ガリバーといえば中古車の販売や買取を行う業者として有名だが、個人間での売り買いをサポートするフリマサービスの提供も行っている。「ガリバーフリマ」というサービスだ。
これから車を売却・購入する予定があって、ガリバーフリマの仕組みについて詳しく知りたいという人もいるだろう。今回はガリバーフリマのサービスを紹介する。
ガリバーフリマの仕組み
ガリバーフリマはアプリで簡単に車の売買ができるサービスだ。
中古車買取・販売店であるガリバーを運営する株式会社IDOMが提供している。
一般的なフリマアプリと同様、シンプルに利用できるようになっている。利用の流れで気になるのが「車両引き取り」と「納車」の方法かもしれない。
出品者は契約成立後、最寄りのガリバーで車を引き渡すのが通常の対応だ。同じく、購入者も近所の店に来店し、納車してもらうことになる。有料オプションで店以外の場所で引き渡せるサービスもある。
出品者の所在地により、納車日が変動するので、契約後、30日程度の時間を見てもらいたいとなっている。
ガリバーフリマの取引は2タイプ
フリマといっても、取引するのは自動車という大きな商品だ。売るにせよ買うにせよ、自分だけで取引をうまくできるか不安だという方もいるだろう。
そのため、ガリバーでは直接取引のほか、ガリバーフリマが仲介してくれる方法も用意されている。この2タイプでは具体的にどう違うのか今から見てみよう。
直接取引
直接取引であれば仲介取引を利用する際の手数料を抑えることが可能だが(※直接取引でも一定の利用料は必要)、その分、ある程度、車について詳しく知っており、手続きの対応がこなせる人でないと苦労することもある
直接取引を選べば、金銭の授受以外はすべて購入者と直接やりとりをすることになる。例えば、出品後、買い手側からコメントが送られてくることがある。
「キズは目立ちますか?」「車の走りは問題ないですか?」など車の状態を質問されることもある。そのほか引き渡し時期など手続きに関する質問が送られてくることも。
その際、的確にこたえられないと契約が不成立になったり、返信の仕方がまずいせいでトラブルになったりすることも考えられる。
また、車の輸送、名義変更なども自ら行わなければならない。こういう事情から、車について詳しく把握し、相手との対応がしっかり行える人が直接取引に向いている。
仲介取引
仲介取引なら、価格の付け方、コメントの返答、引き渡し手続きなどすべてガリバーに委託することができる。
余計な手間がかからず、トラブルを回避できるので、取引に不安を覚える人は仲介してもらうのがおすすめだ。
ただし、手数料が直接取引よりも割増でかかるので、実際に利用する前にチェックしておいた方がいい。
出品者が支払う利用料
出品者受取価格 |
【仲介取引】出品の手数料 |
【直接取引】出品の手数料 |
〜200,000円 |
18,000円 |
9,000円 |
200,001円〜250,000円 |
38,000円 |
19,000円 |
250,001円〜300,000円 |
43,000円 |
21,500円 |
300,001円〜350,000円 |
48,000円 |
24,000円 |
350,001円〜400,000円 |
53,000円 |
26,500円 |
400,001円〜450,000円 |
58,000円 |
29,000円 |
450,001円〜500,000円 |
63,000円 |
31,500円 |
500,001円〜800,000円 |
68,000円 |
34,000円 |
800,001円〜1,000,000円 |
69,000円 |
34,500円 |
1,000,001円〜 |
出品者受取価格の7% |
出品者受取価格の3.5% |
車を出品することは無料でできるが、取引が成立すると仲介取引であれば、直接取引であれ、手数料が発生する。
購入者が支払った車両代金から利用料を差し引いた額が出品者の銀行口座に振り込まれる仕組みだ。このサービス利用料はいくらで売れたかによって金額が異なる。仲介の方が直接よりも二倍の費用がかかる。
20万円以下で売れた場合でも仲介取引なら2万円近くかかってしまうので、あまり安い値で取引すると、手間ばかりが大きくなることもあるので、前もって利用する損得を考えてみることは大事だ。
購入者の手数料
車両本体価格 |
購入者手数料 |
〜50,000円 |
28,000円 |
50,001円〜100,000円 |
30,000円 |
100,001円〜150,000円 |
32,000円 |
150,001円〜200,000円 |
35,000円 |
200,001円〜250,000円 |
38,000円 |
250,001円〜300,000円 |
43,000円 |
300,001円〜350,000円 |
48,000円 |
350,001円〜400,000円 |
53,000円 |
400,001円〜450,000円 |
58,000円 |
450,001円〜500,000円 |
63,000円 |
500,001円〜800,000円 |
68,000円 |
800,001円〜1,000,000円 |
69,000円 |
1,000,001円〜 |
車両本体価格の7% |
