- 今持っている車を売って新しい車が欲しい
- 急にまとまったお金が必要になった
など、車を売ってしまいたいといった場合には、車をできるだけ高く売りたいと思うはず。そんな時に利用することができるのが車買取(店舗買取)サービス。
車買取サービスとは単純に街中の車買取専門店(ガリバーやビッグモーターなど)の店舗に愛車を持ち込み、買い取ってもらうことを意味する。
そんな車買取専門店に一斉に買取査定をネットから依頼できるのが「車一括査定」。
これはネット上からかんたんに申し込め、出張で自宅まで買取業者が来てくれる。現在、最も車を高く売ることができるサービス。
また、わずか数分の申込みで精度の高い愛車の平均相場がネット上でわかることからも支持されている。
車買取は、ディーラーで車を売る”下取り”とは違い、必ずしも次の車の購入が決まっているわけではなく、お金が必要で愛車を売るようなケースでも車を買い取ってもらえる。
結局、店舗に持ち込んで買取だと面倒だし、ディーラー下取りは安い。
電話かかってくるけど、逆に電話する手間かからず相見積もりになる一括査定が最高だと改めて思う。
— マロン (@bochibochiikode) October 18, 2022
車買取は単に車を売るというだけではない。今の愛車の保存状態や年式などを考慮していかに高く買い取ってもらえるかが大きなポイントだ。
自分の愛車がどのくらいの価値があるか把握し、それに見合った買取金額を提示する車買取業者を丁寧に探し、少しでも高額で売却できるようにしなければ損をする。
- どうやって高額で買取できる業者を見つけるのか
- 車買取を依頼する際にどのような手続きが必要になるのか
そして車一括査定サイトで申込むのと、店舗買取で直接売るのはどちらが高価査定に繋がるのか。双方のメリット、デメリットを徹底解説します。
【先に結論】 『車一括査定』VS『店舗買取』VS『ディラー下取り』 |
|||
---|---|---|---|
方法 | 手続きスムーズ | トラブルなし | 高価買取 |
ディーラー下取り | △ | 〇 | × |
店舗買取 | △ | 〇 | △ |
車一括査定 | 〇 | 〇 | 〇 |
車買取店に直接出向く場合(持込買取)
車買取のために行える一つの方法は、実際に車買取店に出向いて車の査定をしてもらうというもの。
以下に主に街中で見かける大手買取店になる。
買取業者名 | 持込買取の可否 |
---|---|
ビッグモーター | 〇 |
ガリバー | 〇 |
T-UP | 〇 |
ユーポス | 〇 |
カーチス | 〇 |
ネクステージ | 〇 |
ラビット | 〇 |
アップル | 〇 |
カーセブン | 〇 |
オートバックス | 〇 |
どの市町村にも近くには必ず車買取専門店があり、そこで愛車の状態を把握してもらい、査定額を算出してもらえる。
もっとも基本的な方法で、多くの人が利用している手法だ。
実際に車を目の前で見てもらって査定するため、安心感がある。時間は長くても30分ほどで、混んでいなければさらに早く終わる。
ただし混雑していることも考えられるため、できるなら前もって予約しておくのが無難だ。無理に売らせようとすることはないので心配する必要はない。
車買取店に直接出向いて査定する”メリット”
少し面倒だが、買取店に実際に出向き査定してもらうことにはいくつかのメリットがある。
繰り返しになるが、やはり愛車を実際に見てもらえるということが大きい。安心感もあるが、提示された金額をもとにすぐ交渉ができるからだ。
さらに査定中に自分でアピールポイントを伝えることもできる。
愛車を売りたいという方の中には内装にこだわっていたり、タイヤやホイールにお金をかける方もいる。
そういった方は愛情をもって車をカスタマイズしたかをアピールして、少しでも査定額アップにつなげることが大切だ。
これは基本だが、ディーラーよりも中古車買い取り専門店に持っていった方が高く売ることができる。
加えて、現在では買取店が家まで出張してくれて査定をしてくれるというサービスもある。
このサービスを利用すれば、自宅に居ながら愛車を現金化することができるため手間が省ける。
もちろん出張査定してもらったからといって、必ずしも車を売る必要はない。査定額に納得がいった場合にのみ愛車を売ればいいのだ。
特に装備品などを自宅の倉庫などに保管している方なら、まとめて査定してもらえるのでさらにメリットが大きい。
車買取店に直接出向いて査定する”デメリット”
買取店への持ち込みは、メリットがある一方でデメリットもある。
もっとも大きなものは時間と手間がかかることだ。
愛車をできるだけ高く売るためには複数の車買取店で査定をしてもらう必要がある。
車売りに行ったら
1社目375くらいでどうですか→いや、ほんと無理して400です
2社目相見積もりとる
435行きます!
