走行距離や年式落ちで車の状態を判断するのは日本ならではのシステムであり、海外では以下のように事情が異なるため買取が可能となっている。
- 日本製は質が良いとされており需要が高い
- 特に東南アジア諸国では日本製の車の人気が高い
- 日本製の車に乗ることがステータスと化している地域もある
- 走行距離50万キロを超えていても販売されるケースもある
このような事情から日本国内では価値が付かない車でも、海外ルートで売却する業者も存在するほどである。
そもそも日ごろから整備されている車であればある程度ボロボロでも、よほどひどい状態でない限り動かすことができるだろう。海外ルートに強く業者がないか、チェックすることをおすすめする。
古いボロボロ中古車のおすすめ買取方法一覧
買取方法は1つだけではなく複数存在するため、適したものを選択する必要がある。すべての業者が古い車を高く買取してくれるわけではないため、複数を比較して良い査定結果を出してくれたところを検討すると良いだろう。
購入後”10年以内”の中古車は車買取業者へ売るのがおすすめ
車買取業者であれば上記にある通り査定額がアップする可能性があるため検討すると良い。反対にディーラーの下取り査定を利用すると、以下のような理由から損をする可能性がある。
- ディーラーは新車販売がメインであり古い車を得意としていない
- 専門業者のように適切な査定ができない
- 海外ルートを持っていない
ディーラーに依頼しても安く買い叩かれてしまう可能性があるため、専門性の高い業者に相談することがベストだ。
10年以内の車を買取業者に高く売るなら”車一括査定がおすすめ”
1円でも高く買取してもらいたいのであれば、インターネット上で利用可能な車一括査定が向いている。車一括査定には以下のような特徴があり、現金化しやすいだろう。
- 複数の業者にまとめて依頼を出せるため1社ずつ連絡を入れる必要がない
- インターネット上から申し込みが可能
- 出張サービスなどもあるため業者を直接訪れる必要がない
- 複数の業者による競合が起こる場合もある
1社ずつチェックする手間を省くことができ、わざわざ外出しなくても良いというメリットがある。さらに複数の業者が参加することで利用者の奪い合いに発展し、価格が更新されて最終的に高額となる可能性があるためおすすめだ。
ライバルよりも高い査定額を提示する業者が現れれば、古い車でも人気が出るかもしれない。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2023年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
購入して10年以上(15年・20年)経つ車は廃車買取へ
買取の中でも廃車買取を専門とするところであれば、購入して10年以上の古い車でも対応してもらえることもある。
もしも車一括査定を利用して満足できる業者がなかった場合、廃車買取という条件を指定して調べてみると良い。
廃車寸前でも0円以上の買取を約束してくれるところもあり、公式ホームページをチェックしたときに買取実績がわかる優良業者が良い。処分に必要な費用を負担してもらえる場合もあるため、気軽に利用できるだろう。
廃車買取ならどんな車でも0円以上買取の『ハイシャル』がおすすめ
ハイシャルは廃車と事故車の取り扱いを専門とする業者で、以下のような特徴がある。
- どのような古い車でも0円以上の買取となる
- 廃車にかかる費用が無料となる
- 土日祝日でも査定してもらえる
- 立ち合い査定は不要である
どんなにボロボロで古い車でも買取が保証されており、まったく動かなくなってしまった事故車でも問題ない。その上廃車と判断されても処分のための費用を支払う必要がなく、一般的な業者にはない専門性の高さがポイントである。
またハイシャルは世界中に販路を持っているため、ボロボロな車でも高額買取の実現性が高いのだ。
最も高く売れる国に対して輸出が可能な業者であり、全国対応かつ年中無休であることも人気の高さの理由である。
クラシックカーを売るなら旧車買取専門店がおすすめ
車買取の世界では人気の高い往年の名車のことを、クラシックカーと言う。根強いファンを持つ少し変わった種類であり、買取に出す場合は旧車買取専門店がおすすめだ。一般の中古車と同じように、ディーラーはおすすめできない。
20年から30年以上経っても人気の高いものもあり、希少性も高ければ旧車買取専門店は喜んで買取する可能性がある。
クラシックカーには不人気のものはないと言われており、査定時にどのような状態であるかが重視されている。
旧車買取専門店はクラシックカーに対する専門性が高いため、適切な査定が期待できるだろう。ただし業者ごとに何を評価するかが異なる可能性もあるため、一般的な業者と同じように複数の比較対象があると良い。
古いボロボロ車の下取り額は買取時の参考程度にしておく
この車は絶対にいくらで売れる、と断言することは難しい。中古車市場は様々な影響を受けて変動し、時代によって人気となる車種が異なるためだ。
下取り額は買取時の参考程度にしておき、良い結果が出るように工夫すると良い。ボロボロであってもチャンスはあるが、できれば綺麗な状態であることが理想である。
古い感じが気になる場合は、事前に以下の通りメンテナンスをすることをおすすめする。
- 軽く洗車しておく
- 専用クリーナーなどを使用して内装を綺麗にする
- 事故歴や修理歴があれば正直に伝える
少しでも綺麗な状態にするのが基本だが、事故歴と修理歴は隠すべきではない。隠していることがバレると参考価格以下となる場合もあるため、メリットがないためだ。
まとめ
古い車の買取についてポイントをまとめたが、ディーラーではなく専門性の高い業者に相談することが基本となる。
ボロボロであっても売れる理由があるため、車の状態が良ければ自信を持って査定を受けても良いだろう。業者選びも重要なポイントとなるため、特定の1社のみに頼ることは避けた方が良い。
車一括査定の利用や廃車買取の専門業者なども検討し、査定結果に納得できるまで根気強く探し続ける努力も成功のためには必要となるだろう。