購入者の方でも利用料は発生する。その金額は車両本体価格で変動するが、最低でも2万8000円の手数料がかかる。できる限り安く購入したい方はこの手数料も込みで検討する必要がある。
- 登録手続き代行手数料(実費含む):39,000円
- 車庫証明:12,000円
- ナンバー変更手続き:8,000円
- 最寄りのお店への陸送:39,000円~(※離島の場合は実費との差額)
このように有料オプションというのもあって、購入した車の名義変更に必要な手続きなどを依頼することができる。
ガリバーフリマのメリット・デメリット
ガリバーフリマを利用するメリット・デメリットを見てみよう。結論からいえば、まずは一般的な中古車業者で売却・購入することを検討するのが妥当だといえるだろう。
ただし、自分の思うようには売れない、買えないという状況になったとき、利用してみる価値があるのがガリバーフリマだ。
【出品者】ガリバーフリマのメリット
買取店では売れなかったという車や、売れそうにない車でも、買い手が見つかる可能性がある。実際に売れるまでは手数料がかからないので、試しに出品してみることができる。
買取店で査定して金額に納得がいかない場合にも、思わぬ値で売却できるケースもあるだろう。ただし、利用手数料や手続きの面倒なども含めて最適な売却かどうか判断する必要がある。
【出品者】ガリバーフリマのデメリット
最大のデメリットはそれなりの手数料がかかってしまう点だろう。直接取引であれ仲介取引であれ、あくまでも個人間での売買であるから、完全に任せておかけるわけではない。
それに加えて利用手数料がかかるので、ある程度の金額で売却できる見込みがないと満足できない可能性がある。
【購入者】ガリバーフリマのメリット
価格重視の方で、安ければ安いほどいいという方にはおすすめだ。買取店では見つからない低価格な車を手に入れられるかもしれない。
そのほか、買取店で見つからなかった車が出品されていることもあるので、欲しい車を探す手段としてもいいだろう。
【購入者】ガリバーフリマのデメリット
出品者と同じく、手数料がデメリットだ。車両本体価格が安くても、利用手数料や有料オプションで、結局そこそこの金額がかかってしまうようなケースもある。
価格重視の方は、しっかり見積もりを立てる必要がある。
売れそうにない車を売る方法
所有する車が売れそうにない。実際に買取店で査定してもらって値段がつかなかった。そのような場合、試しにガリバーフリマに出品してみるのも一つの手だ。しかしその前に、中古車買取店で十分に査定を行ってから、利用するかどうか決めた方がいい。
一度査定したという方も、複数業者で見てもらうことをおすすめする。業者によって買取額が大きく違ってくるケースというのは珍しくない。
自分の車にマッチする業者と出会えれば、わざわざ出品する手間も省ける。そのため、とりあえずは中古車買取店での売り方を工夫してみるべきだ。
車一括査定サービスは、たった一度きりの申し込みで、複数の買取店に査定依頼ができるネットサービスだ。
最大のメリットはこちらが何もせずとも査定額が吊り上げてくれるという点だ。
例えば、4社が競合した場合、各買取店は他の業者以上の買取額を提示しないと買取成立にはならない。よって業者間が自然に競合状態になるため、特に何もしなくても最低額がどんどん高くなるのだ。
- 確実に高価買取を実現させたい方
- 愛車のリアルな査定相場を知りたい方
- 時間と労力を費やしたくない方
- 交渉が面倒な方&苦手な方
このような方に欠かせないおすすめのサービスだ。
編集部おすすめ車一括査定『カーセンサー』
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
編集部所有の車を実際に査定したが、ディーラー下取りよりもなんと96万円も高い査定額が付いている。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスだ。
【2023年最新】車一括査定おすすめランキング《人気5社比較》
|
カーセンサー |
ユーカーパック |
ナビクル |
楽天Car車買取 |
ズバット |
運営会社 |
リクルート |
UcarPAC |
エイチーム |
楽天 |
ウェブクルー |
提携業者数 |
1,000社 |
5,000社 |
55社 |
2,000社 |
220社 |
同時査定依頼数 |
30社 |
? |
10社 |
? |
10社 |
業者選択 |
〇 |
× |
× |
× |
〇 |
入力の時間 |
約1分 |
約1分 |
約1分 |
約3分 |
約1分 |
利用料 |
無料 |
無料 |
無料 |
成約時
22,000円 |
無料 |
電話の多さ |
多い(メール可) |
1社のみ |
少ない(JADRI加盟) |
1社のみ |
多い |
上記の特徴と比較表を見ればある程度わかるが、これだけだとどのサービスを利用すべきか迷うはずだ。
そこで実際に当サイト編集部が車一括査定サービスを利用してみた。その結果も判断材料に加えたうえで、5つの一括査定サイトをランキング形式で紹介する。
1位:カーセンサー(※編集部一押し)
- 特徴1.同時査定依頼数30社は業界No.1
- 特徴2.競合会社が多いため高額査定率も圧倒的に高い
- 特徴3.電話営業は多いがメール&電話時間指定可能