決めた。
1社目にそれを言うと440でやらせてください。
…最初から言ってよ。— ヤッコ (@vf_izj) October 15, 2022
もし複数の店舗に車を持っていって査定してもらうのであれば、それだけ時間がかかる。
仕事をしている方であれば、休みの日を丸一日使わなければならないだろう。
一方、出張査定を利用すれば自分から車買取店に行く必要はないが、査定に来てくれた人に対応するのが面倒だと感じる方もいる。
そしてもっとも大きな問題は、車買取店で査定をしてもらうと値がつかない場合があるということ。
すべての車には年式や走行距離などによって相場が決められている。
車買取店ではその相場をシビアに守るため、年式が非常に古い車や走行距離が長い車は買取価格が非常に低くなるか、まったく値がつかないということになりかねない。
また別のデメリットとして、売却を決めたならすぐに手放さなければならないため、その瞬間から車がなくなってしまうことが挙げられる。
新しい車を買う予定の方はそれまで車なしで過ごすことを覚悟する必要があるのだ。
ネットから申込む『車一括査定サービス』とは?
車買取店に愛車を持ちこみ査定してもらう方法の他に、現在主流になりつつあるのがネットから申し込む『車一括査定』だ。
インターネットで一括査定などと検索すればかなりの数のウェブサイトがヒットする。
それぞれのサイトの利用方法はとても簡単で、年式や走行距離など車の基本的な情報を入力すると、複数の車買取業者のおおよその査定額が表示される。
その中からもっとも高く買い取ってくれる業者を選べば、愛車を高額で売ることができる。
家にいながら愛車の査定が依頼できるというのは大変便利で、今では多くの人が利用する査定の依頼方法となっている。
編集部おすすめ車一括査定サイト「カーセンサー」
当サイト編集部が車一括査定サービスで最もおすすめしているのがリクルート社運営の「カーセンサー」。
なぜなら、ビッグモーターやアップル、カーセブンなどの大手買取店と提携し、買取業者数が1000社を超えているのはカーセンサーだけ。
同時査定依頼も30社と業界最多なので、最も査定額が高い業者を選ぶ幅が圧倒的に広がるのだ。
他社の車一括査定もあるが、高価買取を目指すならカーセンサー以上のサービスは存在しない。編集部が太鼓判を押す一括査定サービスなのだ。
ネットから申し込める車一括査定の”メリット”
一つ目は時間も手間もかからないということ。
車の基本情報は車検証さえあれば数分で入力できる。自分の氏名や住所などの基本情報も必要だが、それも数分あれば入力可能だ。
5分程度ですべての情報を入力した後は、車買取業者からの連絡を待とう。
通常は自分から店舗に行ったり電話をかけるべきだが、車一括査定の場合は向こうから連絡をしてきてくれるので手間が省ける
そして一括査定の最大のメリットが、高額査定の業者が一目でわかるということ。
ウェブサイトには数十社、場合によっては百社以上が登録。数十社も自分でまわって査定額を比較するということは時間的にも不可能だ。
しかし車一括査定であればそれほど多くの車買取業者の中から、自分の愛車を一番高く買ってくれる業者をすぐに見つけることができる。
車一括査定サイト内では価格競争が発生しているため、車買取専門店などに持っていくよりも査定額が高くなる傾向がある。
▼実際の査定結果▼
90万円以上の査定額が違ったということも実際にあるため、車を売る際は必ず利用しよう。
最も高額査定に期待できる車一括査定サービスは以下の5つが特に有名だ。
トラブル多い?車一括査定のデメリットは”しつこい電話勧誘”
車一括査定はメリットの多い方法なのですが、利用するにあたって注意点もある。
まず代表的なのが複数の業者から電話がかかってくるということ。
向こうから電話がかかってくるというのはメリットでもあるが、一度4社、5社から電話がかかってくると面倒くさいと感じる人も少なくないようだ。
中古車一括査定申し込んだら、クリックして5秒で電話かかってきたw
いろいろシステム化してるんだなあ。— teshi (@teshi555) 9 de decembro de 2016
車売る時はディーラーもいいけど少しでも高く買い取ってくれる所がいいからって一括査定したけど次から次へと買取り専門店から電話が鳴ってくるからなんか疲れた。とりあえずディーラーより20万多く買い取って貰えたから満足