前述したが、高価買取を狙うなら間違いなくカーセンサーがおすすめだ。提携業者は1,000社を超え、大手中古車買取業者はほぼ網羅している。また、同時に査定依頼できるのが30社で業界最多。
当然ながら競合する会社が多い分、高額査定が出やすい。人気や知名度だけでなく、当サイト編集部が実際に使用して成果も出ている。
現段階で車一括査定の中で最高のサービスだと自信をもっておすすめできる。迷ったらカーセンサーで間違いないだろう。
2位:ユーカーパック
- 特徴1.掲載買取業者は2,000社は圧倒的
- 特徴2.高額買取にも期待
- 特徴3.電話営業一切なし
- 特徴4.申し込みと同時に買取相場がわかる
オークション形式の車一括査定サイト「ユーカーパック」。掲載買取業者は1位のカーセンサーと比較すると約2倍の2,000社、当然ながら高額査定に期待できる。
大手買取店との提携はカーセンサーに劣るが、地域密着型の買取店との提携によって高額買取実績を増やしている。
本来、一括査定サービスは複数業者と売主本人が交渉するのが基本だ。しかし、ユーカーパックは売主の代わりにユーカーパックの担当者が交渉を全て代行してくれる。
編集部でも試したが、他のサービスとは比べものにならないぐらい手軽だった。交渉が苦手&面倒な方に最も適したサービスだ。
3位:ナビクル
- 特徴1.年間利用者数No.1
- 特徴2.わずか45秒で買取相場がわかる
- 特徴3.JADRIの審査を通過した優良業者のみ提携
中古車業界の流通を健全化を目的とした団代”JADRI”の審査に合格した業者しか提携しない「ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)」。
中古車業者を選定している分、業者数がそこまで多くないため、電話営業が少ないという特徴もある。年間利用者数が最も多く、その分高額買取実績も多数出ている信頼度No.1の一括査定サービスだ。
4位:楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)
- 特徴1.電話対応も査定も楽天1社のみ
- 特徴2.成約で楽天ポイントを獲得
楽天Car車買取(旧:楽天Carオークション)はオークション形式で、成約で楽天1,000ポイントがもらえる車査定サービス。
楽天Car車買取なら査定までの全ての工程を楽天の担当者が行うため、しつこい勧誘電話も一切なし。査定回数も1回のみ。
一括査定特有の営業電話が嫌な方、交渉が苦手な方でも勝手に査定額が吊り上がるのでおすすめだ。
5位:車査定比較(ズバット車買取)
- 特徴1.10年の実績と東証一部上場企業の安心感
- 特徴2.申込みと同時に買取相場がわかる
- 特徴3.査定業者を選定できる
車査定比較(ズバット車買取)は車買取業者として実績が長く、東証一部上場企業の運営という安心感があるサービスだ。
比べられる業者も多く、大手中古車買取業者との提携は7社と十分なスペックをもっている。また、運営実績が長いため、実績のある買取店との提携から高価買取にも期待できる。
申込みのフォームが利用者が迷わない簡易な仕組みになっていたり、申込みと同時に買取相場がわかるのも人気の理由だ。
【初心者向け】一括査定のデメリットをカバーした”ユーカーパック”
以上、編集部がおすすめする車一括査定を5つ紹介した。だが、肝心な一括査定のデメリットを解説していない。
一括査定サービスは中古車買取店同士が競合させるのが目的なので、必然的に買取店からの電話営業が多くなる。我先にと各社営業するために電話をかけてくるのは商売上仕方のないことである。
だが、利用者からしてもこの大量電話を懸念して利用を迷っている方も多い。しかし、高価買取を実現するなら一括査定サイト以上の方法は存在しない。
大量の電話を覚悟で、一括査定を利用しなくてはいけないが、一括査定サイトでもデメリットをほぼ解消したものが存在する。
それが「ユーカーパック」だ。
前述したが、ユーカーパックは担当者1名とのやりとりで査定から買取まで全てのやりとりが済むサービスだ。大量の営業電話は一切ない。
- 公式サイトから査定申込(概算の買取相場も表示)
- 担当者があなたの愛車を実地査定(出張査定可)
- 愛車を非公開オークションに出品し、2000社が競合
- 最高額を付けた業者を選んで車を売却する
あなたは何もしなくても、各買取業者の査定額をスマホから確認でき、競合する中古車買取店の相見積りをすべて同時に見ることが可能だ。
当サイト編集部でも実際に利用してみて、今までの一括査定サービスとは比較にならないほど手軽なサービスだと感じた。
ユーカーパックは、従来の一括査定サービスのデメリットである「交渉の手間」「一括査定後の大量の営業電話」を克服した上で高価買取が可能。よって初心者でも安心して利用できる非常に優れたサービスなのだ。
まとめ
今回はガリバーフリマのサービスを解説した。ガリバーフリマはアプリで簡単に車の売買ができるサービスだ。中古車買取・販売店であるガリバーを運営する株式会社IDOMが提供している。
一般的なフリマアプリと同様、シンプルに利用できるようになっている。ガリバーフリマの取引は2タイプあり、直接取引と仲介取引から選べる。
どちらにするかで利用手数料も違ってくる。また、出品者だけでなく購入者も利用手数料が発生する。こういう事情も踏まえて、利用するかどうかをまず考えてみるのがいいだろう。