— ビッケ (@pirota0831) 24 de setembro de 2017
しかしながら、このデメリットはメリットでもある。
わざわざ買取店に足を運ぶ必要なく、自然に相見積もり状態になってくれるため査定額も高くなる。
買取店は査定日時を決めるために電話をかけてくる。もちろん、日時が決まればかけてこない。
営業電話の事情を何も知らない人にとっては急な電話に戸惑うかもしれないが、これを読んでいる方は「車を高く売るためだし」と割り切ることもできるはずだ。
車を最高額で売るなら営業電話を逆に利用して、手間をかけずに高く売ることができる。
“電話勧誘一切なし”は可能か?極限まで減らす方法はある(メール)
買取業者も我先にあなたの愛車を査定したいために、電話営業してくる理由もわかったが、どうしても電話が苦手な方もいるだろう。
前述したCMで有名な「カーセンサー」なら基本情報の入力時にメールアドレスを記載でき、可能ならメールで連絡をくれるように依頼することもできる。
『車一括査定VS店舗買取』の大きな違い
ネット申し込み(車一括査定)と店舗に出向く方法の決定的な違いはやはり手間と時間、そして買取価格だろう。
ネット申し込み(車一括査定)の方が圧倒的に手間も時間も短くてすむ。
愛車を運転して複数店舗を回るためには一日かけなければならないかもしれないが、ネット申し込みであればものの10分程度で終わる。
本来なら店舗で査定してもらう業者が自宅に出張し、その場で査定してもらえる。かつ、自然に競合状態になるので査定額もおのずと上がる。
- 店舗を回る労力と時間
- 買取価格が高い
業者側との価格交渉は基本的に同じだが、すでに競合状態になっているため、交渉するのも楽です。
「A店にいったらこれぐらいの査定額で…」なんて交渉も必要もない。
車一括査定でトラブルが起こることはほとんどないが、大手買取店以外と交渉すると、稀にトラブルが起こることもある。
だからこそ、数多くある車一括査定の中でも自分に合ったものを選ぶ必要がある。その方法は以下の記事で詳しく解説している。
【店舗買取の流れ】車買取・査定を行う場合
車を買取店に持っていって査定してもらう場合には、どんな流れなのかを事前に知っておく必要がある。
まずは自動車検査証などの必要書類がきちんとそろっているかを確認しよう。
時間があればこの時にしっかり車を洗車にし、スペアキーなどの付属品もすべて持っていこう。小さな傷などもちょっと研磨剤で磨くだけで査定額に良い影響を与える場合もある。
車を持ち込み査定を受けると、店舗によっては即日、翌日もしくは数日後に査定額が知らされる。その査定額に納得すれば名義変更などの手続きが行われ売却終了だ。
以下、詳しく流れを解説しよう。
1.査定のときに準備する必要書類~店舗買取の場合~
あまり知らない人もいますが、車を売るときとは別に、車の査定を受ける際に必要になる書類がある。
それは、
- 自動車検査証
- 自賠責保険証書
この2つだ。自動車検査証は車検を受けましたという証明、自賠責保険証書は自賠責保険に加入しているという証明で、多くの人はダッシュボードの中などに入っているはずだ。
車検証には初年度登録年月や型式などが記載されている。
この初年度登録年月は査定にとても重要で、この日付をもとにその車が新しいのか古いのかが判別される。
もう一つの自賠責保険証書も重要だ。
自賠責に加入していない場合も罰せられるので、この二つの書類は必ず持参しよう。
2.車を買取専門店に持ち込む~店舗買取の場合~
査定に必要な2つの書類を揃えたら車を買取店舗に持ち込もう。
どの店舗にするかは事前にしっかりリサーチが必要だ。
可能であれば愛車と同じ年式や型式の車がどのくらいの相場なのかを調べていくと、価格交渉がしやすくなる。
大手買取専門店と中小の買取店のどちらか迷うところだが、信頼性を求めるなら大手、ちょっとマニアックな車を売りたいのであれば小さな買取店を試してみるのもアリだ。
車を店舗に持っていくときには忘れずに装備品やスペアキーなどの小物も全部持っていこう。何が査定額に影響を与えるかもわからないからだ。
3.査定士が車を実地査定~店舗買取の場合~
通常、買取店舗には査定協会に登録している査定士がいる。
査定士技能検定に合格した資格ある査定士が愛車の査定をしてくれる。(参照:一般財団法人日本自動車査定協会「査定ってなに」)
基準となるのは業者間の中古車オークションなどの落札金額で、そこからキズやヘコミがあるかどうか、装備品に特別なものがあるかなどが加味されて査定金額が上下する。
特に純正のパーツを取り外している場合、純正パーツに戻した方が買取価格が高くなることを覚えておこう。
もちろん査定作業をしているところに立ち会うこともできるため、自分がどんなところにこだわっているのか、どのくらいの査定額を希望しているのかを伝えることも可能だ。
4.車を売るときに必要な書類~店舗買取の場合~
車を査定してもらう時には車検証と自賠責保険証書が必要だが、車を売却するときにはさらに別の書類が必要になる
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
---|---|---|---|
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | ||
認印 | 〇 | ||
印鑑証明書 | 〇 | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 | |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | 有効期限の確認 | |
軽自動車納税証明書 | 〇 | 有効期限の確認 | |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | ※住所変更が一度の場合 | |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | ※住所変更が複数回あった場合 | |
戸籍謄本 | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 | |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | △ | ||
委任状 | △ | ||
自動車検査証記入申請書 | 〇 |
まず印鑑証明書が必要になる。通常は発行から三ヶ月までのものが有効だが、買取業者によっては一ヶ月以内に発行したものとされていたり、二通必要だったりするので注意しましょう。
次に有効期限内の自動車納税証明書です。車検証と一緒に保管している人も多いのでよく確認してください。そして印鑑証明書と共に実印が必要です。
車検証と一緒に保管していることが多い自動車リサイクル券も必要になります。失くした場合には陸運支局で再発行が可能です。
もし住所変更や苗字変更などがあった場合には住民票、戸籍謄本、戸籍の附票などが必要な場合もあります。
5.契約終結~店舗買取の場合~
査定に納得がいき、必要書類もそろっていれば車を売却する契約を結ぶことになる。
車の下取りではなく買取の場合は、その場で車を引き渡すことも少なくない。
多くの場合で名義変更などの手続きは買取業者が代行してくれるため、自分で何かする必要はほとんどない。
ただし、車を引き渡した後に次の車を購入する予定がなかったり、購入するのがしばらく先なら車がなくなってしまうため、帰りの交通手段も確保が必要だ。
売買契約が結ばれたなら、一般的には後日に売却金額が銀行口座に振り込まれる。
無事に納得した査定額と同じ金額が振り込まれていればめでたく契約終結だ。
【車一括査定】車買取・査定までの実際の流れ
ネットで車一括査定を申し込む場合は、店舗に売却するよりもステップが少し増える。
具体的な流れは以下5つのステップになる。
1.車一括査定サイトで申し込み~車一括査定の場合~
最初のステップはインターネットで車一括査定を申し込むというもの。
インターネット上には車一括査定サイトがたくさん運営されているが、比較サイトで評判の良い車一括査定はカーセンサー、ナビクル(旧:かんたん車査定ガイド)、MOTA車買取などがある。
信頼できる車一括査定サイトでトラブルを未然に防ぐようにしよう。
2.査定する買取店を選択&日時指定~車一括査定の場合~
車一括査定サイトで査定してもらうと高額買取をしてくれる可能性のある買取業者がいくつかピックアップされる。
選べる場合は大手買取業者で3~5社くらいまでに査定依頼をしよう。査競合させないと意味がないため、絞ってしまうのでは賢い選択ではない。
買取業者から電話がたくさんかかってくるかもしれないが、車を高く売るならここは対応してもらいたい。
自分が選んだ買取業者と連絡を取り、都合の良い日付や時間を指定して自宅に来てくれるように依頼しよう。
3.実地査定~車一括査定の場合~
おおよその査定額はインターネットで車一括査定を依頼した際に見ることができる。
だが、本当の査定額は実地査定をしなければわかりません。
買取業者としても買取依頼が来た車にどんなキズがついているのか、事故車なのか、どんな装備品がついているのかといった細かい点を調べなければしっかりとした査定額を出せないからだ。
車一括査定の場合は査定士が家まで来てくれるため、そこで自分の愛車のアピールポイントを伝えてできるだけ高く買ってもらうようにしよう。
その時には必ず前もって愛車の相場がどのくらいなのかを調べておいてほしい。
4.車買取店同士で競合(相見積り)~車一括査定の場合~
ついに交渉開始だ。
当然買取業者は愛車の相場を知っていますから、その相場以上の査定額を提示してくることはありません。
ですから複数の買取業者が提示してきた査定額を見比べて、「あの業者はこの値段を提示してきました」と別の業者に伝えることで、より高額での売却が可能になることがある。
自分から希望金額を言ってしまうと業者から安く買いたたかれてしまうため、自分の希望額は言わず、他の買取業者の査定額を武器に価格交渉を行うようにしましょう。
車一括査定のナビクルを利用して事前に相場を把握することもおすすめだ。
相場以上の金額にはならなくても、これでかなり相場に近い査定額を引き出せるはずだ。
5.最も高い車買取店に売る~車一括査定の場合~
価格交渉の結果、もっとも高い査定額を提示してきた車買取店に車を売ることができる。
車が高く売れてうれしいかもしれないが、契約する前に必ずその車買取店の評判について調べることが重要だ。
中には二重査定といって、契約時に提示した査定額と振り込まれる金額が異なるということがあるからだ。
契約書などに査定額が変わる旨が書かれているため違法とは言えないが、決して誠実な姿勢とは言えない。
繰り返しになるが、このような事態を避けるために大手買取業者を推奨している。
ただ、先ほど紹介した車一括査定6社が提携している買取店は大手が多く、そのような事態になるのは考えにくい。
どうしても心配な方は、大手買取店を選択できるカーセンサーを利用すれば安心です。
車買取後の入金までの期間はどれくらい?
車を売却する契約を交わすと、どのくらいの期間でお金を手にすることができるのか気になるものだ。
現在では契約後の支払いが現金ということはほとんどなく、銀行振り込みが一般的。
入金までの期間は短い買取店で三日ほど、長くても一週間以内には振り込まれる。中には即日支払われるという買取業者もあるが極めて稀だ。
なぜ入金までに三日から一週間かかるのかというと、自社で行った査定が本当に正しいかを確かめるためです。
査定士がしっかりと見ているので通常は問題ないが、
- 売り主が隠していた事実があった
- 詳しく調べてみたら重大な欠陥が見つかった
このような場合には契約違反なので契約破棄、減額請求されることもある。
ただ、1の場合は瑕疵担保責任による契約解除の可能性がある。
しかし、2の場合は基本的に減額請求をされても原則認める必要はない。
(5)契約後の車両の瑕疵を理由にした契約の解除や減額は、原則として認めなくてよい
査定して契約後、「よく調べたところ車には事故歴があることが判明したので、買い取り額を減額する」「修復歴があることがわかったので解約する」などと、事業者から、減額や解約を求められることがある。
車両に「隠れた瑕疵」があった場合、事業者は消費者に対し、瑕疵担保責任に基づいて損害賠償および契約解除を求めることができる。しかし、事業者は査定のプロであり、通常の注意を払えば修復歴などは発見することができるものであり、事業者側に過失があったということができる。このように過失があった場合には、瑕疵担保責任を求めることはできない。
また、「契約車両に重大な瑕疵の存在が判明した場合には、契約を解除することができる」といった、事業者の過失の有無に関わらず解除できる条文が契約書にあっても、この条文は消費者契約法第10条(消費者の利益を一方的に害する条項の無効)によって無効とする主張が可能である。
車両の瑕疵を理由にして、契約後に買い取り価格を減額された場合には、この考え方をもとに交渉すること。
要するに、買取店は査定のプロであり、見逃した責任は業者側にあるということだ。誠実に対応していれば何も心配はない。
査定が正しかったことが確認され、書類の不備もないのであれば三日から一週間で振り込みが行われる。
もし一週間以上振り込まれない場合には、確認のために買取業者に電話してみてほしい。
安易な契約は危険!契約終結後のキャンセルについて
車の買取で起こりがちなトラブルの一つが契約後のキャンセルだ。
契約してしまってからやはり車を売らないと決めてキャンセルした結果、数十万円単位の違約金を請求されたというケースもある。
新車を買うために今の車の査定を申し込んだ。3日前、自宅に来てもらい査定してもらったら22万円で買い取ると言われ、その場で契約し車を引き渡したが、2 日後業者から「隣の県のオークション会場に運び点検したら、事故車と判明したので半額での買い取りになる」と言われた。3年前に6年落ちで購入したが、そのときには事故車だとの話はなく自分も事故を起こしたことはないと伝えたが、業者は、「納得がいかなければキャンセルするが、運送費 3 万円を解約料として払え、払わないと車は返さない」と言う。
もっと悪質なものとしては二重査定で査定金額を下げ、キャンセルすると告げると違約金を請求するというパターンだ。
回避するためにも、いつまでキャンセルできるのか、その期日を必ず契約時に確認しておくことが必要になる。
一般的にはキャンセルの期日は車両引き渡しの翌日までとなっている。
車買取業者は契約成立後、車両を保管しておくコストを最低限に抑えるため、すぐにオークション市場に買い取った車を流通させる。
まだ買い手が付かない段階でキャンセルする場合には大丈夫かもしれないが、もう買い手がついてしまっている場合には買取店に損害が発生するためキャンセル料が請求されることがほとんどだ。
中には契約書に小さな文字でキャンセル料が100万円といった記載をしている業者もいるので、契約時には契約書を隅から隅までしっかりと読み、安易な契約はしない方が賢明だ。
「勘違いしてる?」査定をしても必ず売る必要ナシ
契約後のキャンセルは違約金などの関係から難しいことが多いが、査定段階ではキャンセルは十分に可能だ。
中にはせっかく査定しに自宅まで来てくれたのに売らないのは申し訳ないと思う方がいる。しかしそんなことはまったくない。
車買取業者が提示してきた査定額に納得がいかなければ売る必要などない。一時保留にして他の買取業者の査定額と比較することもできる。
査定だけであれば無料のため気軽に依頼することができるのだ。
ただし買取業者によっては車の査定をしたのだから売るように圧力をかけてくるところもある。
そんな圧力に負ける必要もなく、十分納得できる金額を提示した買取業者に売ればいい。
車一括査定サイトで見つけた複数業者すべてが納得できる金額を提示しなかった場合は、別の車一括査定サイトを使って別の車買取店を見つけることもできる。
査定をした結果、今回はどこにも売らないという決定をすることもあるはずだ。
売買契約していないのであれば愛車を売る義務など発生しないため、無理に売る必要はないのだ。
車を売る場所で買取額は違う!高く売るなら『車一括査定』
こうして見てみると、愛車をできるだけ高く売るためにはいろいろな要素が関係していることがわかる。
車をどこで売るかによって、査定額は大きく違ってくる。
既に説明したが、店舗で持ち込み査定をした金額と車一括査定サイトを利用した金額を比較すると約100万円近く変わってくる場合もある。
それほど車一括査定サイトの価格競争は激しいのだ。
車一括査定を利用して愛車がどのくらいの相場なのかを調べてから店舗で査定してもらうだけでも交渉がぐっとしやすくなる。
複数の買取業者が提示してきた金額が具体的に分かっているため、その査定額を交渉に活用すべきだ。
愛車をどのように売るとしても、まずは車一括査定から始めて最高額で売れるように挑戦してほしい。